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2018/06/15
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年6月号②)

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ループイフダン「2018年6月の戦略」月中レビュー

6月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

?説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)

●ドル円

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6月15日までのレンジ=108.72〜110.85

?6月前半はドル高につながるイベントが多く、米朝首脳会談、FOMCと月初1日を安値にFOMC当日までドル買いが続きました。ECB理事会を前にいったん調整も見られましたが、ユーロドルが急落する動きに伴い再びドルが堅調な動きに戻っています。

?6月の戦略はBタイプを考え「B25」で1万通貨単位、最大ポジション数10と5月の戦略をそのまま継続運用していますが、これまでのところ戦略を転換する水準には上下とも到達していません。現時点(6月1日〜15日)でのポジションは1単位、890円の含み益となっています。ここまでの確定損益は39,839円の利益です。状況が変化(月初に示した各水準に到達)しない限り、月末までこのまま「B25」を継続します。

●ユーロ円

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6月15日までのレンジ=127.13〜130.36

?6月前半は米朝首脳会談期待によるリスクオンの動き、また昨日のECB理事会に向け緩和縮小のタカ派の思惑が重なりユーロ円は1日を安値に上昇する動きとなりました。しかし、130円台前半では売りオーダーも見られたこと、またECB理事会後にユーロドルが急落する動きとなったことから月初の水準に押してきているのが15日現在の動きです。

?6月の戦略は5月後半の動きから順張りでの「売り」を想定し、1万通貨を127.479から「S40」最大ポジション数10で開始しました。その後、ユーロ高と思惑とは異なるものの直近では行って来いの動きとなりましたので、現時点(6月1日〜15日)でのポジションは2単位、3,842円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は60,256円の利益となっています。状況が変化(月初に示した各水準に到達)しない限り、月末までこのまま「S40」を継続します。

●ポンド円

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6月15日までのレンジ=144.50〜148.12

?6月前半のポンド円は月初はドル円やユーロ円と同じくリスクオンの買いが先行しましたが、ユーロ円が130円台前半で上値の重たい展開となる中でポンド円は147円台後半で上値が重たい展開となりました。ECB理事会の影響が無いことからイメージ的にはドル円とユーロ円の間を取ったような値動きだったと言えるでしょう。

?6月の戦略は5月後半の動きから順張りでの「売り」を想定し「S50」を1万通貨単位最大ポジション数10で144.798から開始していました。現時点(6月1日〜15日)でのポジションは5単位、39,454円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また6月前半の確定損益は64,591円の利益となっています。状況が変化(月初に示した各水準に到達)しない限り、月末までこのまま「S50」を継続します。

●豪ドル円

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6月15日までのレンジ=82.21〜84.54

?6月前半は豪ドル円にしてはよく動いた2週間となりました。この2週間のうち、前半はリスクオンの円売り、後半は下押し後にいったん買い戻しの動きも入りましたが、12日に発表された豪州住宅ローン関連の数字が5カ月連続のマイナスかつ全項目マイナスと先行きに不安のある結果となり豪ドル売りに繋がったと考えられます。こうした上下する動きから豪ドルの戦略はめまぐるしく変化しています。

?6月の戦略は押し目「買い」の逆張り戦略でスタートしましたが、豪ドル高が進行し6日に84.33(R1)に到達したため、その時点での買いポジションを全て利食い月末まで「S20」に売り転換しました。更にその後8日にはすぐに82.61(P)まで押しが入ったため、売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとしました。この場合、ポジションをすべて閉じたのでポジションゼロのまま月末まで何もしない状態です。前半の確定損益(=6月の確定損益)は55,636円の利益となっています。

?6月はポジション無しの期間が長くなりますが、さらにその次という展開は想定していませんでしたので、6月は特に何もせずにおきます。考え方としては、過去数か月程度の動きを見て(6月の豪ドル円ならばもみあいと判断)、「B20」、「S20」のどちらでも月末まで取引を行ってみるというのもありだと思います。ただ、個人的にはその場合でも月間利益(6月の場合55,636円)を最大想定含み損として、月間利益がマイナスとならない前提での取引が望ましいと考えます。

●ユーロドル

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6月15日までのレンジ=1.1555〜1.1852

?6月前半のユーロドルは14日のECB理事会に向け緩和縮小のタカ派的な発言を手伝って底堅い値動きを続けました。しかし、緩和縮小の道筋は示されたものの今後1年以上に渡って利上げが行われない(米欧間の金利差は更に1%拡大する)ことを嫌気してユーロドルは300pips近い急落を演じました。

?6月の戦略は前月の動きを受け、トレンド継続を想定した「売り」の順張り戦略をメインシナリオとし、1万通貨を1.16847から「S40」、最大ポジション数10で開始しました。現時点(6月1日〜15日)でのポジションは4単位、35円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は55,488円の利益となっています。状況が変化(月初に示した各水準に到達)しない限り、月末までこのまま「S40」を継続します。

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。