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2022/09/29
シストレ活用事例

【2022年最新版】カナダドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

前回のカナダドル/円の今後の見通しでは、1カナダドル84円に強いサポートラインがあり、84円から92円のレンジでしばらくは推移していく点とカナダ経済の好調ぶりについてお伝えしましたが、2022年は予想通り3月中旬までは92円までのもみ合いで、92円をブレイクした後は一気に110円台までカナダドル高が継続しました。今回はこのカナダドル高の背景と、2022年後半で稼ぐための運用戦略についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
カナダドル/円の上昇トレンド要因

2022年9月以降にカナダドル/円で稼ぐための戦略

※この記事は2022年9月29日時点の情報をもとに執筆しています。



1.カナダドル/円の上昇トレンドの背景

2022年9月下旬の為替レートは、1カナダドル105円50銭ほどです。年初が91円からのスタートでしたから大幅な上昇となっています。その背景にあるのは、やはりカナダのインフレと政策金利の上昇が挙げられます。

G7で初めて1.00%の利上げ

2022年4月のカナダのインフレ率は6.8%でした。この数値ですでにカナダ中央銀行の予測を上回っているのですが、5月はさらにインフレが高まり40年ぶりの伸びを見せてインフレ率7.7というかなり高い数値になっています。

カナダ中央銀行はインフレを抑えるために3月から利上げを開始し、当初0.25%だった政策金利は、9月7日に5会合連続となる利上げを行い3.25まで引き上げられました。更に、声明文では今後、金利を「さらに引き上げる必要がある」と発表しました。

これを受けて、9月13日には最高値となる110円50銭台までカナダドル/円は上昇しました。カナダの金融政策は、金融緩和をひたすら続けている日本とは真逆で、日本との政策金利差は広がる一方です。しかも日本中央銀行が金融引締めに舵を切る様子がまったく見られないことから、円を売ってカナダドルを買うという円安カナダドル高に拍車をかけています。

原油価格の高騰とアメリカ経済の回復

カナダ経済を支えているのは、その輸出の7割以上を占めているアメリカです。アメリカ経済が苦しくなると、連鎖してカナダ経済も低迷します。コロナ禍によって低迷していたアメリカ経済でしたが、2022年は回復しました。ウクライナ情勢によってEU圏が苦しい状態になっている中、1ユーロ1ドルを割り込むという20年ぶりの「パリティ割れ」が起きています。つまり、EU圏よりもアメリカ・カナダ・メキシコ経済圏が好調で、資産が流入しているということです。

また、ウクライナ情勢は世界的な食糧不足やエネルギー不足を引き起こしており、原油価格は高値を維持。原油産国であるカナダは原油価格の影響を受けやすいため、3月からのカナダドル急騰を後押ししました。

ただし、原油価格は6月までが上昇トレンドで、1バレル123ドルを6月14日に記録した後は、下落トレンドに転換しており、9月には1バレル76ドル台まで下落。一時期の異常な原油価格からは落ち着いてきています。それに伴い、カナダドル/円も110円台半ばからは、上昇の勢いを失い、105円台まで下落して推移しています。

加えて、日銀が為替介入を実施したことも、円安圧力の勢いを失墜させる要因となっています。

カナダドル/円の上昇トレンド要因のポイント!
追加大幅利上げが続き、日本との政策金利の差が広がっている。
原油価格の高騰、アメリカ経済の回復もカナダ経済に追い風となっている。



2.2022年10月以降にカナダドル/円で稼ぐための戦略

極めてわかりやすい上昇トレンドが続いているカナダドル/円。この先もカナダドルの買い一方向で稼いでいけるのでしょうか?ここからは2022年10月以降の戦略について確認していきましょう。

10月も大幅追加利上げの予想

8月31日に発表されたカナダの4-6月GDPは、前期比年率+3.3%と、1-3月期の+3.1%から拡大しました。そうなると、10月以降も引き続き大幅な追加利上げが予想されています。もちろん日本との金利差はさらに広がりますから、カナダドル/円も上値を切り上げる可能性が高いです。

ただし、懸念材料もあります。度重なる利上げによって住宅ローンの借り入れコストが急騰しており、5月の住宅販売数は前年比で22%の減少。前月比でもマイナス8.6%とピークアウトしているのも事実です。インフレを抑えるための利上げで景気後退というリスクもあるのです。転換期を迎え下落基調になるまでは、カナダドル/円はロングで為替差益とスワップポイントの両方を稼いでいくのが基本スタイルになるでしょう。

転換期までは自動売買取引で稼ぐ

110円台半ばを超えて上昇するまでは、上がったり下がったりといったもみ合いが続くでしょうから、大きく為替差益で稼ぐのは難しくなります。そこで自動売買取引を採用し、取引回数を増やして利益を積み上げていくという戦略が効果的です。

システムトレードに不慣れで自信がないという方も、アイネット証券が提供している「ループイフダン」であれば、設定がとても簡単で、操作も使いやすくお勧めです。これだと設定した変動幅になった際にすぐ決済し、新たにポジションを保有してくれますから、24時間、寝ている間も本業で忙しい間も利益を上げていくことができるのです。

仮に日銀が金融緩和を止め、金融引き締めに動いて円高に大きく傾いた際には、設定を変更すれば対応可能です。ここで設定を変更しないとナンピン買いで損切りが膨らんでいきますので、注意してください。

2022年10月以降にカナダドル/円で稼ぐための戦略のポイント!

  • 10月も大幅追加利上げが予想されており、上昇トレンドは継続される可能性が高い。
  • しばらくはもみ合いの展開になりそうなので、自動売買ツールのループイフダンを有効活用するのがお勧め。



3.カナダドル/円の今後の見通しと運用戦略を解説のまとめ

2022年のカナダドル/円のボラティリティはかなり高い状況です。ロングで大きく勝ったトレーダーもいれば、ショートで大きく負けたトレーダーもいることでしょう。2022年後半にかけてまださらに上昇の余地がありますので、金融政策の行方、カナダ経済情勢、原油価格の推移、そしてアメリカ経済がどうなっていくのかに注目しつつ、稼げるときに大きく稼ぎ、難しい局面になったら様子見をして、ぜひ利益を増やしていきましょう。もちろん日銀の金融政策も注視する必要がありますので、情報には常にアンテナを立てておきましょう。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了