- イフ子
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ループイフダンを運用すると決めたら、すぐに始めたいですよね。
でも、ちょっと一呼吸おきましょう。なぜかというと、ループイフダンといえど無理な設定をしてしまうと相場に不意な動きがあったとき、すぐに損切りやロスカットの憂き目にあってしまいます。
しかし、設定に余裕があればロスカットを避けることができますし、細かな利益確定とともに相場の回復を待つこともできます。
これからループイフダンを始めようとしている2人はどのように売買システムを選択するのか見てみましょう。
ハジメさん
(目安資金表を使わずに運用)
- ハジメ
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僕もついにループイフダンデビューのときがやってきたぞ!
ランキングを見てみるとどれもずいぶん成績いいんだな。いまランキング1位のループイフダンは米ドル/円(USD/JPY)のB10か。 よく分からない項目もあるけど、とりあえずこれで始めてみるかな。
- ハジメ
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そういえば入金がまだだった。少額でもできるって見たことあるし、とりあえず10万円入金しとくかな。
- ハジメ
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これがループイフダンの注文画面か。ループイフダンB10(USD/JPY)を選択っと。損切設定?損切りは大事って聞いたことあるから損切りありにしてみるか。取引数量は1ロットでオーケー。
ん?最大ポジション数???
「15」って出てるってことは15コまでポジションを持つってことかな?こんなにポジションを持ったら怖いような…。 とりあえず「5」くらいにしとこ。
必要目安資金の金額も減ったし、これで運用開始だ!
- イフ子
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さて、ハジメさんのループイフダン運用はどうなったのでしょうか?
- ハジメ
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相場が上げ下げする度に損切りされててうまくいかないなあ・・・
ランキング1位のシステムを選んだはずなのに何がいけなかったんだろう・・・
- イフ子
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ハジメさんは、首をかしげています。
続いて、タカシさんを見ていきましょう。
タカシさん
(目安資金表を使って運用)
- タカシ
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入金も完了したし、ついにループイフダン始めるぞ!
通貨ペアはやっぱりニュースとかネットで情報が得やすいドル円かな。取引は頻繁にあったほうがおもしろそうだから15銭幅タイプにしてみたいけど、そう言えばこのあいだ参加したセミナーで言ってたな。 ループイフダンを設定するときは事前に不測の事態を想定することが大事だって。
よし、まずはホームページの目安資金表ページを見てみようっと。
- タカシ
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ふむふむ。目安資金表ページの「レート変動幅確認表」によると過去1年のドル円は26円ほど動いているのか。 これから運用するにしてもこのくらいの変動は想定しておいたほうがいいのかも。
- タカシ
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次は「目安資金表」を見てみよう。「レート変動幅確認表」で過去1年で約26円の変動だったから・・・25円の変動を見ると、ドル円15銭幅のループイフダンの場合、必要資金は約300万円か。
資金が足りないとこれだけ動いたときにロスカットになるってことだよなぁ。そうすると僕が入金した資金100万円だと厳しいなぁ。
資金を追加できればいいけど予算オーバーになっちゃうし、少し値幅を広げてみようかな。資金内で設定できるようにすると50銭のタイプか。50銭でもそれなりに取引されるよね。うん。
- タカシ
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これがループイフダンの注文画面か。僕の予想は今後ドル高!だからBタイプだな。ループイフダンB50(USD/JPY)を損切りありにして1ロットっと。
最大ポジション数はこの前のセミナーで習ったな。このポジション数を超えたとき、ひとつずつ損切りされるんだよね。 さっきの目安資金表を見ると、25円変動したときに持つポジション数は「51」か。ここまでは想定の範囲内ってことで損切りはしてほしくないし、少しだけ余裕をみてこのまま最大で設定できる「52」にしておこうかな。
よし、これで運用開始!
- イフ子
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ハジメさんと違い、目安資金表やレート変動幅確認表で運用する通貨ペアの過去の値動きを参考にループイフダンの運用をはじめたタカシさんのループイフダン運用は、その後どうなったでしょうか。
- タカシ
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予想と違う場面があったけど、想定の範囲内だったしまだ余裕があるな。
価格自体は下がっても、相場の動きの中で利益確定が生まれることも分かったし、今はポジション決済されたときに届く約定メールが楽しみだ♪
解 説
- イフ子
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どうやら計画性を持って運用をはじめたタカシくんとランキング一辺倒のハジメくんで明暗がわかれたようですね。
一時的な円高局面がありながらも、着実に利益を積み重ねたタカシくんは今後の運用にも期待が持てそうです。
一方、ハジメくんは損切りが繰り返されたことによって、なかなか苦しい状況に置かれてしまっていますね。その原因はどういったところにあったと思いますか?
まずはじめに、ランキングの性質を理解しておくことが大切です。確かに過去のデータとしてランキングは非常に役に立つものですが、今後も同じように良い成績を上げ続けるかは別問題です。そのため、ランキングのみを参考にして売買システムを選択するのはリスクがあります。チャートなどを確認して今後もトレンドが継続しそうか確認しておくのがベターです。
また、最大ポジション数が意味するところを正確に理解していなかったのも問題です。
ループイフダンB10で最大ポジション数5と設定したハジメくんの場合、値幅10×最大ポジション数5=50となり、ポジションを保有したところから損失方向に50銭動くたびに損切りが発生する設定です。このように損切りラインに余裕がない設定だと少し大きめに価格が動くとすぐに損切りが発生してしまいます。では、どうすれば良かったのでしょうか。
まず、最大ポジション数に関しては、タカシくんがやっていたように目安資金表を活用すると具体的な数値を決めやすくなります。
例えば、事前に3円程度動く可能性があると予想した場合、3円(300pips)÷10(値幅)=30となり、最大ポジション数を30以上にしておけばその間は損切りされないような設定ができます。しかし、資金10万円で運用しているハジメくんの場合、そもそもループイフダンB10を最大ポジション30で設定するための資金が足りていません。
そういったときは、値幅の広いループイフダンを視野に入れると良いでしょう。
例えばループイフダンB50やB100などを選択すれば、3円変動しても損切りされない設定で運用することが可能です。つまりハジメくんの場合、リスク管理を考えるならもっと値幅の広いループイフダンで運用を開始したほうが良かったかもしれません。値幅の狭いループイフダンは少ない値動きで取引が発生しますので、利益確定の機会が多い一方、損失方向に相場が動くとポジションが増加しやすく、資金も多く必要になるという点は認識しておきましょう。
- イフ子
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ループイフダンを運用する上でのリスク管理の重要性をお分かりいただけましたか。
みなさんも取引スタイルや投資資金に合った設定でループイフダンを開始しましょう。
ループイフダンの仕組みや特徴については、以下ご案内ページをご覧ください。