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2018/02/22
シストレ活用事例

FX取引のシグナルとは?初心者が知っておきたい基礎知識

#FX

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FXの勉強をしていると、よく目にするのが売買シグナル。テクニカル分析にはいろいろな指標がありますが、勉強を始めたばかりの人は、「そもそもシグナルの意味がよくわからない……」という人も多いと思います。ここでは、初心者にもわかりやすいようにテクニカル分析の最も代表的な移動平均線を例に使って「シグナル」の解説をしていきます。

シグナルは相場の上昇・下降を予測する目安

FXの情報を集めていると、シグナルという単語を目にする機会があると思います。「シグナルに従って売買すると本当に儲かるの?」などの疑問を持った経験がある人も多いのではないでしょうか。シグナルとは、簡単に言うと「FXなどの相場がこれから上昇するのか、それとも下降するのか」を判断するきっかけとなるポイントです。

相場の分析方法には、景気動向、国や企業の状況などを一切考慮せず、チャートや数値だけを頼りに今後の相場を予測するテクニカル分析があります。シグナルは、主にテクニカル分析によって導かれるものです。

例えば、「短期移動平均線」と「長期移動平均線」の交差の仕方に応じて、「買い相場」と「売り相場」を判断する手法が挙げられます。買うタイミングを示すシグナルはゴールデンクロス、売るタイミングを示すシグナルはデッドクロスと呼ばれています。

買い相場の始まり:ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を「下から上」に突き抜けた状態のことを指します。ゴールデンクロスが出現すると、下落相場が上昇相場に転じたことを示唆しているので、「買いのシグナル」になります。

売り相場の始まり:デッドクロス

ゴールデンクロスとは逆に、短期移動平均線が長期移動平均線を「上から下」に突き抜けた状態のことをデッドクロスと呼びます。デッドクロスが出現すると、上昇相場が下落相場に転じたことを示唆しているので、「売りのシグナル」になります。

シグナルはあくまで指標!絶対的な予測ではない

先ほど、ゴールデンクロス=「買いのシグナル」、デッドクロス=「売りのシグナル」という話をしました。これらのシグナルで今後の相場の動きをすべて予測できるなら、これほど便利なものはありません。しかし、現実の相場は、シグナルの示す通りに動くとは限りません。シグナルが実際の相場動向より遅れて発生することも珍しくありません。この場合、相場の動きに乗り遅れることになります。これは移動平均線の中でも単純移動平均線にみられる特徴です。

また、単純移動平均線よりも相場動向に敏感に反応する指数移動平均線では、感度が高い分「ダマシ」が多くなります。例えば、シグナルが相場上昇の転換点を示したにも関わらず一時的な上昇に留まってしまうようなケースがあります。

シグナルが発生したときに、シグナル通りに相場が動くのか、否か。これは、取引に関わる人たちの群集心理にも左右されます。

シグナルを利用する場合は、「シグナルが発生したからといって、必ずしもその通りに相場が動くとは限らない」ということを頭に入れておく必要があります。

まとめ:シグナルは便利!ただし「相場は生き物」であることを忘れずに

シグナルは、テクニカル分析に基づいて売買タイミングを示したもの。今回、移動平均線を例に説明したように今後の相場の動きを予測する材料としてシグナルを利用することも不可能ではありませんが、実際の相場がどのように動いていくかを保証するものではありません。ゴールデンクロスが発生したからといって、絶対に「買い相場」になるとは限りません。デッドクロスの場合も同様です。

シグナルは相場を予測するひとつの手段ではありますが、「シグナルをどう取引に役立てるか」は各個人が自分で考えて判断しなければなりません。FXで実績を残したいのなら、チャート分析の手法についても勉強しておくことが大切です。

 

参考:

■? 移動平均線|アイネット証券

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