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2026/04/28
Mr.X

2段階認証が突破される?「AiTM(中間者攻撃)」の手口と対策

#パスキー
#セキュリティ
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セキュリティの新常識
最後の砦が「万能」ではなくなった

証券会社や銀行などでよく使われるのが、2段階認証(2つの確認で本人かどうか確かめる方法)です。たとえば、以下を組み合わせた仕組みです。

  • ID/パスワードの入力(知っている情報)
  • SMSやアプリに届く認証コード(今だけ使える番号=ワンタイムコード)

「認証コードが届くのは自分のスマホだけ。」だから安全だと思っていませんか。

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本記事の主要な用語

フィッシング詐欺:偽サイトに個人情報を入力させて盗む手口

AiTM(中間者攻撃):偽サイトでの入力を“本物のサイトへ中継”してログインする手口

パスキー:パスワードの代わりに、指紋や顔認証など端末の鍵でログインする仕組み

1.なぜ認証コードが盗まれる?

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ポイント

このあなたと本物サイトの“間(middle)”に、犯人が割り込んで通信を中継する手口を「AdversaryintheMiddle(AiTM)」と呼ばれます。

ポイントは、あなたが「自分でコードを入力してしまう」こと。コードは、“今だけの番号”でも、本人が渡してしまえば意味が薄れます。
注意すべきは「コードが届いたこと」ではなく、「どの画面に入力しているか」です。

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補足:なぜ“リアルタイム”が必要?

ワンタイムコードは有効期限が短いので、犯人はあなたが入力した“その瞬間”に中継します。だからAiTMは、古典的な「あとで盗んでログインする」より厄介に見えます。

2.「見抜けば防げる」は理想論

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ポイント

対策としてよく言われるのが「URLを確認しよう」「偽サイトを見抜こう」です。もちろん大切です。ただ現実には、毎回100%完璧は難しいのが実情です。

疲れている/焦っている(ログインだけ済ませたい)
スマホでURLが省略表示される
検索結果に“広告”が混じる

公式そっくりの見た目で、違和感がほぼない。こういう条件が重なると、判断は簡単に鈍ります。

特に危険なタイミング
  • 出勤前/昼休み/移動中など「急いでいる時」
  • 家族の手続きを代わりにやっている時(慣れていない画面)
  • 通知が連続して来ている時(“承認疲れ”で押してしまう)

「自分は大丈夫」より、「やらかす瞬間は必ず来る」前提で手順を作る方が強いです。
だから守り方の基本は「見抜く力」だけに寄せないこと。ミスしても致命傷になりにくい“導線設計”に寄せるのが、資産防衛としては現実的です。

3.突破されにくい「入口」と「運用」

ポイント

ここからは実務的な話です。効果が出やすい順に、「狙われにくい入口」と「ミスの起きにくい運用」を整えていきましょう。

(1)入口を固定:検索しない(ブックマーク/公式アプリ)

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まずは、偽サイトに出会う確率を下げること。

  • 公式サイトはブックマークから入る(検索しない)
  • スマホは公式アプリを“入口”にする

これだけで、事故はかなり減ります。

(2)「コードを入力する場面」を減らす

AiTMは「入力させて中継する」手口です。なので、入力が前提の運用ほど狙われやすい。可能なら、次のような方式へ寄せましょう。

  • 認証アプリ(一定時間で変わる番号)※SMSよりは強い傾向
  • プッシュ通知で承認(通知を“承認/拒否”で選ぶ)

※どちらも万能ではありません。通知に出る「サービス名/端末/場所」が不自然なら拒否、が原則です。
身に覚えのない通知は承認しない ⇒ 公式アプリで設定確認、までをセットにしておくと安心です。

(3)“二重チェック”をルール化する

コードを入力する時は、毎回これだけ。

  • 入力前に、アドレスバーをタップしてURLを全部表示
  • 「公式のドメイン」と一致するか確認
  • 1文字でも違えば、入力しない(ブックマーク/アプリに戻る)

迷ったら、一度ブラウザを閉じて、ブックマークから入り直してください。それだけ?って思うかも知れませんが、それだけで助かる場面が本当に多いのです。

(4)ログイン通知・端末管理をONにする

  • ログイン通知(新しい端末でログインしたら通知)
  • ログイン履歴(いつ/どこからログインしたか)
  • 登録端末の一覧(知らない端末がないか)

この3つは“やられた後に気づく”速度を上げます。被害の大小は、初動で決まることが多いです。

(5)「パスワードの使い回し」をやめる(地味に効く)

AiTMの入口は偽サイトですが、そもそもパスワードが漏れていると被害が広がります。

  • 同じパスワードを複数サービスで使わない
  • 長くて複雑なものを自分で覚えない(管理ツールに任せる)

ここは派手ではないですが、被害の連鎖を止めます。

4.偽サイトに「反応しにくい」次世代の鍵「パスキー」

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ポイント

パスキーを一言でいうと「端末に保存された“本人用の鍵”でログインする仕組み」です。

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重要なのは、パスキーが「サイト(ドメイン)と紐づいた鍵」で動く点です。典型的な偽サイトでは、この紐づきが合わないため、認証が成立しにくくなります(=フィッシングに強い設計)。

パスキーは、入力して盗まれるリスクを、構造ごと減らせるのが一番のメリットです。

パスキー導入で意識したいポイント
  • 端末のロック(PIN/指紋/顔)を強くする(ここが“鍵束”になる)
  • 端末紛失時の復旧手段(バックアップ/予備端末)を用意する
  • 「怪しい画面では操作しない」という基本は捨てない

便利さが上がるほど、端末の管理が資産防衛の要になってきます

5.「入力してしまったかも」と思ったら

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ポイント

AiTMはリアルタイムなので、気づいたらスピード勝負。迷ったら、次の順で動くのが安全。

  • 公式アプリ/ブックマークから“本物”に入り直す
  • パスワード変更(可能ならログアウト(全端末)も)
  • 登録端末・連絡先・出金先などの設定が変わっていないか確認
  • 不安が残るなら、金融機関サポートへ連絡して利用停止(凍結)を相談

「なにも起きてないから大丈夫」ではなく、“起きる前に止める”が正解です。

 

まとめ

2段階認証の弱点は「コード」ではなく「中継される構造」です。

まずは「検索しない」「通知を見る」「怪しい画面にコードを入れない」
その上で、使える範囲からパスキーへ寄せていきましょう。

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2段階認証対策に関するよくある質問(Q&A)

Q1 今すぐできる対策はありますか?

A まずは入口固定(ブックマーク/公式アプリ)と、ログイン通知ONです。
次に、認証がSMSならアプリ方式へ変更できるか確認しましょう。少しでも「入力したかも」と思ったら、公式ルートでパスワード変更→端末一覧の確認→サポートへ相談、の順で動くのが安全です。

Q2 認証アプリ(Authenticator系)なら安心ですか?

A SMSよりは安全になりやすい一方、AiTMのように“本人が偽画面に入力する”構造だと突破され得ます。
入口固定+通知内容(サービス名/端末/場所)の確認がセットです。

Q3 パスキーって難しそうです。

A 体感は「スマホのロック解除でログインする」だけです。
設定も、対応サービスの案内に沿って数分で終わることが多いです。ポイントは、端末ロックを強くして、復旧手段(バックアップ)も用意しておくこと。ここまで含めて“安全に便利”が成立します。


 

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著者プロフィール
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Mr.X

飲食から金融まで多彩な現場を渡り歩く、猪突猛進なアイネット証券の社員。データと歴史から知恵を拾い集め、難しい投資話を「面白く、深く」紐解くことをモットーとする。

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