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投資で勝つためには待つことも大切です【鹿子木健】
投資の世界には「ポジポジ病」という言葉があります。これは常にポジションを持ちたくなる状態のことで、短期間ですぐに買う、または売るを繰り返します。
ポジポジ病の問題点は、チャンスでもないのにポジションを持ってしまうことで、結果的に損失を出してしまうケースも多いです。
投資ではチャンスが来るまで「待つ」のも重要です。今回は相場で待つことの大切さを解説していきます。
1.相場で待てない人は不利になりやすい
全ての市場は需要と供給によって動いています。買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がります。
オークションで考えてみましょう。買いたい人が多ければどんどん価格は上がっていきます。どうしても欲しいのなら、どんなに価格が上がっても買うしかありません。
反対に欲しい人がいなければ、出品価格より値下げしても売れない可能性があります。どうしても売りたい場合、50%値下げやほぼ無料まで値下げして引き取ってもらうこともあります。
投資も同じです。上昇を続けている銘柄をどうしても買いたい場合は、価格が高いところで買うことになりますし、下落している銘柄をどうしても売りたい場合は、価格が安いところで売ることになります。つまり、取引において不利になりやすいです。
価格には変動サイクルがあります。今は高くても、いずれは下落します。反対に、今は安くても、いずれは上昇します。しかし、今すぐに欲しい、今すぐに売りたいという人は高い出費を支払わなければいけません。
価格が下がる、または上がるのを待つのは、投資において非常に重要なことです。
2.今すぐに結果を出そうと焦ってはいけない
投資で待てない理由は簡単です。それは、「今すぐに結果を出したい」という心理が関係すると思います。つまり、「焦り」と「欲」です。
例えば、ある銘柄が上昇を続けて3日前の2倍まで値上がりしたとします。「もっと上がるかもしれない」「早く買わないとチャンスを逃すかもしれない」と飛び乗りをしてしまい、結果として天井だったというケースは投資においては多々あります。
もちろん、待っていたためにチャンスで買えなかったという機会損失になる場合もあります。しかし、待つことによって天井で買い、大底で売るという損失リスクを下げることができ、待つことで銘柄選定のミスを減らせることにもつながります。
今すぐに結果を出したいという気持ちがはやると、高値で買うしかなくなる、または安値で売るしかなくなり、不利な取引を強いられることになります。
自分が有利になるまで待てないトレーダーは、利益から最も遠い存在とも言えるでしょう。
3.休むのも相場
個人投資家の最大の優位性は、顧客もノルマもないので、不利な環境でトレードしなくてもよいことです。
例えば、「今は高そうだな」と感じたら買わなければ良いのです。仮に1か月や2か月の間、一切取引をせず、全く利益が出ていなくても文句を言う人は誰もいません。
つまり、自分が有利だなと思える時まで待てる最大のメリットがあるのです。
「休むも相場」という投資格言がありますが、好機が来るまで待つのが投資で利益を上げるために重要な要素です。
相場における好機の一つが暴落です。欲しい人がいなくなるまで辛抱強く待ち、いざみんなが投げ売りを始めたらここぞと買っていくのが相場で勝つ人だと思います。
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