山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年5月②)

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ループイフダン「2022年5月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

  • 1月から通貨ペアによって2つのストラテジーでポートフォリオを運用しています。詳細は「2022年のポートフォリオ運用について」をご覧ください。

●2022年のポートフォリオ運用について

(1)移動平均で攻めるループイフダン戦略
*対象通貨ペア=ドル円、ユーロ円、ポンド円

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

(2)ループイフダンBS戦略
*対象通貨ペア=豪ドル円、ユーロドル

BS戦略自体がBタイプとSタイプの組み合わせとなっていることから、方向性を決めるために特段のルールは定めていません。BS戦略自体についての詳細はアイネット証券ホームページの説明をご覧ください。
https://inet-sec.co.jp/systrd/loop_bs/

なお、最大ポジション数と値幅設定については(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」と同様で、ポートフォリオとしての資金管理も合計金額で判断して管理することとします。また、上記ホームページの説明では豪ドル円、ユーロドルはお勧め通貨ペアに該当していませんので、3か月ほど試験的に運用した上で見直しを行うこととします。

チャートのみ掲載しているその他の通貨ペアについては、引き続き(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」に沿ったチャートと戦略を掲載しています。

*5月の運用停止について

5月11日始値時点でポートフォリオ全体の確定損益と未確定損益(含み損)の合計が30万円を超えたために全てのポジションを決済しました。詳細は各通貨ペアの項目に示してありますが、5通貨ペア合計で303,972円の損失となりました。5月はこの時点で運用停止となりましたので、6月1日まで新たなポジションを取ることはありません。

今月はポンド円とユーロドルの2つのポジションでの損失が大きく、ロシアによるウクライナ攻撃による対ロシア経済制裁が欧州経済に与える悪影響が嫌気されての欧州通貨安になったことが原因です。6月以降の運用方針を見直すかどうかは未定ですが、現状のポートフォリオとしてのリスク管理をしていけば、今回程度の損失は本来であれば大きな問題とはならないという基本的な考え方には変化はありません。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

5月15日までのレンジ=127.51~131.34

5月15日時点の戦略=運用停止

5月前半の米ドル円は、130円の大台を中心としたもみあいを続け9日に131.34レベルと年初来高値をわずかに更新しました。しかし、3月以降の円安進行スピードが速かったこと、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟を検討したことによるユーロの対円での下げもあり、ドル円も調整局面に入りました。長期的な円安トレンドに変化は無いものの短期的には横ばいから下げに転じてきました。

米ドル円は「B100」で継続運用していましたが確定損益と未確定損益の合計がポートフォリオ全体の運用停止額に達したため、5月11日に全てのポジションを決済することとなりました。よって現時点でのポジションはなし、確定損益は16,872円の利益となっています。

●ユーロ円

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5月15日までのレンジ=132.65~138.14

5月15日時点の戦略=運用停止

5月前半のユーロ円は第1週はゴールデンウィークで東京勢がいなかったこともあって動きが鈍かったのですが、フィンランドがNATOへの加盟を正式に表明したことをきっかけにロシアが非難、欧州での緊張の高まりと景気減速懸念からユーロ円も132.65まで水準を切り下げました。ユーロ円はユーロドル、ドル円ともに短期的には下げていることもあって、もう一段の下げが入る可能性は高そうです。

ユーロ円は「B100」で継続運用していましたが確定損益と未確定損益の合計がポートフォリオ全体の運用停止額に達したため、5月11日に全てのポジションを決済することとなりました。よって現時点でのポジションはなし、確定損益は9,218円の利益となっています。

●ポンド円

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5月15日までのレンジ=155.58~163.88

5月15日時点の戦略=運用停止

5月前半のポンド円は、前月高値からの下げを継続しましたが、ロシアへの経済制裁とそれに対するロシア側の対抗措置の影響によって急速な景気減速が懸念されることとなりました。ガス代は4月から54%もの値上げとなりロシアへの制裁ではなく自国民への制裁ではないかといった皮肉も出ていました。欧州と英国は今後スタグフレーションの懸念が高まっていることから戻り売りが出やすい地合いとなってきました。

ポンド円は「B150」で継続運用していましたが確定損益と未確定損益の合計がポートフォリオ全体の運用停止額に達したため、5月11日に全てのポジションを決済することとなりました。よって現時点でのポジションはなし、確定損益は163,074円の損失となっています。

●豪ドル円

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5月15日までのレンジ=87.30~94.01

5月15日時点の戦略=運用停止

5月前半の豪ドル円は3日に豪中銀が予想以上の利上げを行った翌日を高値に売りに転じることとなりましたが、中国のロックダウンによる世界的な景気減速懸念が資源国通貨としての豪ドルには悪材料とされていました。その後は対欧州通貨での円買いの動きに引っ張られて豪ドル円も一段安の動きとなりました。

豪ドル円はBS100で継続運用していましたが確定損益と未確定損益の合計がポートフォリオ全体の運用停止額に達したため、5月11日に全てのポジションを決済することとなりました。よって現時点でのポジションはなし、確定損益は33,807円の損失となっています。

●ユーロドル

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5月15日までのレンジ=1.0348~1.0641

5月15日時点の戦略=運用停止

5月前半のユーロドルは5月11日までは安値圏でのもみあいを2週間ほど続けていましたがフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することから欧州とロシアとの対立が強まることを嫌気したユーロ売りがストップオーダーを巻き込みながら2017年安値の1.0340レベルまであとわずかという水準に迫ることとなりました。2017年安値を割り込むとパリティ(1ユーロ1ドル)を視野に入れる展開となることから、引き続きユーロの上値は重くなってくると見られます。

ユーロドルはBS100で継続運用していましたが確定損益と未確定損益の合計がポートフォリオ全体の運用停止額に達したため、5月11日に全てのポジションを決済することとなりました。よって現時点でのポジションはなし、確定損益は133,181円の損失となっています。

●カナダ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続(5月20日終値でS50へ転換の可能性)

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続



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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。