山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年4月号①)

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ループイフダン「2019年4月の戦略」

それでは、早速4月の戦略について見ていましょう。

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。レートが見難い位置もありますが、すべて等間隔となっていますので簡単に計算できると思います。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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3月のレンジ=始値111.38、高値112.14、安値109.71、終値110.85

 

3月は月初に112円台をトライしたものの反落し、それ以降は111円台を中心として110円台後半は買い、111円台後半は売りとする方向感のはっきりしない展開が下旬まで続きました。FOMCでは今年の利上げ見通し回数をゼロとし、バランスシートの縮小も9月までと実質的に引き締めの終了を宣言、それをきっかけに一時109.71レベルまで水準を下げたものの月末に向けては買い戻しも出て111円近くまで戻しての引けとなりました。

 

3月は売り戦略「S25」での運用を既存ポジションに加えて5単位で行いましたが、FOMC後の下げでPに到達したため、「B25」へと買い転換し、月末まで運用を継続していました。しかし、4月の戦略が「S25」となったため、ポジションを決済して新たに「S25」での運用としています。決済したポジションの損益も併せて3月の確定損益は9,057円の利益となっています。

 

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン4、4月始値ゾーン4

 

4で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、4月は「S25」がおすすめ戦略となります。

 

ドル安が進み109.68(S1)に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い、月末まで「B25」に買い転換することとします。ただし、その場合は110.90(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して112.11(R1)以上のドル高となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また買い転換した後に108.47(S2)以下のドル安となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは1万通貨を「S25」、最大ポジション数10で111.097から運用開始しています。

●ユーロ円

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3月のレンジ=始値126.64、高値127.50、安値123.66、終値124.35

 

3月のユーロ円は、月前半はECB理事会において2019年中の利上げを断念と予想以上にハト派な結果となったことからユーロ売りが入り、その後リスクオフの巻き返しも入って下げる前の水準に戻したところで、FOMCもまたハト派な結果となったことから再度下げに転じECB理事会後の安値を更新しました。月末に向けては英国議会におけるブレグジットの不透明さの影響を受け上値が重たいままでの引けとなりました。

 

ユーロ円は、前月からの継続ポジション「S40」を続けていましたが、ECB理事会後にPに到達したため「B25」へ買い転換、その後S1にも到達したため運用STOPとなりましたが、その後の上げでポジションが決済され、月後半ポジションが無い状態で月末を迎えました。(※月中レポートでは、買い1単位と誤記がありましたが、既にポジションが無い状態で折り返しです)3月の確定損益は79円の利益とほぼゼロです。

 

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン2、4月始値ゾーン3

 

2で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、3月は「B40」がおすすめ戦略となります。

 

ユーロ高が進み127.09(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S40」に売り転換することとします。ただし、その場合は125.17(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して123.24(S1)以下のユーロ安となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また売り転換した後に129.01(R2)以上のユーロ高となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは1万通貨を「B40」、最大ポジション数10で124.774から運用開始しています。

●ポンド円

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3月のレンジ=始値147.72、高値148.87、安値143.73、終値144.42

 

3月のポンド円はブレグジットに向けて英国とEUとの協議がどうなるのか、楽観と悲観とが入り混じって上下に動く展開が続きました。離脱期限は延期されたものの英国の希望は通らず4月12日までに最終合意となるか、合意無き離脱となるかということになりましたが、3月末の英国議会では離脱案が否決されたことで、このまま進むと合意無き離脱となる可能性が高い状況です。英国を取り囲む状況の割にはポンドが強いと言えますが、今後は何が起きても不思議では無い状況に突入したということは確かです。

 

3月は前月同様にリスク増大を考慮し「S50」で最大ポジション数を5でスタートしましたがPに到達したため「B50」へと買い転換し月末を迎えました。4月も「B25」のため、月末時点のポジションでそのまま継続運用となります。現時点でのポジションは2単位、9,965円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。また3月の確定損益は538円の利益と、こちらもほぼゼロです。

 

