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2022/09/16
シストレ活用事例

株安で円安がどこまで続くかが次の焦点かもしれません。【SSS】

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株安は今後も続きそうですが、株安の際、つまりリスクオフの際にどこまで円高が進むかが今後の焦点ですね。

8月のジャクソンホールシンポジウムでは、FRBのパウエル議長は明確に金利を上げて、その後上がったままで景気を減速させる方針を打ち出しています。その後株価が下がったのちも、各FRBメンバーから株価が落ちることに対して歓迎の意を表するメンバーが多く、株安が今後も続くことが見て取れます。そのため、安定した株安をみこして、次の手の打ち方が出てくるわけですが、どんな手が出てくるでしょうか。例えば、不動産価格はアメリカでは明確に落ちてきており、その結果消費の総需要は明確に下向いてくるでしょう。つまり、株安がしっかりと続いていくと思います。この状態はアメリカFRBが好んでいるため、この結果がFRBとしてもオッケーとなっている場合は、外貨はどうなるかがFX投資での次のポイントとなります。日銀は常に大規模緩和をしており、一方で、アメリカなどの各国は金利を上げて通貨量を絞るとなると、より一層の円安が進む形が見越せます。

またその一方で、大幅なリスクオフつまり、株価の低下は国力の低下とあいなりますので、結果、外貨の価値が落ちて、円高となる可能性すらも見えています。これらの結果を考えていくと、リスクオフの際にどの程度円高が進むかが一つの重要な観点となるとも考えられます。リスクオフのスピード感やその際に各国の中央銀行が取る流れが重要となってくると思われます。


FXは上か下かしかないわけですので、この後はどちらもあり得るとなるのであれば「すくみ手法」つまり両建ての価値は出てきます。

この後とても難しいのですが、日銀が常に円安を引き出し、一方FRB等各国の通貨がインフレ引き締めに向かった場合、短期的には円安になるのは見て取れます。ただ、中長期は大きく株価が下がったとすると、リスクオフの円高が来ても全然おかしくありません。リスクオフの円高は突如やってくるもので、そのタイミングとスピードが難しいため、各国の投資家は損をさせられるわけです。現在のドル円やユーロ円を見てみても、まだ円安外貨高になるのは明確なのですが、その明確さがむしろ怪しく、円を買って利益が出る可能性も十分出てきます。これがFXの難しさだと思います。この難しさに対して、上で売り、下で買うような両建て手法は一定の価値を持ちます。両建てができるのであれば、安定して利益が出せるため、より一層の安定感で利益を出し続けることが可能となると推察されます。例えば、ループイフダンS100 (AUD/JPY)とループイフダンB100 (AUD/JPY)を両方仕掛けて置き、上に上がってもB100が利益を出し、下に下がってもS100が利益をだすような両建ての仕組みを作っておけば、上げ下げ両方に対応できると思います。レンジになっていればとても良い結果となりますが、さてどちらに動くかですね。

すくみ手法は例えば、ドル、ユーロ、円ならば、ドルでユーロを買い、ユーロで円を買い、円でドルを買い、つまりぐるっと回るように仕掛けを設計することで、最終的にはドルでドルを買っている両建てを作り出すことができます。この状態をうまく使えば、より安定して利益が出せる可能性が出てきます。そろそろ円独歩安もある程度で止まると思っていますので、今こそ「すくみ手法」は価値がでそうな気がしています。



株安の大きさがある程度の状態を決めてくるのではと感じます。ただ株安は今後も続きそうですので、株を売っておくのはいいと思います。

株安は間違いなく来そうです。FRBがここまで売りを仕掛けていきたいとなるのであれば、安定して株価は下がっていきそうです。ただここで面白いのが相場の常で、一度上がってから下がる可能性が十分あります。むしろ前回の高値を超えて上がって、その後落ちる形を取るかもしれません。そのような難しい相場をしり目に、株価はいつかは大きく落ちてくると思います。FRBがここまで本気になって引き締めをするのであれば、株価は落ちざるを得ないと思います。金利が跳ね上がり、資金調達が困難になっていくとすると、間違いなく大きな株価下落が来ますが、さてそれがいつになるのか。これが焦点となると思います。2023年中はまだ引き締めの最中だとすると、2023年後半か、2024年に入ってから大きな下落が起きるのかもしれません。とりあえず、株安が来ないうちは引き締め継続ですので、大きな株高はむしろ株安の前触れと見て、引き締めを警戒し続けたいと思います。

あとはブレイクニュースがいつ起こるかだけですね。ブレイクニュースは中国発なのか、米国発なのか、後進国発なのかはここの状態で変化がありますが。株安が発生するブレイクニュースには常に注意を払って、株安円高が来るかどうかを見極めていきたいと思っています。そしてそうなるのであれば、円安を考え続けるのも何かしっくりこないのですよね。やはりまだ信用不安が起きた際には円は買われます。いくら日銀が緩和をし続けるとしても、これまでデフレだった日本はむしろインフレは価値がある可能性が高く、その中で日銀がやっていることは思った以上に日本経済を刺激し、最終的に賃金上昇まで入っていくと思います。そうなった際に、円高が起きるのは結構明白なのではないかなと思います。ここが難しいタイミングに入ってきたと感じています。円安、円高をにらみ、すくみ手法を復活させるのは一つの方法ではないかと感じてもいます。見極めていきたいと思います。


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大変運が良いため人生楽しく過ごしています。変動と金利と消費効率の最大化が大好きです。主にシステムトレードで両建てと独自の「3〜すくみ」の考えを使い、安定的に為替差益を取りながら運用しています。加えて株、仮想通貨、不動産など他の投資も比較しつつ資産形成を行っており、SSSの世界観というブログにまとめています。