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2018/06/20
FX投資

徹底解説!初心者のためのFX完全マニュアル

#FX

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徹底解説!初心者のためのFX完全マニュアル

将来への漠然とした不安や、政府の「貯蓄から投資へ」のスローガンもあり、なんとなく「投資しないと……」と思っている人も多いでしょう。投資には株や投資信託、金などいろいろとありますが、ここでは初心者でもはじめやすいFXについて紹介していきます。

FXの基本

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FXとは「Foreign Exchange(外国為替証拠金取引)」の略で、為替の値動きを元にした金融派生商品のことです。

と、いきなり言われても、「為替?」と難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、為替は非常に身近な存在で、あなたの財布に入っているお金(日本円)と密接にかかわっています。

例えば、インターネットで国内の業者から買い物を行い、その代金の支払いを銀行引き落としなどにした場合、銀行を経由してあなたと売り主との間で行われた資金の移動を為替取引ということができます。

この場合、国内であなたと売り主の間の日本円での資金移動が行われるため「国内為替」と呼ばれます。

一方で、こうした資金の移動は、国内外で行われています。例えば大手自動車会社などは海外にも生産・販売拠点がたくさんありますが、決算期には海外で稼いだ売り上げを日本円に交換して数字を計上する必要があるため、ドルで稼いだ売り上げを日本円に交換するといった資金の移動が発生します。こうした異なる通貨の交換を「外国為替」と呼び、FXはこの資金の移動で発生する2国間の通貨の交換レートを元に行う取引なのです。

外国為替における2国間の通貨レートは、日常生活にも影響を及ぼします。例えば飲食店などでは材料を外国から輸入している企業も多くありますが、仮にドル円のレートが100円の場合と、90円の場合では同じ量の材料を仕入れたとしても、仕入れ値が大きく変わるため、商品の価格にも反映されることになります。

また、海外旅行に行く際に、ドル円のレートが100円の時に行くのと、90円の時に行くのとでは、後者の方が安くドルに交換できるためお得に旅行することができます。

FXと外貨預金は何が違う?

2国間の通貨レートは日々変動しているため、それを利用して、1ドルが90円の時に円をドルに換え、その後1ドルが100円に上昇したタイミングでドルから円に交換すると10円の利益が出ます。これを「為替差益」といい、FXは2国間の通貨レートの変動を利用し利益を狙う取引なのです。

よくFXと混同されがちなのが、「外貨預金」です。外貨預金とFXの違いは「現物を取引しているか」という点で、外貨預金は単純に両替と同じで、銀行等を経由して通貨を別の通貨に交換し預金します。仮に1ドル100円の時に1000万円をドル建てで預金しておき、3年後に110円になったタイミングで円に交換すると100万円分が差益になります(両替手数料を除く)。

FXも為替差益を狙うという点は外貨預金と同様ですが、直接自分の持っている円をドルなどに両替するわけではなく、証拠金をFX会社に預け入れ、それを担保に売買を行う取引です。その性質から外貨預金と異なる点として

  1. 証拠金として入れた金額以上の取引ができる
  2. 売って買い戻す取引ができるため、下落相場でも利益が出せる

という2つの大きな違いが挙げられます。

1に関してFXはFX会社に証拠金を入れ、それを担保にして通貨を売買します。外貨預金では100万円を預け入れてドル円が10円動けば10万円分が利益というように、得られる差益は預け入れた金額そのままです。同じレートの変動で100万円の差益を手に入れるためには1000万円分を預け入れる必要があります。

しかし、FXでは「レバレッジ」が使えるため、国内では最大で証拠金の25倍までの金額の取引ができます。つまり、1000万円の取引をするための証拠金は最小40万円で済むのです。そのため、外貨預金に比べて少ない金額で同様の差益を狙えるため、資金効率が高いというメリットがありますし、FX会社によっては最も少ない取引単位として数百円からというところもあるため、初期投資資金が少なくて済むのも特徴です。

