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FXの通貨ペア選びでは流動性を重視しましょう

FXでは世界各国の通貨を組み合わせた通貨ペアを取引します。世界決済銀行の基準によると世界には約180種類もの通貨が存在するそうですが、そのすべてがFX取引に適しているわけではありません。
FX取引に適している通貨とそうでない通貨を分ける基準として注目するべきなのが、流動性です。
流動性については本コラムで解説していきますが、米ドルや日本円、ユーロなど私たちが日常的によく見聞きする通貨は総じて流動性が高く、そうでない通貨は流動性が高くないケースが多いとイメージすると、分かりやすいかもしれません。
それでは今回は、FX取引における通貨選びの重要性と、そのポイントとなる流動性について解説したいと思います。
1.通貨の流動性とは
流動性を端的に説明すると、「その通貨をいつでも他の通貨に交換できる簡単さ」となります。世界中で大量に取引されている通貨であれば買い手、売り手の双方を見つけやすく、容易に取引ができます。
FX投資家が行っている取引には、必ず取引相手が存在します。ある通貨を売りたいと思ったら買い手が必要ですし、買いたいと思ったら売り手がいなければ成立しません。流動性の高い通貨は市場参加者が多いため、取引の相手を見つけやすくなります。
逆に、市場参加者が少ない通貨の場合は、取引をしようと思っても相手が見つかりにくく、取引の成立が難しくなります。売りたい人と買いたい人のそれぞれ提示する価格の差が大きくなってしまうため、取引のコストが高くなってしまいます。
FX会社が提示しているレートには、Bid(売り)とAsk(買い)があります。この両者の差はスプレッドと呼ばれ、FX取引における実質的なコストです。
流動性の高い通貨ペアは売り、買いそれぞれの注文量が多いため、希望する価格に近い水準で約定しやすくなります。つまり、FX会社が提示するスプレッドは狭くなります。
この反対に、流動性の低い通貨ペアは市場参加者が少ない中で売買を成立させる必要があるため、FX会社が提示するスプレッドは広くなります。さらに、板が薄い(注文が少ない)時間帯などでは約定しない、もしくは約定してもスリッページが発生しやすくなります。
このように、FXでは流動性の高い通貨ペアを選ぶことが取引コストや約定環境の安定性に直結していることがお分かりいただけると思います。
2.流動性の高い主要な8通貨と28通貨ペア
私がFXにおいて流動性が高く、取引対象とするべきだと考えている通貨は8つあります。その8つは、以下の通りです。
・米ドル
・日本円
・ユーロ
・英ポンド
・スイスフラン
・オーストラリアドル(豪ドル)
・カナダドル
・ニュージーランドドル(NZドル)
いずれも私たち日本人に馴染みのある通貨で、これらの主要な通貨が揃っていないFX会社は皆無と言って良いでしょう。
実際にFXで取引するのは、これらの通貨同士を組み合わせた通貨ペアです。これらの主要通貨を組み合わせ、取引対象にできる通貨ペアは28種類あります。
・ドル/円
・ユーロ/円
・ポンド/円
・スイスフラン/円
・豪ドル/円
・カナダドル/円
・NZドル/円
・ユーロ/ドル
・ポンド/ドル
・ドル/スイスフラン
・豪ドル/ドル
・ドル/カナダドル
・NZドル/ドル
・ユーロ/ポンド
・ユーロ/スイスフラン
・ユーロ/豪ドル
・ユーロ/カナダドル
・ユーロ/NZドル
・ポンド/スイスフラン
・ポンド/豪ドル
・ポンド/カナダドル
・ポンド/NZドル
・豪ドル/スイスフラン
・カナダドル/スイスフラン
・NZドル/スイスフラン
・豪ドル/カナダドル
・豪ドル/NZドル
・NZドル/カナダドル
すべてのFX会社がこの28種類全部を取り扱っているとは限りませんが、多くのFX会社の取り扱い通貨ペアはこの28種類に含まれているものが軸になっています。
流動性やそれぞれの国の政治や経済の安定性という観点からも、FXの投資対象は上記の28種類から選ぶのが妥当でしょう。
これらの他に、スカンジナビア通貨といって北欧の通貨が準主要通貨と見なされることがあります。その中でもスウェーデンクローナはドルインデックスと呼ばれる米ドルとの相対的な価格を測るための指数に組み込まれているため、上記の主要通貨に準ずると見なして、FX会社の中にはスカンジナビア通貨関連の通貨ペアを取り扱っていることがあります。
3.約30種類もあればチャンスは無限に拡大する
約30種類もの通貨ペアが投資対象になることは、FX投資家にとって有利な環境であるといえます。これだけの選択肢があれば、トレードのチャンスが大きく広がるからです。
仮にドル/円だけを対象にしている場合、ドル/円だけでトレードチャンスを探す必要があります。しかしそれを主要な約30通貨ペアに広げれば、単純計算でもチャンスが30倍になります。
毎日いずれかの通貨ペアでトレードチャンスを見つけることができれば、1ヶ月で30回のチャンスです。つまり、毎日トレードチャンスに恵まれる計算になります。自分の得意とするトレードができるチャンスが毎日到来すれば、それだけ利益の期待値も大きくなります。
約180種類もある通貨のうち投資対象が8通貨というと少なく感じるかもしれませんが、それらを組み合わせた通貨ペアが約30種類もあります。これにより、有利な条件でトレードできるチャンスがほぼ毎日やって来る計算になるのです。
【注意事項】
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