テクニカル解説集

ギャンサイクル

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ギャンサイクルとは

ギャン(W.d.Gyan)は20世紀初頭に活躍した伝説的なトレーダーとして知られています。欧米では特に人気があり、現在でもギャンの理論を学ぶ者は数多く存在します。ギャンは独特の角度から様々なテクニカル理論を生み出しました。

ギャン理論の中で重要とされている考えは、「相場の値動きには自然科学の中にある振動の法則に支配されている。よって価格の振動を厳密に調べることで、どのポイントで価格がサポートされ、どのポイントで抵抗を受けているかを確定できる」としています。

ギャン分析においては、時間と価格の間に比例関係があるとする「ギャンライン」「ギャンファン(ギャンアングル)」が良く用いられています。ギャンはこの時間と価格の比、そして、サイクル理論(後述)を大切にしています。時間と価格の間に示す比例関係をどの様に見つけるかが重要なポイントとなります。

i-NET TRADERでは、重要や安値もしくは高値からギャンラインを任意の方向へ描画します。45°のラインが描画されますので、横軸もしくは縦軸の目盛り幅を調整し、45°線が特徴ある安値と高値の間を結ぶ様にします。これにより、価格と時間が1対1である状態を維持できます。その後縦軸をロックし、ギャンラインやギャンファンを描画していきます。

ギャンファンは任意の安値と高値を結びます。そのラインを1/1とすると、1×1(ワンバイワン)、1×2、1×3、1×4、1×8、2×1、3×1、4×1、8×1のラインを描画します。このラインが将来へのサポート、レジスタンスのラインとして機能します。

POINT
ギャン理論で重要とされているサイクル理論には、「相場の動きには一定の周期と循環が存在する」と述べられています。「未来は単に過去の出来事の繰り返しに過ぎず、全ての事象は大サイクルと小サイクルの組み合わせで成立する。新しいサイクルが始まるのは、価格の極端な乱高下の直後で、最高値と最安値は共に過去の長い時間の結果として現れるものであり、この結果へと至るには一定のサイクルがある」としています。重要な値動きから次の重要な値動きまでをひとつのサイクルとし、そのサイクルの出現を予期します。ギャンが定めた例では、以下としています。

現実的にFXでは参考になりづらい場合もありますが、数字そのものに意味をもつ数秘術も理論に組み込んでいるギャンの考え方で言えば、上記の数字は年以外にも日足や時間足などでも利用できるかもしれません。

POINT
ギャン理論は取引に対する心構えから、様々な幾何学的図形を駆使し相場を予想する方法まで多岐に渡ってまとめられています。幾何学や統計学に止まらず、運命学などあらゆる学問がベースとなっているため、難解な理論とされています。その理論を可視化した分析手法としてギャンファンやギャングリッドが存在します。時間と価格の均衡を保ちながらラインを描画していくことで、将来どの様な値動きをしていくのか、ラインに沿って想像できるメリットがありますので、ぜひ研究してみてください。

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