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2022/11/01
FX投資

市場はいつも心を開いている。私たちはそこに語りかける【鹿子木健】

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人間関係を円滑にするにはコミュニケーションが大切と言われていますが、大衆心理で動いている投資も市場とのコミュニケーションが重要です。この記事では、市場と円滑に意思疎通をする方法を説明します。



1.ビジネスを成功させる3原則とは

私は20代前半のときに中国にいて、米国人の上司の下で働いていたのですが、その上司が口癖のように言っていたビジネスを成功させるために必要な3原則があります。それが「内外コミュニケーション(Communication)」、「情報戦略(Information)」、「移動手段の確保(Transportation)」です。

以下、これらの原則について説明していきます。

内外コミュニケーション

内側でのコミュニケーションと、外側とのコミュニケーションがあります。内側でのコミュニケーションは仲間とのコミュニケーションで、組織形成などに繋がります。外側とのコミュニケーションは顧客や異文化、政府とのコミュニケーションです。顧客からのフィードバックもそうです。

情報戦略

インプット戦略とアウトプット戦略があります。インプットとは情報収集で、世の中の情報を集めて分析し、必要な情報や事実をトリミングします。アウトプットは顧客に情報を伝達し、潜在的な顧客を生み出します。

移動手段の確保

人の移動と物流をできるようにします。商品をマーケットに最短で届けたり、顧客が店舗やオフィスといったプラットフォームを訪れる障害をなくします。

上司は、3原則の中でもコミュニケーションを最上位としていましたが、私も同感です。FXをはじめとする投資の世界においても、「独りよがり」や「思い込み」で失敗しないためには、市場とのコミュニケーションが重要になります。

2.市場とコミュニケーションを取ることが大切

でも、「市場とのコミュニケーションって何?」と思う人は多いと思います。例えば、各国の中央銀行を考えてみてください。

中央銀行が利上げを行うときは、記者会見や声明によって、将来の利上げの可能性を市場に浸透させていきます。これは、急な利上げによる混乱を避けるために、「今から○○日後に利上げしますよ」と説明することで市場とコミュニケーションを取っているのです。

一方で、サプライズ的な金融政策をする時もあります。例えば、為替介入を行う場合、基本的に前もって「明日、○○時に為替介入をします」と宣言しないですよね。これも、サプライズの演出によって金融当局の独立性や優位性を示す一種のコミュニケーションです。

金融当局はさまざまな形で市場とのコミュニケーションを取っています。私たちのような個人投資家も市場とコミュニケーションを取る必要があります。

3.思い込みで市場と向き合ってはいけない

市場は大衆心理で動いており、私たち個人投資家にいつも心を開いています。しかし、相場予想という思い込みの中に引きこもり、「テクニカル分析の結果、これから上がるだろう」「人気YouTuberが言ってたから買いだ」みたいなことをやっていては、目と耳をふさいで、市場に一方的に話しかけているだけです。

私たちが目や耳を向けるべきなのは市場です。テクニカル分析でも人気YouTuberでもありません。

市場と円滑なコミュニケーションを取るために必要な視点を説明します。

相場の意志に心を向けましょう

相場の意志とは、相場が上昇したがっているのか、下落したがっているのかです。市場の基本は「トレンド」、「調整」、「レンジ」です。相場の意志を判断するためには、この基本を常に意識することが大切です。

自分の意志や感情を相場に映しましょう

例えば、「ドル/円を買いたい」「ポンド/円を売りたい」みたいに一方的に宣言するのではなく、トレード戦略や相場の見方を市場に投げかけてみましょう。例えば、「ドル/円を買いたいけど、どうだろうか?」「ポンド/円を売りたいけど、正解だと思うか?」と市場に問いかけるイメージです。もちろん、市場が直接答えてくれるわけではありませんが、自分の心の状態が映し出され、より客観的な判断ができるようになります。

市場と心が通じ合っている時にトレードしましょう

市場に自分の意志や感情を問いかけて、違和感がないときにポジションを持つか決めましょう。自分が買いたい時、売りたい時に一方的に取引してもうまくいかないと思います。市場と自分の思いが通じた時だけ取引しましょう。

市場と円滑に意思疎通ができるようになると、トレードも上手くいくようになると思います。

4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。