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2023/03/03
FX投資

ある出来事が相場を動かすのではなく、出来事が及ぼす人間の心理が相場を動かします【鹿子木健】

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各国の金融政策、経済指標の発表、要人発言、地政学リスクなどで相場が大きく動くことがあります。これらのイベントが、相場を動かすと思っている人もいるでしょう。

確かに、日銀が利上げを発表すると円高傾向になりますし、アメリカの雇用統計の結果が良ければドルは上がりやすくなります。

しかし、金利動向や雇用統計が相場を動かしているのではありません。今回は、相場を動かす人間心理を解説します。



1.人の心理が相場を動かす源となる

為替市場では、経済指標の発表や要人発言などのイベント時に価格が動きやすくなります。その値動きを狙おうと考えているトレーダーもいるでしょう。

勘違いしてはいけないのが、経済指標や要人発言が相場を動かすわけではないということです。「後付けできる値動きの理由より、今の相場に注目しましょう」で書きましたが、価格が上がった時に「○○が起きたから上がった」、反対に下落した時に「○○が発表されたから下がった」と後付けの理由を探しても意味がありません。

なぜなら、相場は市場参加者の「買いたい」「売りたい」という心理によって動くからです。

イベントが起こった→市場参加者が「買いだ!」「売りだ!」「利益確定だ!」「損切りだ!」と行動した時に相場は動きます。

何らかのイベントが発生したから動くのではなく、イベントに影響された人の心理が相場を動かすのです。だからこそ、相場に一貫性がある解答や法則を求めてはいけません。



2.「欲」「不安」「恐怖」が相場に影響を与える主な要素

相場に影響を与える人の心理は「欲」「不安」「恐怖」です。この三つの心理が相場を動かすと言っても過言ではありません。

私たちの身の回りで考えても同じです。例えば、給与が上がりそうにない情勢なら、将来の不安から多くの人が買い物は最低限にして貯蓄するようになり、物の価格が下がります。

反対に、物不足になりそうな情勢であれば物が無くなる不安から、多くの人が買うようになります。また、この機に儲けたいという欲がある人は買い占めを行うので、物の価格が上がります。

相場も同じです。例えば、「上がりそうだから買いたい」と考える人が多いと相場は上がり、「そろそろ天井で下がるだろうから売りたい」と考える人が多くなると相場は反転します。そして、相場が下がり始めた時は「もっと下がるかもしれない」という不安感や恐怖から、買いポジションを決済する人が出てくるようになり、さらに下落していきます。そして、「そろそろ底だから買いたい」と考える人が多くなれば再び上昇していきます。

経済指標の結果や要人発言の内容そのものではなく、経済指標の結果や要人発言の内容によって、相場参加者の心理がどうなっていくのかを考えるべきです。



3.「今回は特別」という考えは捨てましょう

人間の心理にありがちなのが、「今回だけは特別だ!」という考えです。正常性バイアスですね。

例えば、「今の価格帯がレジスタンスラインになっているけど、有名なインフルエンサーが上抜けると言っているので今回は買い」「上昇トレンドが続いているけど、直近に発表された経済指標が悪かったから、今回は下落トレンドに転換すると思うから売り」というようなトレードをした結果、損をするケースはよくあります。

相場は過去と似たパターンが繰り返されます。もちろん、全く同じパターンは起こりませんが、過去に何度も上昇しているようなパターンで、「今回は特別だ!」と売りでエントリーしては、勝てる確率は低くなるでしょう。

「今回は特別だ!」ではなく、「今回も同じだ!」と考えてトレードをする方が、その方向に動く確率が高く、成功は近いと思います。

もし、本当に特別だった場合は、「運が悪かったな」と考えて損切りをすれば良いのです。

稀に起こるような低い可能性よりも、何回も起きているような高い可能性に賭ける方が、トレードが成功する可能性は高いです。



4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。