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2022/12/14
FX投資

観察する通貨ペアが多いほどメリットも大きくなることをご存じでしょうか【鹿子木健】

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たくさんの通貨ペアのチャートを観察すると、取引チャンスが増えることはもちろん、各通貨ペアの相対的な強弱を把握でき、分析の幅も広まります。何種類ものチャートを同時に観察するのは難しいと思われがちですが、意外にそうでもないことを説明します。

1.何十種類もの通貨ペアのチャートを毎日観察しましょう

チャートは自分が取引する通貨ペアだけ、もしくはドル/円やユーロ/円などのメジャーな通貨ペアの2〜3種類しか見ていない人も多いのではないでしょうか。

しかし、観察する通貨ぺアを絞ってしまうと、その分情報量が少なくなり、結果として利益獲得のチャンスが減ってしまいます。

私は28種類の通貨ペアのチャートを見ています。表示する時間軸は日足、週足、月足で、合計で28×3=84枚のチャートを毎日観察しています。

もちろん、84枚をずっと見続けているわけではありません。1枚のチャートを見る時間は3秒程度で、合計すると約3分で84枚のチャートを観察しています。なぜなら、チャートを見る前に相場や売買の判断は8割方終わっているので、チャートを見る時間が少ないからです。

つまり、チャートを見てから分析や売買を考えるのではなく、このシチュエーションならこう売買するというパターンをあらかじめシミュレーションしているので、チャートを見る時間が短くて済むのです。

例えば、戦場に兵士を送る際に「戦場に着いてから戦況を把握し、それから最適な作戦を考えろ」とは言わないですよね。あらかじめ作戦は決まっていて、戦場に着いたら作成を遂行するだけです。

相場においても同じで、チャートを見る前にどんな場合にどんな行動を取るのかはシミュレーションしておくべきなのです。

シミュレーションの方法は各人各様で良いと思います。私の場合は、10種類のチャートの型に合わせた取引方法である「10の勝ちパターン」を決めています。チャートの形状が勝ちパターンのどれかに当てはまったら取引し、当てはまらなければ取引しないという、いたってシンプルな作戦を採用しています。

2.複数のチャートから相場全体の動きが見えてくる

私は28種類のチャートを毎日確認していると書きましたが、何種類ものチャートを見るメリットとして、以下の2つがあります。

①実効為替レートが分かる
②過去から現在、未来への流れが見えてくる?

それぞれ説明していきます。

①実効為替レートが分かる
実効為替レートを簡単に説明すると、相対的な通貨の価値を測るための指標です。

例えば、ドル/円が下落している場合は円高と言われますが、実際に円が他の通貨と比較して強いのか弱いのかは分かりません。円が強くなっているのではなく、ドルが弱くなっている可能性もあります。

特定の通貨ペアだけを見ていては通貨ペア全体のトレンドは分かりません。でも、多くの通貨ペアを見ることによって、今はどの通貨ペアが買われているのか売られているのか、通貨ごとの過熱感などを把握できます。

②過去から現在、未来への流れが見えてくる
チャートを観察し続けていると、時間の経過とともに価格がどのように変化していくのかを把握でき、将来の値動きを見通すことに?がります。

ただし、チャートを長時間凝視していると入り込みすぎて全体像が見えにくくなるので、毎日同じ時間に、短期間だけチェックするのがポイントです。

以上の2つのメリットがあります。観察する通貨ペアが多ければ多いほど情報量が増え、相場全体の把握がしやすくなるのでお勧めです。

3.一つの通貨ペアだけ見るのは危険

初心者は「たくさんの通貨ペアを見るのは大変」と考えるかもしれません。しかし、観察する通貨ペアを絞るほど情報量も少なくなり、相場の全体感を把握しにくくなります。

そうすると、相場を読むためには高度なテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が必要になるので、逆に初心者が勝つのは難しくなります。

例えば、ポンド/円の動きを知るには、ドル/円、ユーロ/円、スイスフラン/円、豪ドル/円、カナダドル/円、NZドル/円などのクロス円と、ポンド/ドル、ユーロ/ポンド、ポンド/スイスフラン、ポンド/豪ドル、ポンド/カナダドル、ポンド/ NZドルのポンドクロスの動きを確認すると、ポンド/円は円要因で動いているのか、ポンド要因で動いているのかを把握できます。

ポンド/円を買うとしても、円が売られているのか、ポンドが買われているのかで見方が変わってきます。

ある通貨の相場全体の中での相対的な立ち位置が分かれば取引もしやすくなるので、初心者のうちは通貨ペアを絞らずにできるだけ多くの通貨ペアのチャートを見て、各通貨ペアの相対的な価値や動きを分析するのがお勧めです。

4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。