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2021/07/02
シストレ活用事例

ユーロ/円の為替相場見通しと稼ぐ運用戦略【2021年最新版】【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

2020年5月以降、およそ1年間にわたりユーロ/円は上昇トレンドを継続してきました。1ユーロ115円割れしたところから1ユーロ134円までの急騰ぶりです。しかしこの流れも2021円6月を境にして変わりつつあります。今回はなぜユーロ/円のトレンドが転換期を向かえたのかという点と、2021年後半にかけてユーロ/円で稼ぐための運用戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2021年6月の転換期の要因と今後の見通し
2021年後半から2022年かけて、ユーロ/円で稼ぐための戦略

※当記事は2021年6月28日時点までの情報を元に執筆しています。



1.2021年6月の転換期の要因と今後の見通し

ユーロ/円はドル/円に次いで、日本の個人投資家に人気の高い通貨ペアです。ただしドル/円と違い、ユーロ/円は「ドル/円とユーロ/ドルの合成通貨」となっていますので、EU圏と日本に注目する以上に、EU圏とアメリカの経済状況や金融政策を比べていく必要があります

2021年6月のFOMCが転換期

ユーロ/ドルは1ユーロ1.22ドルあたりを天井として、2021年6月16日から18日にかけては1.21ドルから1.18ドルまで急落しました。日足チャートの一目均衡表で見ると2021年4月に雲を上抜けし、ブレイクした後も順調に上昇を続けていましたが、このタイミングで一気に雲を下抜けしました。

ここにきてユーロ安ドル高に傾いた要因は、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、量的緩和縮小開始や利上げ時期を前倒しする姿勢を示したことです。これまでは2023年末までにゼロ金利を解除するという意見はFOMCメンバー18人中7名でしたが、今回のFOMCでは18人中13名に増え、このドットチャートの大きな変化が2023年中に2回の利上げという観測を強めました。

ユーロ安ドル高に大きく転換したため、ユーロ/円も6月16日から18日にかけて1ユーロ133円半ばから130円割り込む直前まで急落しています。

FOMCとECBの金融政策の違い

EU圏もアメリカも、コロナ禍がワクチン接種の拡大によって打開されつつあります。経済の回復ぶりは刻々と発表される経済指標が物語っていますが、それに対しての中央銀行(アメリカはFRB)の反応は大きく異なります。

アメリカのFRBは明らかにタカ派に傾いています。パウエルFRB議長は、過度に反応しないように牽制する声明を出していますが、市場はもはやテーパリングを実質的に織込み出しています。

一方でECBは慎重です。ラガルドECB総裁は6月に、市場金利の持続的な上昇が経済全体の調達環境のタイト化を招く可能性があるとして、年初目標を上回る購入について言及しています。1兆8,500億ユーロ規模だったPEPP(パンデミック緊急プログラム)の購入ペースを、3月には週140億ユーロから190億ユーロに引き上げており、市場では9月までこのペースは減速しないだろうという見方が強いです。つまりECBの現状はハト派ということです

この差が明確になったことで、ユーロ/ドルの上昇トレンドが転換期を迎え、同時にユーロ/円の上昇トレンドも転換期を向かえました。ただしドル/円は1ドル110円台でもみ合っていることから、ユーロ/円は一度雲を下抜けしたもののまた雲の上に回復しています。つまり本格的な下落トレンドは形成できていないということです。今後さらにユーロ安ドル高に傾いていくことになれば、ユーロ/円は本格的な下落トレンドを形成することになるかもしれません。

2021年6月の転換期の要因と今後の見通しのポイント!
・6月のFOMCで、タカ派のFRBとハト派のECBに明確に分かれた。
・ドル高ユーロ安が続けば、ユーロ/円は下落トレンドに突入する。

2.2021年後半から2022年にかけて、ユーロ/円で稼ぐための戦略

それでは現状や見通しを踏まえて、2021年7月以降の後半でユーロ/円で稼ぐためには、どのような運用戦略にしていくべきなのでしょうか。ポイントはどこまで下落するのか、その予測になりそうです。

1ユーロ127円までの下落は想定しておくべき

ECBのハト派色が強まり、FRBのタカ派色が強まっていくと、ユーロ安ドル高はさらに加速していくことが考えられます。現状は1ユーロ1.20ドルを割り込んだところでもみ合いとなっていますが、2020年6月ごろの水準である1.14ドルまで下落する可能性はあります。ドル/円のレートにもよりますが、仮に1ドル112円ぐらいまでのドル高円安で収まったとすると、ユーロ/円は1ユーロ127.68円です。ですから1ユーロ127円までの下落は想定しユーロショートで建玉を保有しておくことが有効でしょう

ユーロショートであれば、FX会社によって幅はあるもののプラススワップを稼ぐこともできます。もみ合いも続くと思いますが、やや長期の視点でユーロショートを保有し、128円まで下落したら決済という戦略が考えられます。

もちろんアメリカのインフレが思うように伸びず、金融政策の転換が滞ったり、ECBが方針を転換する可能性もありますので、上値は137円くらいまで想定していた方がいいでしょう。10円くらいのレンジでの上下になることが予想されます。

ループイフダンでさらに効果的に稼ぐ

ユーロ/円は下落基調ながら、反発も入り、もみ合いながら少しずつ下落していく可能性が高いので、そうなると自動売買ツールを利用することで大きく稼ぐことが可能です。お勧めはアイネット証券の「ループイフダン」です。こちらであれば売りを入れて、設定の値幅になったら決済、反発してもまた売りを入れて下落したら決済を24時間繰り返していくことができるからです。

もみ合いながら下落していく中だと、裁量トレードで短期に稼ぐことは難しくなります。ずっとチャートに張り付いている必要があり、負担が大きいのです。しかし、ループイフダンであれば簡単な設定だけで、寝ている時間も本業で忙しい時間も売買を継続してくれますので、負担なく利益を積み上げていくことが可能です

自動売買取引(システムトレード)と聞くと難しそうで自分には無理と感じる人も多いですが、ループイフダンであればFX初心者でも簡単に使いこなすことができます。

2021年後半から2022年にかけて、ユーロ/円で稼ぐための戦略のポイント!
・1ユーロ127円ぐらいまでにかけての下落基調の中で、ユーロショートが有効。
・下落基調のもみ合いとなればループイフダンでさらに効果的に稼ぐ。



3.ユーロ円の為替相場見通しと稼ぐ運用戦略【2021年最新版】のまとめ

ここ1年間、一方的に上昇し続けてきたユーロ/円ですが、ここにきて潮目が変わってきました。本格的な下落トレンドに入るのかは、ドル/円の状況も加味しなければなりませんので、まだ見定める必要がありますが、ユーロショートで上手に稼いでいきたいタイミングになりそうです。これまでループイフダンを利用したことがない人も、チャレンジしてみるチャンスではないでしょうか。



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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了