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投資において「正解」というものはありません【鹿子木健】
投資を始めた人にありがちなのが、「絶対に勝てる手法」「確実に儲けられる方法」といった聖杯探しです。
必勝法を探すためにさまざまな情報を集めたり、テクニカル指標をとっかえひっかえしてみても、結局は勝てなかった人が多いのではないでしょうか。
投資において、絶対に勝てる手法や確実に儲けられる方法はありません。今回は、相場に答えがないことを説明していきます。
1.相場には絶対に勝てる方法はない
株式や、先物など、投資全般における大原則は、「絶対に勝てる方法はない」ということです。
FXでも、絶対に勝てるテクニカル手法や、簡単に稼げるEAなどは存在しませんし、アナリストや投資系YouTuberの解説を聞いて勝てるようになるわけでもありません。
トレードの勉強や経験も積まずに、「〇〇を使えば稼げる」、「〇〇の話を聞けば勝てるようになる」というほど、投資は甘い世界ではないのです。
これは不動産投資でも同じです。不動産投資には勝ち負けという概念はありませんが、例えば、自分の保有する物件に入居者がいなければ収入にはなりません。
入居者を増やすために不動産会社とのやり取りや、設備を整えるなどの努力をすると思います。
投資全般において、「絶対に勝てる」「簡単に儲けられる」という広告やキャッチコピー、口コミなどは詐欺だと確信しても問題ありません。
投資の世界に聖杯はないことは、必ず頭に入れておきましょう。
2.テクニカル指標で答えを見つけようとしてはいけない
FXにおいて、テクニカル分析は重要です。一方で、テクニカル分析を極めれば絶対に勝てると考えてしまうトレーダーもいます。これは誤りです。
テクニカル分析は、あくまで可能性を探すために行うものです。テクニカル分析の結果、より可能性の高い方向のポジションを持つかを検討する程度です。
例えば、移動平均線を使ったテクニカル分析の一つにゴールデンクロスがあります。ゴールデンクロスが発生したら買いエントリーが有効という考え方ですが、ゴールデンクロスが発生したから買いエントリーしても絶対に勝てるわけではありません。いわゆる、ダマシが発生することもあります。
絶対に勝てる方法はないからこそ、損切りや資金管理など、リスクを減らすことが大切だと言われる由縁です。
3.儲ける方法は十人十色
FXで儲ける方法は人によって異なります。テクニカル指標だけでも、移動平均線やボリンジャーバンドなど、使う指標は人それぞれです。
もし、FXに万人が儲けられる方法が存在するなら、それは逆説的に誰も儲けられない方法です。なぜなら、FXは誰かが利益を獲得したら、誰かが損をするからです。
だからこそ、儲けられる一部の人になることを目指そうとする考え方が大切です。
儲ける方法に正解はありません。正解を求めてしまうと、聖杯探しに必死になってしまい、遠回りになってしまいます。
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