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2021/08/05
シストレ活用事例

ポンド/円の為替相場見通しと稼ぐ運用戦略【2021年最新版】【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

2020年3月のイギリスのロックダウンの際には1ポンド124円まで急落したポンド/円ですが、その後は上昇基調で、特に2021年に入ってからはポンド/円は急騰しています。なぜ2021年英ポンドはここまで好調なのでしょうか?その背景と、今後の値動きに大きな影響を与える要素、さらには2021年後半のポンド/円で稼ぐ戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2021年英ポンド好調の要因とイギリスの現状
2021年後半から2022年にかけて、ポンド/円で稼ぐための戦略



1.2021年英ポンド好調の要因とイギリスの現状

ポンド/円は2021年1月に139円台から始まり、4月に一時的に下落しましたが、強い上昇トレンドは長期にわたり継続され、5月下旬には156円の高値をつけています。もともとボラティリティー(変動)の大きいポンド/円ではありますが、通常と比べてかなり大きな上昇幅です。

新型コロナのワクチン開発と接種による経済回復

ブレクジット問題が解消されたイギリスでしたが、次に待ち構えていたのは新型コロナの感染拡大でした。そのためポンド/円は急落したのですが、イギリスのアストラゼネカの新型コロナワクチン開発が順調に進み、ワクチン接種率が上昇していくとともに経済回復の期待感からポンド/円は強い上昇トレンドを形成していきます

イギリス政府は新型コロナとの共生の道をかなり早い段階から打ち出しており、2021年4月より毎月段階的に規制を緩和していき、7月19日には1年4ヶ月ぶりにほとんどの規制を撤廃しました。ワクチン接種は7月に入った段階で1回目の接種を終えた人が全体の86%、2回目まで終えた人は64%と、日本とは大きな差が開いています。だからこそ経済も優先できる政策が実現できるのでしょう。これが英ポンドの強さの背景です。

マイナス金利導入観測の払拭

マイナス金利が導入されるのではないかという憶測もありましたが、2月の金融政策会合(MPC)では、「現在としてはその必要はない」という声明が出され、マイナス金利導入観測は払拭されました。6月のMPCでも「政策金利は現在の0.1%維持」、「国債購入額は8,950億ポンド」と金融緩和縮小の目立った動きはありません。6月にアメリカのFRBがテーパリングや利上げの姿勢を見せましたが、BOE(イングランド銀行)はまだそこまでは踏み込んではいない状況です。

ただし、イギリスの経済回復は現実的なものであり、今後はインフレ率を注視しながらの金融政策になってくるのは確実でしょう。デルタ株による感染拡大でイギリスでは1日におよそ2万人の新規感染者が出ていますので、予断は許さないものの、金融引き締めや利上げというものを市場は織り込んでの英ポンド高になっているのが現状です。この予測がさらに高まればさらに英ポンドの買いは加速していくでしょう。

逆に予想以上にデルタ株が感染拡大していったり、規制の解かれたイギリスでさらなる変異株が登場した場合、再度強い規制が打ち出され、イギリス経済の回復がスローダウンする可能性もあります。経済活動を重視した新型コロナとの共生の道ですが、リスクが高いという点も注目する必要があるでしょう。

2021年英ポンド好調の要因とイギリスの現状のポイント!
・ワクチンの接種率向上によりイギリスは予想よりも速い経済回復を遂げている。
・金融緩和縮小や利上げの動きはまだ見せていない。

2.2021年後半から2022年にかけて、ポンド/円で稼ぐための戦略

2021年に入り一本調子で上昇を続けたポンド/円でしたが、7月に入りデルタ株の感染拡大の影響もあって一時は1ポンド148円半ばまで下落しています。最終的に7月は152円半ばで終えていますが、2021年後半にかけてはどのような動きをしていくのでしょうか。

8月のMPCでどのような政策判断が下されるのか

ポンド/円の今後を占う際に重要になるのは、やはりBOEの金融政策の転換です。BOEのインフレ目標は2.0%ですが、ここ5ヶ月間のインフレは2.1%と2.0%を超えており、3.0%まで到達する見込みです。資産購入額の規模縮小もささやかれる中ですが、7月初旬にはベイリー総裁が「インフレ上昇は一時的であり、過剰に反応すべきではない」という声明を発表しています。6月のMPCでもメンバー9人のうち8人が同様の姿勢で、BOEの利上げ予想は2ヶ月後退し2022年8月となりました。

6月は様子見という内容で、政策判断は8月のMPCまで見送りとなっていますので、8月の段階でMPCメンバー内にタカ派が増えるようだと金融引き締めや早期の利上げが現実味を帯びてくるかもしれません。2021年にはあと4回のMPCが予定されています。金融政策が転換期を向かえるとなると、直近高値の1ポンド156円をブレイクしてくることも充分考えられます。また、テクニカル的には149円に強いサポートラインが形成されていますので、金融政策が転換されるまでは149円〜156円のレンジでのもみ合いも予想されます。このレンジ内の下値で買い、上値で売る逆張りが効果的でしょう。ただし156円をブレイクするようなことがあれば強い上昇トレンドになりますので、順張りの買いを入れてトレンドに乗ることが重要です。

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注意すべき点は、デルタ株の感染拡大が予想以上の被害をもたらす場合です。この際はリスクオフの円買いが強まり、149円のサポートラインをブレイクして急落する可能性があります。ループイフダンは予想の逆のトレンドが発生すると損切りが続き、損失が膨らみますので、こういった状況に陥った場合は一度自動売買取引を停止してください。設定を変更すれば、下落トレンドに対応することもできるようになります。

2021年後半から2022年にかけて、ポンド/円で稼ぐための戦略のポイント!
・レンジは1ポンド149円〜156円で、金融政策が転換されるまではもみ合いの予想。
・MPCやデルタ株に注目しつつ、ループイフダンのポンド買いで稼ぐ。



3.ポンド/円の為替相場見通しと稼ぐ運用戦略【2021年最新版】のまとめ

経済回復が順調な歩みを見せているイギリスと、ワクチン接種が遅れている日本を比較するとやはり英ポンド優勢です。利上げの動きがはっきりしてくるとさらに英ポンド買いは勢いをつけるでしょうから、今まで以上のボラティリティーが発生し、大きく稼ぐチャンスになりそうです。ループイフダンを有効的に活用し、ぜひポンド/円で資産を増やしてください。



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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了