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2022/10/14
FX投資

トレードでは最悪の状況を想定しておきましょう【鹿子木健】

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予想外の損失を防ぐには、最悪の状況を想定しておくことが大切です。ネガティブすぎても駄目ですが、最悪の状況になった際にどう対応するかをシミュレーションしておけば、「こんなはずではなかった」と後悔することも少なくなると思います。



1.損失発生は常に想定しておきましょう

特に対策をすることなくFXのトレードをしていれば、幾度となく「こんなはずではなかった」と嘆くことがあるでしょう。例えば、「エントリーした後に予想に反して逆行したけど、すぐに価格が戻ると考えて損切りをしなかったらそのまま価格が戻らず大損した」、「損失を取り返そうと、許容以上のレバレッジをかけて無理なトレードをしてしまい、より損失を大きくしてしまった」。まさに「こんなはずではなかった」の典型例です。

「こんなはずではなかった」という結果を防ぐには、最悪のケースを想定しておくことが大切です。例えば、「エントリーから○○pips逆行したら、もう価格は戻らないので必ず損切りする」「今夜発表の経済指標で悪い結果になるかもしれないから決済しておく」などと常に考えておきましょう。最悪な状況よりも悪いことは起こらないので、何があっても「これは想定の範囲内」と、狼狽えることなく対処できるはずです。

それでは、最悪のケースとはどのような状況でしょうか? 主に、以下の3つが考えられます。

  1. 通常の損失発生
  2. 自分要因による通常以上の損失発生
  3. 外部要因による通常以上の損失発生

それぞれ説明していきます。

通常の損失発生は普通の損切りです。ストップロスを設定し、その価格まで動いたら自動的に自分が決めた損失許容額で決済されます。ストップロスが発生する前に損切りすれば損失はさらに少なくなります。

自分要因による通常以上の損失発生は、決めたルールを無視し、損切りが遅れてしまうことです。例えば、反転することを期待して設定したストップロスの範囲を動かした結果、許容以上の損失が発生してしまうなどです。これを防ぐためにはトレードシナリオや資金管理シナリオの確認が必要です。

外部要因による通常以上の損失発生とは、戦争や災害によるスプレッドの拡大、FX会社のサーバーダウンなどで損失を被ることです。不確定要素なので完全には防げませんが、ポジションを少なくして余裕をもたせるなどの習慣づけでカバーできると思います。

 

この3種類のケースを想定していれば、だいたいの悪い結果は全て想定内となり、少なくても「こんなはずではなかった」を防ぐことが可能です。



2.収益サイクルを設定する

最善手を打つための近道はありませんが、武器になる考え方の一つに収益サイクルがあります。

収益サイクルとは、利益を獲得する時間軸のことです。例えば、3か月なら3か月間の収益、6か月なら6か月間の収益になります。

私の場合だと、収益サイクルは1年間に設定しています。つまり、週単位や月単位で負ける時があっても、1年の締めの日にプラスになっていればよいという考えです。

サイクルで考えていくと取引が楽になります。なぜなら、「今は損失を出していても、締めの日までにプラスになっていればいい」ので、損切りをしやすくなりますし、今すぐに利益を出す必要がないので無理なエントリーもしなくなります。

私と同じように1年の収益サイクルで考えていくなら、確定申告があるので12月締めがよいと思います。
もっと短いサイクルが良い人は半年や四半期、1か月と好みで設定すると良いでしょう。



3.最善の結果を夢見てはいけません

トレードでは最悪を想定することが大切だと述べましたが、自分にとって一番都合の良い最善の結果は考えてはいけません。それに引っ張られ、適切な利食いや損切りのタイミングを逃してしまうからです。

例えば、「予想とは逆行したけど、ここから反転して○○円になったら○○万円の利益になる」と根拠もなく最善の結果を考えてしまうと、損切りができなくなり、損失が大きくなる可能性が高まります。

最悪のケースを想像しつつ、最善は不可能だと割り切る。これが成功するトレーダーです。



4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、現在注目の通貨ペアと分析の例を紹介します。

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。