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判断を人任せにして自分で考えない投資家は成功できません【鹿子木健】
投資系YouTuberやアナリストが語る相場予想やおすすめの銘柄をうのみにして、取引をする人がいます。
確かに、重要な情報や銘柄を教えてもらえることもあります。しかし、必ずしもそれが正しい情報とは限りません。
そのような人たちの言っていることを安易に信じてしまうと、損失を被ってしまう可能性があります。
今回は、自分で考えて行動することの大切さについて解説していきます。
1.投資で大切なのは自分で考え動くこと
投資で失敗する人の大きな特徴は「人に言われて行動する」ことです。
もちろんこれは、他の投資家やアナリストの助言や意見を噛み砕き、自分なりの答えを出すような主体的な行動ではありません。むしろ、自分から積極的に考えて行動する人は成功しやすいです。
失敗しやすい「人に言われて行動する」とは、「他人が言っていることを全て信じる」ということです。要するに、自分で判断しない受け身的な態度です。
例えば、「有名投資家の○○さんが上がると言っていたから買う」「人気投資YouTuberが下がると言っていたから売る」というのが受け身的な行動です。
最近では雑誌や本以外に、インターネット上で得られる投資情報が非常に多いです。自分ではコンテンツで勉強しているつもりかもしれませんが、実際はコンテンツや情報をただ目にしてその通りに行動しているだけかもしれません。
重要なのは、投資コンテンツや情報を見る、もしくは聞いて「そうなんだ」とただ考えるのではなく、「なぜそうなるのか」「本当にそうなのだろうか」と突き詰めて考えることが投資で成功するための資質だと私は思います。
2.判断を他人任せにすると損をしやすい
2018年に「かぼちゃの馬車事件」が大きな話題となりました。
「かぼちゃの馬車事件」を簡単に説明すると、「かぼちゃの馬車」と呼ばれる女性専用シェアハウスをオーナーが不動産会社から購入し、その購入したかぼちゃの馬車を不動産会社とサブリース契約を結ぶというものです。オーナーはサブリース契約による家賃収入が保証されます。
結果として、不動産会社は経営破綻して家賃収入を支払えなくなり、さらに金融機関と不動産会社が結託して不正融資を行っていたことが発覚し、物件のオーナーは大きな借金を抱えてしまい社会問題になりました。
後から判明したことですが、物件自体が割高だった、不動産会社と金融機関が結託していた、想定家賃が相場よりも高かったなど問題はたくさんあった投資案件です。
なぜこのような被害に遭ったのかを考えると、
・不動産会社の説明をうのみにしていた
・家賃相場を調べていなかった
・サブリース契約におけるリスクを確認していなかった
・甘い言葉に騙された
などがあげられます。
つまり、自分で調べずに全て他人任せにしてしまったからです。ただし、銀行という信頼性の高い機関が不正をしていたため、判断が難しい面もあったと思います。
しかし、家賃相場やサブリースのリスクなどは自分で調べることができたはずですし、「物件を購入していれば儲かる」みたいな甘い言葉を信じることもなかったと思います。
この「かぼちゃの馬車」事件は不動産投資の話ですが、株式やFXなども同じです。投資において自分で調べて判断できない人は、大きな損失を被りやすいということです。
3.成功している投資家は自分で判断している
投資で成功している投資家の多くは自分で考え、判断しています。
「○○さんが言ったから買う」という考えではなく、「○○さんがこう言っていたから本当か調べてみて、良さそうなら買う」という考えです。
もちろん、考えて行動した結果、失敗することもあります。しかし、失敗したら「なぜ失敗したのか」「どうやったら成功するのか」を考えます。
投資は100%勝てるわけではありません。トライ&エラーの繰り返しです。それでも、あきらめずに自分で考えて行動する人が成功への道を歩めます。
自分で調べようとしない人、他人の言っていることをうのみにする自己判断力のない人は、投資で成功するのは難しいです。
投資で成功したいのであれば、自分で考える習慣をつけるのが何よりも大切です。
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