最近のポンド円は振れが大きいこと、またブレグジットがどのようになるか現時点では不透明なため、本来であればポンドの取引は手控えるべきであると考えています。それでもポジションを取るという場合、4月12日までは値幅を50銭ではなく1円としてポジションを増やす際の値幅を拡げることを強く推奨いたします。当レポートでは上記の通り2単位のポジションが残っていますので、同ポジションは運用STOPとして2単位の継続運用、また「B50」ではなく「B100」で最大ポジションを3、合計5とする運用に変えます。

 

来月以降もしばらくはポンド円については値幅を1円とする「B100」、「S100」へと方針を変更して経過を見ていくこととします。

 

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン3

 

3で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、4月は「B100」がおすすめ戦略となります。(※当レポートでは上述の通り、既存ポジションは「B50」で2単位、新規ポジションを「B100」で3単位としています。)

 

ポンド高が進み148.24(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S100」に売り転換することとします。ただし、その場合は145.67(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して143.10(S1)以下のポンド安となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また売り転換した後に150.81(R2)以上のポンド高となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは「B100」を1万通貨単位、最大ポジション数3で145.060から追加運用を開始しました。

●豪ドル円

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3月のレンジ=始値79.02、高値79.65、安値77.54、終値78.66

 

3月の豪ドル円は前半は中国の景気減速懸念を材料に売りが広がりましたが、その後は持ち直し、後半は欧州と米国の弱いPMIで下げ、下中安値を更新したものの下げきれずに反発と結局は1月後半以降のレンジの中で方向感がはっきりしないもみあいを継続していました。3月末には米中通商協議進展の話から月初は窓を開けての寄り付きとなりましたが、4月はいよいよ米中首脳会談で合意に至るかどうかが最大の材料となるでしょう。

 

3月はタイプでしたので「S20」での運用を前月から継続しましたが、25日にS1に到達したため「B25」へと転換して月末を迎えました。4月の戦略は「S25」へと転換していますので、月末時点での既存ポジションの決済も含めて、3月の確定損益は55,857円の利益となっています。

 

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、2月始値ゾーン4

 

3で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、4月も「S20」がおすすめ戦略となります。

 

豪ドル安が進み77.56(S1)に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い、月末まで「B20」に買い転換することとします。ただし、その場合は78.61(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して79.67(R1)以上の豪ドル高となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また買い転換した後に76.51(S2)以下の豪ドル安となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは「S20」を1万通貨単位、最大ポジション数10で79.145から運用開始しました。

●ユーロドル

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3月のレンジ=始値1.1371、高値1.1448、安値1.1177、終値1.1217

 

3月のユーロは、前半はECB理事会のハト派な結果で下げ、その後持ち直したもののFOMCもまたハト派な結果となってユーロ円の売りが出たこと、また下旬から月末にかけてはブレグジット問題に絡んで合意無き離脱の可能性が高まったことからポンドに連れ安での引けとなりました。大局的には年初から緩やかに高値、安値とも下げる展開が続いていることとなりますが、最大の要因は欧州の景気減速懸念が尾を引いていると言えます。

 

3月の戦略は「S40」でスタートしましたが、S1に到達したため「B40」へと買い転換、その後買い戻しの動きの中でPにも到達したため、すべてのポジションを決済して月末を迎えました。3月の最終損益は27,422円の利益となりました。

 

ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン2、4月始値ゾーン3

 

2で引けて3で始まるパターンは、買い戦略を想定したシナリオとなります。タイプとしては「Bタイプ」、4月は「B40」がおすすめ戦略となります。

 

ユーロ高が進行し1.1416(R1)に到達した場合は、買いポジションを全て利食い月末まで「S40」に売り転換します。ただし、その場合は1.1280(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して1.1145(S1)以下のユーロ安となった場合、また売り転換した後に1.1416(R2)以上のユーロ高となった場合には、月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは1万通貨を「B40」、最大ポジション数10で1.12427から運用開始しました。

●スイス円(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン4、3月始値ゾーン4    「S40」



●ランド円(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン2、4月始値ゾーン4    「S50」



●トルコリラ円(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン1、4月始値ゾーン3    「S50」



●メキシコペソ円(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン3    「B50」



●NZドル米ドル(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン3    「B40」



●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=3月終値ゾーン3、4月始値ゾーン4    「S40」



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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