証拠金について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

FXの証拠金は、少ない金額で取引をするための担保

 

また、FXの取引の特徴として、「買ったら必ず売る」という点が挙げられます。ここが外貨預金や両替と最も異なる点でしょう。外貨預金であれば円をドルに換えたあと、円に戻さないといけないという約束はなく、変えたドルをそのまま外国で買い物などに使っても問題ありません。

一方FXでは通貨ペアを取引した際に、買った場合は売るがセットになっているため、円をドルに換えたあと必ずドルから円に戻す必要があります。

 

ここでの取引はドルや円のお金の受け渡しは行われておらず、反対売買(買った場合は売り)を行った時点の差額を受け取って(損した場合は支払って)完結します。こうした取引を「差金決済」と言います。

この特性から、FXでは「買って売る」ことで利益を出す取引のほか、「売って買い戻す」ことで利益を出す取引も行うことができます。つまり、ドル円のレートでいえば、今後上昇すると思えば「買って売る」取引、今後下落すると思えば「売って買い戻す」取引をすることで、上昇・下落どちらの相場でも利益を出すことができるのです。

為替相場は国家間の取引であるため、各国の中央銀行が極端なレートにならないようにコントロールしつつ取引がなされています。そのため日本円でいえば、長期間一方的に円が買われ続けたり(円高)、反対に売られ続けたり(円安)することはあまりなく、交互に円高・円安相場になることが多いため、売りからも入ることができるFXはチャンスが度々あるということなのです。

 

円安・円高について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

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FXで資産運用をお考えの方はこちらの記事もお読みください。

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また、FXが株や先物などの投資対象と異なるのは「平日は24時間取引可能」という点です。

先ほどはドルと円の例を出しましたが、外国為替はユーロやポンド、オーストラリアドルなど世界中の通貨で行われています。そのため、株や先物であれば国内の市場が開いている9時〜15時のみ取引ができますが、FXの場合、世界中の取引所が常に開いているため、朝5時〜のオーストラリア市場から始まり、東京市場、香港市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場とそれぞれ世界各国の為替市場の開場時間が数珠つなぎになることで、平日であれば24時間取引が可能になっているのです(正確には日本時間での土曜日朝まで)。

これからFXを始める人の中には本業を持ちながら、さらに収入を増やしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。幸いなことに1日の中で為替取引が最も盛んになるのは、ロンドン市場が開く16時(夏時間)〜ニューヨーク市場とロンドン市場の開場が重なる24時ごろです。

株や先物のデイトレードを行うには9時〜15時の間チャートを確認する必要があり、多くの兼業投資家は難しいでしょう。しかし、FXであれば仕事が終わってからでも取引できますし、最も取引が盛んな時間と重なるため、本業と平行しながらでもチャンスが多いという点も大きなメリットの一つです。

 

為替市場の休場日について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

FXは24時間取引可能というけれど、土日はどうなっているの?

FXについての心構え

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ネットなどでは「FXで500万円損した」といったエピソードをよく見かけることがあります。そのため「FXは怖い」とか「リスクが高い」というイメージを持つ人も少なくありません。

例えば、含み損を確定させるのが嫌で、ずるずると損切りを伸ばしたり、失敗を取り戻そうとしてレバレッジを過大にかけ、許容量以上の取引を行ったりしていると、最悪こうした失敗につながる可能性もなくはありません。

しかし、しっかりと相場を分析し、想定される損失や利益の幅などを計算し、適度な取引量で資金管理ができれば、決して大きく損することはありません。

とはいえ、FXを含む為替市場は、世界中からトレーダーが利益を求めて参加しています。そのため、はじめてすぐに都合よく儲かるとはあまり考えない方がよいでしょう。むしろ始めたばかりであれば「相場から退場していない」だけで及第点なのです。

ここで重要なのがFXを「車の運転」や「野球やテニスなどのスポーツ」と同様と考えることです。例えば、車を運転するには免許が必要で、そのために知識を学んだり、運転を練習したうえで晴れて公道を運転することができるようになります。

