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トレンドとレンジの本質〜相場はバブルと反動を繰り返す〜【鹿子木健】
相場分析をしていると、トレンドやレンジという単語を聞かない時はないと思います。
しかし、相場がどのように動いたらトレンドが発生し、レンジ相場になるのかを本当に理解している人はどれくらいいるのでしょうか。
今回は、トレンド相場やレンジ相場の発生に繋がる相場の本質を解説していきます。
1.トレンドとはバブルのこと
投資をしている人なら必ず知っている言葉が「トレンド」です。トレンド相場、上昇トレンド、下落トレンドなど、相場分析をするうえで聞かない時はないと思います。
ただ、私は「トレンド」の本当の意味を理解している人は多くないと感じています。
トレンドとはバブルです。バブルとは、本来の価格よりも過大評価されてみんなが欲しがるから価値が膨らんでいく現象です。
なお、FXにおいては下落もバブルと考えられます。つまり、上昇トレンドとは過大評価のバブル、下落トレンドとは過小評価のバブルなのです。
相場において、価値が正しく評価されることは皆無です。将来的に価格が上がるだろうという期待から過大評価、将来的に価格が下がるだろうという不安から過小評価されながら価格形成されていくのが変動相場制の正しい姿です。
2.バブルには必ず反動が起こる
バブルとはいうものの、相場は一本調子でずっと上昇したり、ずっと下落することはありません。行き過ぎると反動が必ず起こります。
上昇トレンドなら正→負→正→負→正→負、下落トレンドなら負→正→負→正→負→正という動きがあるのは、相場の本質として当然で、そこからいわゆる「波動」が生じます。
この正と負、負と正の動きを繰り返しながら上昇または下落していく場合と、横ばいのいわゆるレンジ相場になる場合があります。
3.上昇と下落は繰り返される
相場は上昇→反動(下落)→上昇、下落→反動(上昇)→下落を繰り返します。この動きを繰り返していくと、究極的にはレンジ相場となります。
上昇や下落の値動きに対して反動が小さいとトレンドとなり、反動が上昇や下落の値動きを全て打ち消す大きさになればレンジ相場になります。
相場は値動きを繰り返さないとレンジ相場にはなりません。値動きが発生しない相場は固定相場制です。つまり、変動相場制である限り、上昇と反動、下落と反動の値動きの繰り返しは必ず発生するということです。
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