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2022/08/03
シストレ活用事例

【2022年最新版】南アフリカランド/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

前回の南アフリカランド/円の見通しでは、1南アフリカランド7.00円に強いサポートラインがあり、ここを割り込むと急落のトレンド発生の可能性についてお伝えしました。2022年でも引き続き7.00円のサポートラインは強固で、上値は8.00円台後半に突入しています。今回は南アフリカランド/円の上昇の背景と、今後の運用戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
南アフリカランド/円の上昇トレンド要因

2022年8月以降に南アフリカランド/円で稼ぐための戦略

1.南アフリカランド/円の上昇トレンド要因

2022年は4月、6月と南アフリカランド/円は9.00円目前まで上昇しています。その直後の5月、7月と下落して値を戻しているものの、サポートラインは確実に切り上がっており、上昇トレンドは継続しています。その要因はどこにあるのでしょうか?

政策金利の格差が広がっている

世界中がインフレ対策で金融引き締めや利上げに向かっている中、日本銀行はあくまでも金融緩和継続を推し進めています。そのため南アフリカとの政策金利が広がっているのです。南アフリカは2022年当初の金利は4.00%でしたが、3月に4.50%、5月に4.75%、そして7月に大幅利上げに踏み切り、5.50となっています。まったく利上げをしない日本とは大きな違いです。

米ドル/南アフリカランドの相場を確認すると、4月以降は南アフリカランド安ドル高が継続しており、1ドル14ランドから17ランドまで南アフリカランド安となっていますから、特別に南アフリカランドが強いというわけではなく、とにかく円が売られているという状態であることがわかります。強力な円安進行のため、南アフリカランド/円は上昇しているということです。

南アフリカの第1四半期GDPは前期比+1.9%

もちろん南アフリカランド/円の上昇の要因のひとつに、南アフリカ経済の好調さもあります。新型コロナ感染も落ち着いてきており、2022年6月7日に発表された1四半期GDPが前期比+1.9%と、2期連続の上昇となりました。輸出国第1位の中国がコロナ封じ込めのためにロックダウンを行い、その影響で南アフリカの4月の貿易収支は大幅なマイナスでしたが、その後の中国での感染収束に伴い、南アフリカの貿易収支も上向きです。このような背景から南アフリカランド/円は6月9日には8.8円台の高値を記録しています。

南アフリカランド/円の上昇トレンド要因のポイント!
・南アフリカは利上げを繰り返し、日本との金利差が広がっている。
・中国の経済活動が回復していく中で、南アフリカの経済も好調となっている。

2.2022年8月以降に南アフリカランド/円で稼ぐための戦略

それではこのまま南アフリカランドを買い足していく方向でいいのでしょうか?ここはじっくりと状況を見極める必要がありそうです。それは南アフリカにはいくつかのカントリーリスクがあり、状況によっては急落する可能性があるからです。

高いインフレ率と第2四半期GDPマイナス予想

南アフリカランド/円はドル/円などと比較すると圧倒的に安いので、大量に建玉を保有し、プラススワップを狙っていきたいところです。上昇トレンドであれば為替差益も稼げますし、まさに一石二鳥となります。

注意したいのは、南アフリカはかなり高いインフレ率になっているという点でしょう。5月の消費者物価指数は前年比+6.5%で、6月はさらに上昇して+7.4%となっています。中央銀行のインフレ率の目標値が+3.0%〜+6.0%ですから、すでに目標を上振れしている状態で、実質金利はマイナスとなります。そうなるとやはり安全な米ドルに資産が流れますので、南アフリカランドは売られるわけです。また、あくまでも日本の金利が最低水準であるのが前提の南アフリカランド高ですので、今後の日本の金融政策転換によっては一気に下落トレンドになるリスクがあります

また、4月にクワズール・ナタール州で大規模な洪水が発生し、トヨタなどを含めた製造業の生産がストップした影響や、6月には過去2年間で最大となる計画停電が国営電力会社エスコムで実施された影響、さらにウクライナ問題の影響によって南アフリカの2四半期GDPはマイナス1.1%と予想されています。高いインフレ率に対して、南アフリカ労働組合連盟(Saftu)が8月にストライキを起こす動きも見られます。

現状のサポートラインは8.00円です。カントリーリスクによって8.00円を割り込むことになった場合は、ストップロスを巻き込んで急落する危険性があります。より強固なサポートラインである7.00円まで大幅に急落することは考えられるのです。ですから、8.00円をブレイクスルーした場合はロングの建玉は速やかに決済してしまうことが大切になるでしょう。スワップポイント狙いで大量の建玉を保有していると、為替差損でプラススワップは簡単に吹き飛ぶので注意してください。

8.00円台の推移でのもみ合いでは自動売買取引が有効

アメリカの7月のFOMCの結果では、0.75%の利上げとなりました。事前予想では1.00%の利上げも見込まれていたため、パウエルFRB議長の会見で、今後の利上げに対しての慎重論が聞かれるとドルが売られ、南アフリカランド高の傾向が強くなっています。

しばらくは様々な要因で8.00円台のレンジをもみ合う相場になりそうです。その場合は、わずかな上下の中で利益を上げる必要がありますので、自動売買取引を利用するのが有効です。自動売買取引ツールを利用すれば、本業に忙しい時間帯も、寝ている間も取引を継続してくれますので、小さな為替差益でも積み上げていき、大きな利益にしてくれます。

自動売買取引初心者でも、アイネット証券の「ループイフダン」であれば、操作がわかりやすく、設定も簡単なのですぐに使いこなすことが可能です。まずはループイフダンで自動売買取引を始めてみてください。注意点としては、トレンドが転換した際には設定をすぐに変更しないと、ナンピン買いと損切りが続き、損失が膨らんでしまうことです。設定変更で簡単に対応できますから、南アフリカランド/円を取り巻く情報には常に敏感になっておく必要があるでしょう。

2022年8月以降に南アフリカランド/円で稼ぐための戦略のポイント!
・8.00円台のレンジではもみ合いが予想されるため、ループイフダンでの自動売買がお勧め。
・下落基調になる要因はいくつもあるので、サポートラインの8.00円を割り込んだら損切りの必要がある。



3.南アフリカランド/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

世界的なインフレに対し、日本の金融政策が未だに緩和継続の路線であることから大きな金利差で南アフリカランド/円は上昇してきました。今後については、南アフリカのカントリーリスクに注視し、いつでも下落トレンド転換に対応できるように、スワップポイント狙いの手法ではなく、小さな利幅で利益確定していくトレード手法が適していくことになりそうです。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了