野球やサッカーなどのスポーツでも試合をするために、ルールを学んで、体力作りや実戦を想定した練習をする必要があります。

世界中のトレーダーがしのぎを削るFXも、そうした例と同様にしっかりとルールを学んだうえで練習する必要がありますが、なぜかFXに限っては、練習をせずにいきなり成果が出ると思って始める人も多いため、上記のような大きな損につながりやすいのです。

ましてや、FXではプロのF1レーサーと、道路に初めて出た初心者ドライバーが同じ道を走っているのと同様。まずは事故を起こさない知識やルールを知ったうえで、リスク管理や分析方法を学びながら取引に臨めば、損失をするリスクを減らしつつ、利益を出していけるようになります。

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ただし、人間は感情の生き物です。リスク管理の手法を学んだとしても、「損したくない」「もっと利益を取りたい」といった感情が、冷静な取引の妨げになることも多々あります。

「どうしても損切りできない」という場合は選択肢の一つとしてシストレを検討してみるのもいいでしょう。シストレはあらかじめ設定したルールに従って、コンピューターに自動的に売買させるプログラムのことで、感情を挟まずに取引することができます。最近ではいろいろなFX会社から使いやすいシストレが出ているので、導入を検討してみるのもお勧めです。

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その意味で、損失を広げないような基本的な知識などを知らずに手っ取り早く利益を得ようとする人、学んでいく労力を惜しむ人はFXに向いていません。そうした人のほとんどは「上がりそう」「下がりそう」と気分で取引し、ひとたび含み損が出ると、損失を確定させたくないため損切りを行わず、大きな損失につながりがちです。

反対にFXを一つの技術としてとらえ、知識を学んでいく姿勢がある人や、ルールにのっとって冷静に取引を実行できるような人がFXに向いています。ネットなどにも色々と手法や情報は掲載されていますが、技術を体系的に学ぶという点では本がお勧めです。以下のリンクに初心者が読むべきFX本を記載しているので参考にしてみてください。

FX初心者におすすめの本について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

初めてのFX、初心者が読むべき本5選

専業トレーダーと兼業トレーダー、どちらが有利?

そうして、自己管理をしつつ手法を身に着けていけば、次第に利益が出始めるかと思います。FXトレーダーには、平均的なサラリーマンの何倍もの利益を短時間で上げる人もおり、そうした人の中にはFXだけで生計を立てる「専業トレーダー」も多くいます。

「会社などのしがらみに囚われず、悠々自適に暮らしている人」のようなイメージを専業トレーダーに持つ人も多いかと思いますが、すべてが自分のトレードスキルにかかっている厳しい世界ですし、会社に所属していると得られるような安定性もないため、少なくとも「コンスタントに収益を出していけるスキル」「平均的なサラリーマンより高い収益」「何かあった時のために2年分程度暮らしていける貯金」といった条件をクリアしない限りは兼業トレーダーでいた方がよいでしょう。

専業トレーダーといえど、実際に行っていることは兼業トレーダーとほとんど変わりません。とはいえ、専業であることの最大のメリットは「いつでもチャートに張り付いていられる」という点です。張り付いていられれば、細かな変化に対応することもできますし、取引ロットを増やしてスキャルピングのような超短期の取引も可能です。

兼業トレーダーではなかなかこうはいきませんし、中長期よりももっと細かい値幅を効率的にとっていきたい場合は前述のシストレも選択肢に入れると、相場を常に監視してくれるため、兼業のデメリットを解消できるツールとなるでしょう。

デイトレードで生活する方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

リスクコントロールで安全に取引!FXデイトレードで生活する方法

主婦トレーダーが注意すべきポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

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FXと税金の話

また、技術を身に着け、FXで利益を出せるようになった場合、忘れてはいけないのが「税金」です。

国内のFX会社を利用して出した利益は「申告分離課税方式」が採用されており、サラリーマンのように給与所得者の場合、年間20万円を超える利益は確定申告を行って税金を納める必要があります。

利益に対する課税額は一律20%(所得税15%+住民税5% これに復興特別所得税が加算され20.315%)となっています。

また、損失を3年間持ち越して利益と相殺できる「繰越控除」という仕組みがあるので、損した場合でも確定申告をしておくと、後々お得になるのです。

FXの所得と税金について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

FXにも税金がかかります。利益の有無に関わらず確定申告を!

