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歴史上一度の例外もなし、相場のトレンドは必ず終わります

相場にはトレンドといって、一方向への値動きが続く局面があります。上昇が続いている場合は上昇トレンド、下落が続いている場合は下落トレンドといいます。
トレンドは、投資家にさまざまな影響をもたらします。トレンドが続くと見た場合は順張りでエントリーするチャンスとなりますし、逆にトレンドが終わると見た場合は逆張りのエントリーチャンスです。
また、保有しているポジションと同じ方向にトレンドが進行すれば含み益が伸びますし、逆にポジションと逆行するトレンドが進行すると含み損が拡大し、投資家によっては心穏やかではいられなくなります。
このように、投資家にとってトレンドは実に大きな存在ですが、ひとつだけ確実に言えることがあります。それは、どんなトレンドにも必ず終わる時が来るという事実です。これは過去の歴史を見ても明白で、トレンドが終了しなかったことは歴史上一度もありません。
この事実を踏まえると、FXトレードのヒントとなります。今回はトレンドが必ず終わる仕組みと、それをトレードにいかす考え方について解説します。
1.ファッションの流行もいつかは終わる
相場用語でも用いられているトレンドには、「傾向」「流行」といった意味があります。このうち流行がとても大きな意味を持っているのは、ファッションの世界でしょう。これまでに数えきれないほどの流行がありましたが、それぞれの流行には必ず終わりがありました。ファッションの世界における流行も、始まりと終わりがあります。
これと同じように、相場におけるトレンドにも必ず始まりと終わりがあります。相場の世界ではこれまでに、歴史的な大相場が何度も発生しました。「〇〇ショック」と名前がつくような相場がその代表例です。
リーマンショックやギリシャショック、比較的記憶に新しいところだとコロナショックもありました。これらの相場はいずれも株価や為替レートに大きな値動きを起こし、損切り注文を巻き込んで加速する「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる現象もしばしば見られました。
こうしたショック相場が発生すると、その真っ只中にある時期は悲観論があふれ、多くの投資家が「果てしなく上昇(もしくは下落)するのではないか」と感じてしまうものです。しかし、実際にはこれらの〇〇ショックと呼ばれる大相場ですら、終わりがありました。
こちらは、コロナショック時のドル円日足チャートです。

どこでコロナショックが起きたのかは、チャートを見ると一目瞭然です。2020年3月9日を底にドル円相場は大きく下落し、直近の高値から約10円暴落しました。
しかし、その後V字回復を果たし、同年3月24日には暴落前の水準に戻しているのが見て取れます。暴落が始まった2月21日から数えて、ほぼ1ヶ月で大きなトレンドが発生し、終わったことになります。
このように、〇〇ショックと呼ばれるような大きなトレンドが発生したとしても、遅かれ早かれトレンドは終了することを押さえておいてください。特に為替には回帰性といって同じ水準に戻りやすい傾向があるため、トレンドが発生しても終了するという傾向はよく見られます。
2.強いトレンドの終了後には強い反動
トレンドには強弱や、長さがあります。これを再びファッションに例えてみましょう。
ファッションの世界で起きる流行の中には、デザインが奇抜であったりインパクトのある「強い流行」があります。そしてもうひとつ、長期間にわたって流行が続く「長い流行」もあります。
こうした目立つ流行は、それが終わると見向きもされなくなる傾向があります。奇抜なファッションが流行したとしても、それが終わると「ダサい」と感じてしまうのは、それが「強い流行」だったからです。
静かな流行であれば隠れブームとして続く可能性がありますが、強い流行や長い流行に対しては食傷気味になる人が多く、流行が終わった時の落差が大きくなります。「強い流行」の時に買った服を売ろうと思っても、流行が終わってからだと売れる可能性は極めて低くなります。
この傾向は、FXにも共通しています。強いトレンドや長いトレンドが終わると、今度は逆にそのトレンドに沿ったトレードをする人が極端に少なくなります。流行が終わった服をネットオークションに出しても売れないのと同様に、トレンド発生時のポジションを持とうと思う人が極端に減るわけです。
3.この法則をFXに反映する
こうしたトレンド終了時の傾向は、FXのトレードヒントになります。トレンドが強い、もしくは長いほど、そのトレンドが終了した後の反動が大きくなるため、大きなトレンドの終了時を狙うと利益を伸ばしやすくなります。逆にそれほど大きくないトレンドに見られる小さな反転は、一時的な押し目や戻りの可能性があるため、狙わないというトレード判断もできるようになります。
トレンドがいつ終わるかは誰にも分かりませんし、誰かが恣意的に操作できるものでもありません。巨額の為替介入をしても円安トレンドに大きな変化が見られない点を見ても、トレンドには強いエネルギーがあることが分かります。
そんな強いエネルギーで動いているトレンドを操作することはできなくても、観察することはできます。相場のトレンドを観察し、それが「強い」「長い」と判断できると、トレンドが終了した時にはエントリーチャンスとしていかせるようになります。
これをどこで見極めるかは、ローソク足やボリンジャーバンドなどを使った私の手法が効果的なので、これについては次回のコラムで紹介したいと思います。
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