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トレードで一番大切なのは証拠金を守ること!【鹿子木健】
チャート分析やテクニカル指標ばかりに目が行き、トレードの元手である証拠金の確保を後回しにするトレーダーは多いです。しかし、証拠金がなければトレード自体ができなくなることを忘れてはいけません。
トレードで勝つには、証拠金を守る必要があります。今回は証拠金の重要性について解説していきます。
1.資金管理の重要な要素は証拠金
私はこれまで資金管理の重要性を何度も説いてきました。その資金管理で重要な要素の一つが証拠金です。
証拠金はトレードの元手です。証拠金がないとトレードができず、利益を稼ぐことはできません。私は「トレードにおいて一番大切にしないといけないものはなんですか?」と聞かれると、迷わずに「証拠金」と答えます。
しかし、チャート分析やテクニカル指標、相場分析などの方が重視されやすく、証拠金に注目しているトレード情報は多くない印象を受けます。
たしかに、チャート分析やテクニカル指標も大切です。しかし、証拠金がなくなってしまうとトレードができなくなり、どんなにチャート分析ができて、どんなに良いテクニカル指標があっても意味がないことを肝に銘じておく必要があります。
2.証拠金を失うトレードをしてはいけない
証拠金を失って退場する人の多くは「なぜ退場したのですか?」と聞くと
・テクニカル分析が間違っていた
・相場の読みが外れたから
・手法が良くなかった
・トレードを習った先生が悪いから
などと答えるかと思います。これは間違いです。
トレードと聞くと、チャート分析やテクニカル指標、トレード手法を思い浮かべるかもしれません。しかし、どんなチャート分析やテクニカル指標、トレード手法を用いても100%勝てるわけではありません。
例えば、移動平均線のゴールデンクロスが表示されたからと言って、100%上昇するわけではないですよね。それなのに、「ゴールデンクロスの表示=絶対に上昇する。大きく儲けるチャンスだ!」と考え、レバレッジ25倍でトレードしてしまうと、予想が外れた時に大事な証拠金を失い、最悪で退場という可能性が大きくなります。
トレードは100%勝てないからこそ、チャート分析やテクニカル指標よりも証拠金の方を向いていないといけないのです。
チャート分析やテクニカル指標はあくまで証拠金を増やすための道具です。道具に目を奪われて、証拠金を失ってはトレードで勝つことはできません。
3.トレードの敗北=証拠金を失うこと
トレードにおける敗北は、損切りをすることではありません。負け越すことでもありません。証拠金を失って退場することが、トレードにおける真の敗北です。
自分の想定と逆行して損切りをしても、証拠金があれば次のトレードで取り戻せる可能性はあります。仮に、1年間負け越しても、証拠金があれば次年度は勝ち越せるチャンスはあります。
しかし、トレードの元手である証拠金がなければトレードができないため、損失を取り戻せる可能性も勝ち越せるチャンスもありません。
だからこそ、証拠金を失わないように、許容できるリスク以上のトレードをしないようにしましょう。
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