FXの始め方

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FXを始めるにはとにもかくにも資金が必要です。その資金が最低いくらあればよいかという点に関しては、各FX会社が設定している「最小取引数量」によります。

小さいところでは1通貨(ドル円が100円の時に100円分)から取引できるFX会社もあり、始めるだけであれば数百円から可能です。もちろん、取引する金額が小さいほど利益も小さくなりますが、初心者のうちは少しのミスが大きな損失につながりやすいため、こうした小さな取引数量から初めて経験を積むのも一つの手でしょう。

また、取引金額とは別に、FX会社それぞれで「証拠金維持率」が設定されており、含み損によってこの維持率を割ってしまうと、強制的にポジションが決済(ロスカット)されてしまいます。

これを防ぐためには、証拠金の額に対して過大なレバレッジをかけたポジションを持たないことが重要です。ギリギリの証拠金しか預けていないと頻繁に強制ロスカットされてしまうため注意が必要です。

FX初心者の投入資金目安について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

FX初心者はいくらから取引を始めるべき?投入資金の目安を解説

 

FXに必要な口座開設

資金を確保できたら、口座を開設しましょう。口座を作るには、各FX会社のウェブサイトから口座開設ページに飛んで申し込みましょう。その際、運転免許証などの身分証明書とマイナンバーが必要となります。

FX会社も色々とあり、上記の最小取引数量が小さい会社・キャンペーンが充実しており、一定の取引数量を達成するとキャッシュバックや食べ物などがもらえる会社・FXのコストであるスプレッドが小さな会社・シストレが無料で使える会社など様々。それぞれ自分の取引スタイルなどに合わせてお得で便利な会社を選びましょう。

「デモトレードが可能かどうか」も重要です。FX会社によってはバーチャルの資金で仮想の取引ができる「デモトレード」ができるところがあります。口座を開設する前にこうしたサービスを利用してみると、その会社が提供しているツールの使い勝手や、実際の取引がどのようなものかがわかりやすくなります。

「FXを始める前に用意しておくべきものについて詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

FXを始めるときに初心者が用意しておくべきものは? 口座、資金以外にもこれがあると便利

 

安心してトレードを行うために、FX会社の信頼性もチェックしておきましょう。基準としては

  • 金融庁に登録されている
  • 信託保全がされている
  • 自己資本規制比率が120%以上に保たれている

という点です。

また、より快適に取引するためにスワップポイントやスプレッド、スマホ対応か否かなどもチェックしておくとよいでしょう。

FX会社の比較方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

初心者でも安心して取引可能!FX会社の信頼性を比較しよう

 

FXについてより深く学ぶ

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口座を開設したら、いざトレード開始です。

FXの取引ではつまるところ、どこでポジションを持って(エントリー)、どこで利確・損切りをするか(イグジット)の2つの動作しか、トレーダーは行いません。この2つの動作が損失を増やすか、それとも利益を出すかに直結しているのです。

そのため、利益を出すためにトレーダーが行わなければならないのは「今後どちらの方向に動くか」と「エントリー(イグジット)するタイミング」の分析です。そのための代表的な方法として「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」があります。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

テクニカル分析は「チャート」と呼ばれる価格の推移をグラフ化したもののパターンや、位置などを分析して、今後の方向性を判断する方法です。

その基本となるのが「ローソク足」です。ローソク足は例えば24時間などの一定期間の「始値」「終値」「高値」「安値」という4つの価格を表示させたもので、かたちがローソクに似ていることからこう呼ばれています。

