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2017/11/14
FX投資

FX初心者はいくらから取引を始めるべき?投入資金の目安を解説

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FX初心者はいくらから取引を始めるべき?投入資金の目安を解説

FXはいくらから取引を始めるのがよいのでしょうか? 大きなお金を用意して、「すべてFXでなくしてしまったら……」という不安もありますが、あまりに少ない金額で始めてしまうと、成功したときの儲けも少なくなってしまいます。今回は、FXに初めて挑戦する方が、取引に使う金額を決める際に参考すべき項目を紹介します。

 

FX取引には証拠金が必要

FXに興味がある初心者の方は、取引を始める際に投入する金額は「いくらくらいが妥当か?」という疑問を抱いていると思います。5万円程度の資金でFX取引を始める人もいれば、いきなり100万円単位の資金を投入する人もいるでしょう。

FXに限らず、投資は余剰資金で行うものです。余剰資金の程度は人それぞれですが、FX取引に投入する資金を決める際に、まず覚えておきたいことがあります。それは、「FX取引には証拠金といわれる担保」が必要になることです。この証拠金の金額は、最低でも「総取引金額の4%以上」が必要になります。例えば、10万円分のFX取引をする場合、必要となる証拠金は10万円×4%=4千円が最低金額になります。

ちなみに、4%とという数字は、金融庁の指導により「レバレッジは最大25倍まで」と規制されていることに起因します。レバレッジが25倍ということは、必要になる証拠金は1/25、つまり4%となります。

FXの証拠金は、少ない金額で取引をするための担保

 

FX取引の通貨単位は1万通貨単位が多い

FX取引には「通貨単位」が定められていることにも注意しなければなりません。例えば、通貨単位が1万通貨であった場合、ドルの取引は1万ドル、ユーロの取引は1万ユーロが最低の取引単位になります。仮に1ドル100円として考えると、1万ドルの取引をするには、最低でも1万ドル=100万円の取引をしなくてはならないことになります。

先ほど、FXを始めるには「最低でも総取引金額の4%以上の証拠金が必要」という話をしました。通貨単位が1万通貨であった場合は、1ドル100円として、1万ドル(100万円)×4%=4万円の証拠金が必要になります。このとき、FX会社ごとに通貨単位が異なることに注意しなければいけません。全体的に見ると、通貨単位を「1万通貨」に設定しているFX会社が多いようですが、なかには「1,000通貨」から取引可能なFX会社もあります。少額投資でFX取引を始めたい方は、通貨単位を「1,000通貨」に設定しているFX会社を選ぶとよいでしょう。

1,000通貨単位の証拠金をもっと詳しく知りたい方はこちらから日々の金額を確認できます。(アイネット証券HP)

 

証拠金維持率を保って自動ロスカットを防ぐ

FX取引における証拠金は、取引を継続するために必要不可欠なものとなります。というのも、取引後の相場変動により証拠金が「一定の維持率」を保てなくなった場合、自動ロスカットが発動してしまうからです。

自動ロスカットとは、FX取引で一定以上の損失を出してしまった場合に、強制的に反対売買(決済)を行う仕組みのことです。例えば、FX取引でドルを購入したあとに円高が進み、大きな含み損を抱えてしまったとしましょう。この場合、含み損(証拠金維持率)がある一定の基準を超えると自動ロスカットが発動し、ドルを売って円を買い戻す注文が自動的に発注されてしまいます。つまり、「証拠金として預けた金額以上の損失が出るかもしれない」といった状況になると、保有しているポジションをFX会社が自動的に決済して損失の拡大を防ぐのです。

自動ロスカットは、「証拠金以上の損失を負わないようにするための緊急処置」といえます。ただし、自動ロスカットがあるからといって、「絶対に証拠金以上の損失が出ない」とは限らないことに注意してください。自動ロスカットにより反対売買が自動発注され、実際に取引が行われるまでの数秒の間に、さらに相場が激しく動き、「発注時よりも損失が膨らんだ状態」で決済されてしまうケースもあります。このように、注文時と決済時の価格がずれることを「スリッページ」と呼びます。

自動ロスカットはFXトレーダーを守るためのシステムですが、自動ロスカットが発動すると、「含み損」が「損失」として確定してしまうことにも注意しなければなりません。FX関連の口コミなどを見ていると、「自動ロスカットされてしまった」という嘆きを発見することがあります。ギリギリの証拠金しか預けていない状態で取引を進めると、少しの相場変動でもロスカットが発動してしまいます。ロスカットは避けられるに越したことはありませんので、できるだけ多くの証拠金を用意し、証拠金維持率を適正に保持していく必要があります。

<現役FXトレーダーのアドバイスもチェック!!>

絶対に避けたい証拠金不足とロスカット 理想の証拠金維持率は?【 為替コヤジ 】

 

まとめ:証拠金維持率を十分保てる金額を見極めて

初心者の方がFX取引を始めるときは、「証拠金」、「通貨単位」、「ロスカット」について十分に学んでおく必要があります。「通貨単位はいくらなのか」、「ロスカットの基準はどのように設定されているのか」をよく調べてからFX会社を決定し、自分にとって無理のない金額で取引を始めていくとよいでしょう。

ロスカットの発動基準はFX会社ごとに異なりますが、わずかな相場変動でもロスカットが発動しないようにするには「200〜300%の証拠金維持率が必要」といわれています。つまり、最低となる証拠金(4%)の2〜3倍の金額をFX会社に預けるのが基本となります。100万円程度の総取引金額を想定している場合は、その4%の2〜3倍、つまり8〜12万円くらいの証拠金が必要になります。同様に、200万円程度の総取引金額を想定している場合は、16〜24万円くらいが証拠金の目安になります。

 

<現役FXトレーダーのアドバイスもチェック!!>

投資への資金は大きいほうがいいです。大きい金額は利益を得らえるまでの時間を短縮します。【 SSS 】

 

参考:

金融商品取引業等に関する内閣府令|電子政府の総合窓口e-Gov