テクニカル分析入門
平均足
平均足とは
平均足とはローソク足の発展型であり、ローソク足を構成する四本値(始値、高値、安値、終値)のうち、始値と終値について、直近のローソク足2本分の四本値を平均化して描画しています。平均足はトレンド追従型のテクニカルとされており、陽線・陰線の転換後、通常のローソク足よりもトレンドが継続する傾向があります。
ローソク足 | ||||
---|---|---|---|---|
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
前日 | A | B | C | D |
当日 | E | F | G | H |
翌日 | I | J | K | L |
平均足 | ||
---|---|---|
1日目 | 2日目 | |
始値 | O = (A + B + C + D) ÷ 4 | (O + P) ÷ 2 |
高値 | F | J |
安値 | G | K |
終値 | P = (E + F + G + H) ÷ 4 | (I + J + K + L) ÷ 4 |
平均足における始値は相場の流れを重視し、終値は日中の取引を重視しています。これにより、値動きのぶれを取り除こうとしています。
平均足の見方
平均足の基本的な分析方法は以下の通りです。
- 陽線は強気相場を、陰線は弱気相場を示す。
- 陽線、陰線問わず、前日の実体線より短い実体線の登場はトレンドの変化の兆候とし注意する。
- 陽線でも下ひげが出た場合は売り、さらに、陽線の下ひげが長い場合は弱気相場を示すと考えられている。
- 陰線でも上ひげが出た場合は買い、さらに、陰線の上ひげが長い場合は強気相場を示すと考えられている。
- 実体が短線、または寄り引けが同値であり、上下にひげがあるとトレンドの変化とし注意する。
- ローソク足は型を読むのに慣れを必要としますが平均足は明確にトレンドを表現できるようになります。他のテクニカルと融合させることにより、ローソク足とはまた違った結果が得られます。
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