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2022/10/18
西本豪

円安の今だからこそできるFXトレードはある?【西本豪】

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FX初心者の皆様の中には、現在の超がつくほどの円安相場にあおられ、トレードが嫌になっていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか?

そこでここでは、そんな投資初心者の皆様に『円安相場の今だからできるトレード』について、ご紹介させていただきたいと思います。



 

1.そもそも円安・円高って何?

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こちらにいらっしゃるトレーダーの皆様は、円安や円高について既にご存知の方も多いと思いますが、振り返りの意味も込めておさらいさせていただければと思います。

■そもそも円安・円高相場とは?

そもそも円安相場や円高相場というものは、日本円を中心とした考え方で、『日本円が他の通貨に対して売られて安くなっている状況を円安』、一方で『日本円が他の通貨に対して買われて高くなっている状況を円高』と呼びます。

FXチャートにおいては、米ドル/円などの円が絡んだ通貨ペアのチャートで、上がっていれば円安、下がっていれば円高となり、一般的な感覚とは逆のチャート形状になっているので注意が必要です。

株高のように「買われているから価値が上がっている!」と考えて、『円高=上がっている』とすると間違いなので注意が必要です。

チャート的には、『円安=上がっている』『円高=下がっている』という形になります。



 

2.円安の時に気をつけるスワップ!

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次に、円安相場のトレードについてお伝えする上で、切っても切れないスワップポイントについてご紹介させていただきたいと思います。

■スワップポイントとは?

スワップポイントとは簡単にご説明すると、通貨によって異なる金利差を埋めるための役割を果たすものです。

例えば、低金利となっている通貨を売って高金利通貨となっている通貨を買えば、スワップポイントとして金利差分のお金を受け取れますし、逆に高金利となっている通貨を売って低金利通貨となっている通貨を買えば、スワップポイントとして金利差分のお金を支払う必要があります。
(スワップポイントは日々発生するので、日を跨ぐとスワップポイントの受け取り、又は支払いが発生します。)

FXトレードに置いて超がつくほどの基礎ですが、円安トレードにおいて非常に重要なポイントになるので、再度お話しさせていただきました。

■円安相場では金利差が怖い

そこで、本題となる円安相場でのトレードについてですが、円安相場や円高相場と呼ばれる相場展開がおきた場合、各国の中央銀行が設定している金利差が広く拡大していることが多いです。

特に円安に動いている場合には、日本円の金利が他通貨に比べて低く設定されていることがほとんどです。

もし、「円安相場もそう長くは続かないでしょう!」と考え、米ドルを売り日本円を買う取引(ショート取引)を行って放置していると、気がつけばマイナスのスワップポイントにより、ドンドンと投資資金が目減りしてしまうことになります。

そのため、このスワップポイントによる損失を回避するために、トレーダーの多くが日本円を買うトレードを継続できない状況こそが、円安に拍車をかける要因だとお考えください。



 

3.円安相場のショートは瞬間が勝負!

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ある程度、円安相場の状況について知っていただけたところで、円安時の今だからこそできるトレードについてご紹介させていただきたいと思います。

■円安相場ではショートは一瞬で利益!?

先ほどお話しさせていただいたように、円安相場になると円買い他通貨売り(ショート取引)を行うと金利差によりマイナススワップを支払う必要があります。

そのため、トレーダーの多くはマイナススワップを避けるために、「スワップポイントが換算されるタイミングまでにはショートトレードを解消してやろう!」という思いを持つようになります。

そして、その思いを持ったトレーダーが増えれば増えるほど、相場全体としては円安方向に進みやすくなります。

また、その一方で、相場は必ず上下しながらトレンドを作っていくため、必ず円高方向に進む時もあります。

その際には、ポジションの解消(ショートの利益確定)を視野に入れるトレーダーが多くなっていることから、『短期間で一気に相場が落ちて徐々に上がっていく』という展開が散見されるようになります。
(上がりすぎの相場展開に対して、短期的に売り込みたい投資家が殺到して下げ、徐々に利益確定や下げ止まりを見て買いに走る投資家が多くなっていることが考えられる)

つまり、円安相場ではショートポジションを持つ時間を通常の相場展開よりも短くすればするほど、利益を出しやすくなるということです。

■行き過ぎた相場では政府が動く

また、ファンダメンタルズ的な要素から少しだけご紹介すると、日本政府は必ず世論の高まりから、行き過ぎた相場展開に対して何かしらのコメントや行動を起こします。

そして、そのニュースが入れば、必ず行き過ぎた方向とは反対側に動き(円安相場であれば円高へ)、そしてしばらくすると元の水準まで戻ります。

それもそのはず、一国の都合(日本の一存)で為替相場を狙った方向へと動かすことは、世界的に『為替操作国』として否定されるためです。

日本は世界的に見ても和を乱すことを極端に嫌う国ですので、伝統的な行事や催し以外で世界に否定されるようなことを続けることはほとんどありません。

そのため、政府・日銀が介入等で動くならば、トレーダーにとっては、絶好のトレーディングポイントになっていると言うのは言うまでもありません。



 

4.まとめ

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さて、今回は円安相場でどのように立ち回れば良いのかと言うお話を基礎的なところから詳しくご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

円安相場で負けてしまっている初心者トレーダーの多くは、逆張りのショートトレードの際のポジションの持ち時間の長さが長すぎる人が多いです。

もし、ご自身のショート取引の時間がロング取引の時よりも長くなってしまっているようなら、ぜひ1度、トレーディングスタイルを見直してみていただければと思います。

そして今回も最後まで、私の長い話にお付き合いして頂きまして、本当にありがとうございました。

 

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著者プロフィール
西本豪
西本豪

起業家/投資家。オーストラリア大手通信事業でのセールス時代にリーマンショックを経験。 『汗水流した給与も為替の影響で一瞬で半額になること』を知り、学生時代から始めたFXの世界へ本格参戦。 短期売買でエントリーしたポジションをスイングや長期ホールド型に伸ばすトレードを得意としています。 27歳でカナダで留学生向けのサービス会社を設立。 現在は、株式会社Childishの代表取締役としてココア留学・人材育成事業・IT広告事業・海外永住権・音楽家のサポート事業などを兼任しながら、投資家としても活動するマルチタスカー。