ローソク足は日本発祥のテクニカル分析で、現在は世界中で広く使われていますが、その歴史は古く、江戸時代の米相場の値動きを分析するために生まれたといわれています。

ローソク足の特徴的な点として、一つの足に4つの値があることから、その形状が相場参加者の心理を反映し分析がしやすい点です。

例えば、下落相場の最終局面では、買いの勢力が増してくるためヒゲのように安値と終わり値の価格が開く「下ヒゲ」や、始値と終値の間隔が上方向に大きく開く「大陽線」など視覚的にわかりやすい形になるため、市場参加者が一定期間内にどのような動きをしたのかを分析できるのです。

ローソク足1本ずつの形状を学んだあとは、それの組み合わせを学んでいきましょう。例えば値幅が徐々に三角形のように狭まっていく「三角持ち合い」は、三角の先端付近で突き抜けた方向に大きく動きやすいという傾向があります。

また、大きな上昇の後、1度上昇が止まり、その高値を超えようとして失敗すると「ダブルトップ」という形になり、ネックラインを下回ると下落のサインとなります。ほかにも「ヘッド&ショルダー」や「カップウィズハンドル」など特徴的なパターンは複数あり、これらを学ぶことでチャートの状態を一見するだけで、次に大きく価格が動くタイミングなどが計りやすくなります。

さらに、こうしたパターンを習得した後に移動平均線やMACDなどのテクニカル指標を加えるとより分析の精度が上がります。テクニカル指標は大きく分けてトレンドの方向を分析する「トレンド型」と、相場の過熱感を図る「オシレーター型」の2つがあります。それぞれに様々な使い方がありますが、トレンドと同方向にエントリーする「順張り」ではトレンドの有無を分析することが非常に重要です。そこで移動平均線などのトレンド型のテクニカル指標が有効です。

また、相場の急落・急騰後のリバウンドなどを狙う「逆張り」では「売られすぎ・買われすぎ」などの過熱感を図ることが重要であるため、ストキャスティクスやRSIなどのオシレーター型指標を使って分析するといいでしょう。

一方で、FXは通貨を取引するという特性上、各国中央銀行の金利や経済動向、企業の貿易などに価格が左右されやすい。こうした動向を把握して今後の長期的なシナリオを立てるのがファンダメンタルズ分析です。

とはいえ、いきなりこうした動向を正確に分析するのは難易度が高いため、米国雇用統計やFOMCのように重要な指標が発表されるスケジュールなどを把握しておき、そうしたタイミングでどのように価格が変化していくのかを観察してみると、価格を分析する助けになるでしょう。

FXのための情報の集め方について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

FXのためのニュース読み方入門

 

「テクニカル分析」「ファンダメンタルズ分析」どちらもFX取引に置いて非常に重要ですし、各人の裁量で取引を行う際にはこうしたスキルを高めていく必要があります。

ただ、日々技術を磨いて上達していくにはそれなりの時間がかかりますし、本業がある人にとって逐一チャートに目を通したり経済情報をチェックしたりする時間がないのが実情です。そうした人のために「シストレ」も選択肢の一つとして考えておくとよいでしょう。

 

例えばシストレの一つであるリピート系注文は、初心者でもわかりやすい効率的なシステムです。売買を自動化してくれるため、スタート時にいくつかの設定さえ行えば、あとはほったらかしで利益を出してくれますし、専門的なプログラミングの知識がなくてもすぐ導入できます。

どちらか1本に絞る必要もないですし、裁量トレードと組み合わせて効率的な運用を行うことも可能です。

 

FXに初心者におすすめのシストレについて詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

初心者でもできるおすすめのシストレは?

 

まとめ

FXの仕組みについてご理解いただけたでしょうか? FXの基本について理解したら、あとは実践と学習の繰り返しになります。シストレちゃんねるでは、初心者から上級者まで、FXについてさらに理解を深めたいという方向けに情報発信をしています。ぜひ参考にしてください。