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2026/05/11
鹿子木健

「手法」と「勝ちパターン」、何が違うか分かりますか?

#FX
#お金の勉強
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FXで勝つためには、実績のあるトレーダーの手法を学ばなければならないと考える人は多くいます。特に、FX初心者の人たちにこうした考え方を持っている人が多いようにも感じます。

1つの手法を試してみたもののうまくいかないので次の手法、それもうまくいかないので次の手法といったように、手法ばかりを集めてしまう「手法コレクター」になってしまい、結局どれもうまくいかなかったという話はよく聞きます。

手法にこだわるあまり勝てないのは「手法」「勝ちパターン」違いを理解してないからかもしれません。今回は、FX初心者が知っておくべき両者の大きな違いについて解説します。

1.手法にこだわることの弊害

最初に結論から述べておくと、FXは手法だけで勝てる世界ではありません。それなのに多くの初心者が手法にこだわってしまい、結果として負けてしまう現実があります。

そこにはいくつかの理由がありますが、日本における投資のリテラシーがまだまだ未成熟であることが最も大きいと思います。だからこそ「絶対に勝てる手法」などと銘打った情報商材や、投資スクール、オンラインサロンなどに「投資」をしてしまう人が後を絶ちません。

手法とは、チャート分析やエントリーや決済のタイミングなどを具体的な手順にまとめたものです。実績を残しているFXトレーダーには、自分で編み出したオリジナルの手法を持っている者もおり、それを効果的に実践することによって利益を上げています。

しかし、それぞれの手法は考案した人の投資目的やトレードスタイルなどに最適化されていることが多く、すべての人に適しているわけではありません。つまり、手法そのものに有効性はあっても、別の人が実践するだけで利益が上がるとは限りません

手法に有効性があればまだ良いですが、最初から価値の低い情報を「手法」として販売したり、それをレクチャーすることで対価を得ようとする業者が無数に存在しているのは事実です。こうした業者は言葉巧みに「手法」の有効性を喧伝するため、詳しくない初心者はお金を出してしまうのです。


 

2.「勝ちパターン」を野球に例えると

手法はあくまでも手段であり、重要なのは勝ちパターンに持ち込むことです。これを野球に例えてみましょう。

かつて阪神タイガースに「JFK」と呼ばれる投手陣がいました。Jはジェフ・ウィリアムス投手で、Fは後のタイガース監督になる藤川球児投手、そしてKは久保田智之投手です。

この3投手がそれぞれ終盤の1イニングずつ投げたときの勝率は8割を超えており、阪神サイドとしてはいかにこの3投手が継投できる展開(勝ちパターン)持ち込むかがカギとなっていました。

この場合、JFKを登板させることは単なる手法です。しかし、このJFKを登板させられる展開、つまりJFKが登板する7回までにリードしておくような試合運びをすることで、勝ちパターンが成立します

JFKは勝ちパターンの一部として機能する大切な手法なので、負けている試合で投入するわけにはいきません。しかし、6回裏までにリードしておけば勝ちパターンの環境が整い、JFKを投入するという手法が効果を発揮するわけです。


 

3.重要なのは有利な状況を作って勝ちパターンに持ち込むこと

先ほどの野球の例えは、野球のことをあまり知らない人にとっては難しいかもしれませんが、大切なのは「強力な投手であっても能力を発揮できる場面で投入しないと結果につながらない」ということです。

これをFXに置き換えてみましょう。FXにおける有利な環境とは、チャートパターンやアノマリーといった、自分が得意とするエントリーチャンスです。その有利な環境において、自分が得意とする戦略にもとづく売買注文、つまり手法が効果を発揮します

例えば上昇トレンドにおける押し目買いを得意としているのであれば、直近の安値や移動平均線に基づくサポートラインに到達したところが「有利な環境」となるでしょう。これをエントリーチャンスと捉えて買い注文を入れ、得意な戦略から導き出された利益確定目標に決済注文を入れるのが「手法」です。

この両者が揃ったトレードは、「勝ちパターン」にのっとった投資行動です。手法だけを見ると単なる押し目買いであり、どんな相場環境であっても通用するものではありませんが、「勝ちパターンにつながる有利な環境」があるからこそ、有効性のある手法となります。

相場にはさまざまな展開や局面があります。そのすべてを勝ちパターンに持ち込めるわけではないため、今の相場が勝ちパターンつながるのかどうかを見極めることから始めるのがセオリーです。これが外的要因の見極めであり、「有利な環境」によるエントリーチャンスを待つ状態です。

勝ちパターンにつながらないのであれば様子見にすることで、負けパターンに持ち込まれることを防止できます。そして勝ちパターンにつながる展開が到来すれば、これまでに確立してきた得意な戦略に落とし込み、手法として実践することで、勝率が向上していきます。

すべての相場で勝とうとせず、勝ちパターンにつながるかどうかを見極めることで負けトレードを減らし、トレードの勝率や成績が向上していきます。手法だけにこだわっても勝てない理由を理解して、「手法コレクター」に陥らないようにしましょう。
 

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著者プロフィール
鹿子木健(かなこぎ けん)
鹿子木健(かなこぎ けん)

お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることをライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野はFX。不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産などの投資も経験した。

代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)を登録し、現在、「投資助言選択型自動売買ローレバレッジ・フォレックス」や、「鹿子木相場塾」などを展開している。

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