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2020/05/28
お金マン

赤三兵・黒三兵とは?分析の仕方・使う際の注意点をわかりやすく解説!【お金マン】

#FX
#自動売買・シストレ
#テクニカルチャート

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チャート分析をしていると、「赤三兵」や「黒三兵」といったキーワードを聞くことがあると思います。

ただ、言葉の定義・トレード手法について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

そこで、今回は
1.赤三兵・黒三兵とは何か
2.赤三兵・黒三兵を使ったトレード手法
3.ロウソク足を使った分析の注意点
について解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。



 

ロウソク足によるテクニカル分析の重要性

ロウソク足は日本独自の相場分析方法であり、海外でも「キャンドルチャート」と呼ばれて広く使用されています。
ロウソク足は、四本値と言われる始値、終値、高値、安値をもとに、その時間足の中で買い手と売り手によって生じた値動きを、ひとつの図として表しています。
相場に参加する私たちの一番大きな関心は、「チャートの右側」がどうなるのか、ということですが、ロウソク足の分析になれてくると、現在の足から、次の足の値動きがどうなっていきそうなのか、イメージできるようになってきます。
チャートの中にたくさんのインジケーターをいれてごちゃごちゃしたり、いろいろなシグナルに惑わされたりすることなく、シンプルなチャートから相場の方向性や値動きの目安、そして仕掛けや手じまいのタイミングを考えることができたら素晴らしいですよね。
ロウソク足には一つひとつの形状に名称があり、一本の足でも相場の先行を示すことがありますので、興味のある方はぜひ理解を深めてみてください。
今回はロウソク足の分析の中から、「組み合わせ」によって表現されるチャートのシグナルについてお話していきましょう。



 

そもそも赤三兵・黒三兵って何?

今回ご紹介する「三兵」というのは、3本のロウソク足の特徴的な並び方をいうものです。
下図のように、陽線が3つ続いているものを“”赤三兵“、陰線が3つ続いているものを”黒三兵“と言い、三兵が見られたあとは、トレンドが形成されることが多いです!
「連続したロウソク足を見つける」というのが、このテクニカル分析の基本ですので、とてもわかりやすい手法ですよね。

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赤三兵・黒三兵を上手く使うには?

「三兵を見つけるだけでトレンドがわかるなんて、なんて簡単なんだ!」という方もいるかと思います。
では、本当にこの分析が使えるか確認しましょう。
下のチャートは、相場の流れは下に下がってきていたのに、そのあと方向感がなくなって、どちらにいくのか迷っているような場面ですね。
レンジからトレンドへの転換を確認するために、「陽線または陰線が3つ続いている“三兵”」を探してみましょう。

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すると、下のチャートより三兵はあるのに、トレンドへ転換していませんね。
三兵によるトレンド転換を見極めるには、以下の3点に注意する必要があります。

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① ロウソク足の平行線を確認
三兵という呼び方は、もともとは「三平」だったと言われており、「平」は「平行」の「平」を意味しています。
なにが「平行」になるのか、というと、3つ並んだ足の高値と高値を結んだ線、安値と安値を結んだ線が平行に近いかどうか、を見る必要があるのです。

② レンジブレイクを確認
そしてもうひとつ、レンジ相場における直近の高値や安値をブレイクしているか、というところも大切です。
下図より、レンジライン(直近の高値および安値を結んだ線)を黒三兵でブレイクしていることが確認できます。
レンジブレイクもまた、トレンド相場への転換点を示すもので、三兵との相性がいいです。
よって、この2つを組み合わせることで、より判断の根拠が高くなります。

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(平行線の確認)

 

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(平行線およびレンジブレイクの確認)

③ レンジ相場のみで有効
先ほどは、レンジ相場での使い方について説明しました。
では、トレンド相場で使用したらどうなるのか、みてみましょう!
左のチャートは下降トレンド中の赤三兵を示しており、右のチャートはその後の値動きを示しています。
右のチャートより、赤三兵を確認したからといって、トレンド相場でエントリー(つまり、逆張り)すると、大きな損失を出す原因となります。
この三兵が力を発揮するのは、あくまで「レンジ相場からトレンド相場への転換を確認する」ということを頭に入れておくことが大切です。
三兵を用いる場合は、対象の通貨がレンジ相場であることを確認してください!

 

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赤三兵・黒三兵を使ったトレードスタイル

では、先ほどの説明をもとに、実際のトレードをみていきましょう。
下図はドル円の5分足チャートを示しています。
この場面では、レンジ相場であるので三兵によるトレンド転換を判断できる場面なので、以下の手順でトレードしていきます。

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STEP1:レンジラインを引く
レンジラインを引くと、この相場は方向感がなく、狭い値幅の中でもみ合っている状態であることがよりわかりやすくなりますね。

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STEP2:レンジブレイクポイントを確認
このもみ合いのなかでも、多くの赤三兵および黒三兵はあるのを確認できますね。
では、トレンドへの転換点を判断するにはどの三兵を見るのが適切かわかりますか?
先ほど説明した通り、三兵によるトレンド転換点を判断するには、レンジブレイクを確認する必要があります。
したがって、確認ポイントは下のチャートに示す通りですね。

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STEP3:三兵の平行線を確認
最後は、この三兵は「三平」であることを確認しましょう!
上のチャートに示した黒三兵の高値と安値を線で結んでみると、並行であることが確認できます。
よって、STEP1〜STEP3の内容より、レンジ相場からトレンド相場へ転換したと判断できるため、エントリーします。
すると、しっかり下降トレンドを形成し、利益を出せていますね。

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赤三兵・黒三兵を使ったトレードの注意点と改善点

今回紹介した「赤三兵・黒三兵」は、もとはといえば日足とか週足などの大きな時間足で使用されていたものを、現代のチャートに当てはめてみているものです。
もしかすると、この分析だけで仕掛けを狙う、ということは頻度も限られ、難しいかもしれません。
具体的に改善するとしたら、こうしたロウソク足の分析とともに、時間枠の異なるトレンド系のテクニカル分析と併用してみることが有効です。

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例えば、今回紹介したドル円の5分足チャートを、一時間足で表示し、ウィリアムズ%R(5)を入れてみました。
チャートでは方向感のないもみあい状態となっていますが、オシレーター系のウィリアムズ%Rではダイバージェンスが発生しています。
先ほどの「黒三兵」と組み合わせるとトレードの成功率は高くなります。
また、レンジラインやトレンドライン、ホリゾンタルラインを使用している場合では、レンジ相場からのブレイクが本当かどうか判断する基準として使用することもできるでしょう。
加えて、上記ラインを使用した分析には、時々時間軸を変えてチャートを見てみるなど、フォーメーションに注意が必要です。
短い時間足で高値安値を同時に切り下げ、切り上げていく陰線、陽線の連続があったとしても、長い時間足で見るとトレンドが継続した状態であることもあります。
自分が普段見ているメインのチャートの時間足だけでなく、ひとつ大きい時間足のトレンドを確認してみることも必要かもしれません。



 

まとめ

ロウソク足の分析はとても奥が深く、「ニュアンス」を読み取ることができるようになるには「経験」が必要になってきます。 温故知新という言葉があるように、「新しいもの」だけでなく、過去の相場に生きた人たちが作り上げた知恵を学んでみると、相場の中で生きていく力になるかもしれません。

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著者プロフィール
お金マン
お金マン

2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。