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2020/05/04
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年5月号①)

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ループイフダン「2020年5月の戦略」

●移動平均で攻めるループイフダン

最初に現在の戦略概要を示しておきます。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

それでは5月の戦略を見ていきましょう。



●ドル円

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4月のレンジ=始値107.51、高値109.38、安値106.36、終値107.15

5月の戦略=S50を継続

4月のドル円は、2月の急落以来続いていた荒れ相場も終わり、3日以降は1日のレンジが1円を超える日が無く、いつものドル円という状態が続きました。4月は3月に続いてコロナウイルスの感染拡大が続き、個別通貨で特段目立つ材料も無く主要中銀による超緩和の継続と実体経済の悪さというテーマばかりが目立ちました。

ここで金融市場全体について簡単に振れておくと、一時期のリスクオフの動きも落ち着き、株式市場は既にコロナ後を見越した買いが続いています。為替市場ではリスクオフ時に見られたドル資金市場のドル不足から来るドル買いも解消し方向感は出にくくなっていますが、株式市場に比べると冷静かつ客観的な視点であるように思います。つまり、実体経済の悪さを見ていると積極的には動きにくい中、米ドルの超緩和状態からのコロナ後を考えると、ドルの余剰を警戒してドルの上値を抑えているとという印象でしょうか。本格的に相場が指導するのはコロナ禍が過ぎるであろう6月からという見方が多いようです。

4月は月中レポートで書いた通り6日から「S50」の運用を開始しています。4月の動きだけを見ていると以前の25銭間隔の運用へと間隔を狭めてもよさそうですが、間隔を狭めるか現状を維持するかについては5月いっぱい様子を見た上で判断したいと思います。現時点でのポジションは2単位、433円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は23,650円となっています。

●ユーロ円

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4月のレンジ=始値118.59、高値119.04、安値115.45、終値117.39

5月の戦略=S40を継続

4月のユーロ円は、前月同様に欧州における新型コロナウイルス感染者拡大が他地域に比べて目立ったことがユーロの上値を抑えるとともに、ドル円とユーロドルとが同じような動き、つまりユーロ円としての売りも出たいたことがじり安の展開を辿ることとなりました。下旬には年初来安値を更新する動きとなったものの、月末の特殊要因でユーロドルに大口の買いが入ったことから、ユーロ円も大きく反発しての月末終値を見ています。

5月1日時点のポジションは5単位、45,408円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は110,734円の利益となりました。

●ポンド円

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4月のレンジ=始値133.52、高値135.75、安値131.91、終値133.59

5月の戦略=S100を継続

4月のポンド円は、ポンド円にしては静かな動きであったとともに、同じ欧州通貨で比べてもユーロ円が月末前日までじり安の動きを辿ったのに対して、ポンド円も上値は重たいものの方向としては横方向に動くもみあいが中心となっていたことが大きいと言えます。またユーロポンドのクロスが前月からのユーロ売りポンド買いの流れを続けていたこともポンドを底堅く推移させていました。ただコロナ後、特にブレグジット移行期間後のことを考えるとユーロ対ポンドでポンド買いが続くということも難しいとは思います。

5月1日時点のポジションは3単位、14,843円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は59,118円の利益となりました。

また、4月1日時点で週末終値は2週連続で移動平均線を下回る状態を維持していますので、ポンド売り「S100」を最大ポジション5(取引単位は1万通貨)で再開します。当レポートでは132.677から運用を再開しています。

●豪ドル円

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4月のレンジ=始値66.18、高値70.17、安値64.40、終値69.71

5月の戦略=S40を継続

4月の豪ドル円は月を通して堅調な動きを見せ、ほぼ3月初めの水準にまで戻しています。これは欧米では感染者拡大のペースが若干鈍る程度で依然として新型コロナウイルスの勢いが衰えないいっぽうで、発生源の中国では一足早く終息の動きとなっていて経済活動が再開する動きを好感したと言えるでしょう。豪州は資源国で世界的な景気減速、特に中国製造業の影響を大きく受け、3月は率としては大きな下げとなりましたが、4月はそれに対して買い戻しが目立っていた動きです。

5月1日時点のポジションは7単位、90,434円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は損切設定にかかった注文も多かったことから116,237円の損失となりました。

●ユーロドル

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4月のレンジ=始値1.1029、高値1.1037、安値1.0727、終値1.0951

5月の戦略=S60を継続

4月のユーロは、欧州全域、特にイタリアとスペインにおける新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことや、そのことから実体経済の悪化が他の地域に比べて大きくなるといった懸念がユーロの上値を抑える要因となっていました。3月高値から着実に上値を切り下げ、下値も切り上げる三角もちあいを形成し、それを下抜ける動きとなったことからテクニカルにも一段の売りが入りましたが月末要因で大口のユーロ買いが入ったことで、ストップオーダーを巻き込みながら高値圏に近づいての引けとなりました。

5月1日時点のポジションは5単位、64,678円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は51,214円の利益となりました。

 

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●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「B80」を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「S50」を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「S50」を継続

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「S50」を継続

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「S80」を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=4月20日に「B80」に転換

 

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【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。