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2022/01/25
シストレ活用事例

3年間のまとめと含み損の改善案について【SSS】

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FX自動売買による「すくみ」手法をループイフダンではり、3年が経過しました。とても安定した値動きとなっていた日々でした。

このシストレちゃんねるを運営するアイネット証券ではFX自動売買であるループイフダンを主軸にFX事業を展開しています。このループイフダンを利用し、ぐるっとしかけを作る「すくみ」手法で仕掛けを考え続け、はや3年経ちました。すくみ手法とは、FX自動売買であるループイフダンをぐるっと仕掛けることで、ドルでユーロを買い、ユーロで円を買い、円でNZドルを買い、NZドルで豪ドルを買い、豪ドルでドルを買い、結果大きな両建てを仕掛けることです。この手法は、基本的にレンジに強く、トレンドに弱い両建て手法の特性を持ちます。

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この手法は両建てと同じ状態になりますので、上に行き過ぎても、下に行き過ぎても含み損が増える仕組みです。ただ、この5すくみはお互いがお互いをけん制しあうため、多分一気に同じ方向には向かいづらいのではと思っていました。思った通りで、ある程度まで進むと逆の方に回転を始める印象があり、安定感が抜群の実質利益の結果となっていました。具体的に結果を見てみたいと思います。



3年間の結果は、行ったり来たりでしたが、確定利益は淡々と積み上がり、問題なしです。後は含み損コントロールです。

さて、3年間の結果を示します。棒グラフが実際に確定した利益で各色は各通貨ペアの確定利益の量を示します。また、オレンジの折れ線グラフが、確定利益から含み損を引いた後に残った実質利益となります。

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【↑画像をクリックすると拡大します】

グラフからは、オレンジ、折れ線の実質利益の大きさは小さく見えますが、現在は大きな円安最中で、すくみ手法にとっては弱い状態です。またループイフダンの特性上どれだけ高くともどんどん、どんどん買い進みますし、どれだけ安くともどんどん、売り進みます。この特性を鑑みると、現在の円安トレンドが発生した状態では、円がどんどん買われ、外貨が売られまくっているのがわかります。この状態は円の含み損が大きく膨らむため、円高が来ないとダメージが大きくなります。

この状態においても安定した実質利益が出ており、この後元通りになるための円高が来ると、含み損が減じ、大きな確定利益となっていくこともよく理解できますし、実際そうなると思います。また、すでになり始めています。これは素晴らしいことです。

このループイフダン5すくみは、一種の壮大な実験でした。

ただ単純に買い続ける、またただ単純に売り続けると、為替利益はプラスで推移するのか、マイナスで推移するのかを見極める実験です。この実験をやりたかったのは、為替をより単純に見極められることができるかどうかを見つめていきたいと思ったためですが、やはり面白い示唆を得ることができました。

この実験は予測、仮説通りとなり、レンジなら常に利益が出続け、トレンドなら含み損が大きく広がりました。
ただ興味深いことに、為替はより大きなレンジに支配され、数か月の単位で見ると、大きなトレンドが出ている印象です。1年規模で大きなレンジの間は大きな利益を出し、その後は、大きなトレンドに変化すると、大きな含み損を出していました。

やはり「すくみ」手法は間違いなく一定の利益をもたらす手法と考えていますが、含み損のコントロールを、より一層しかけていくことで、実質利益の最大化ができると感じました。確定利益は常に上がるため、含み損をどのように減らすかが検討要素となります。





含み損を減らすためには、一度含み損を受け入れ、大きな戻りを待つしかありません。そのためには、円高を待つのが最も良いと感じました。

普段日本円で給与や稼ぎを得ている、我々日本人は、はやり円安こそ恐れるべきもので、円の価値が暴落するのを悩むべきと感じました。今回の円安騒動でそれはより強く思うようになった次第です。となると、円安、円高のどちら方向で含み損を減らす検討をすべきかはおのずと見えまして、円高時に果敢に外貨を持ち、円高時には含み損を最大化し、円安時にはその利益を貰う方がいいと感じました。つまり、外貨買い、円売りの仕掛けを基本として、円買いはある程度に抑えた方がいいと感じました。

円安トレンドはとても恐ろしく、円という証拠金自体が価値を減じてしまうため、円安時にはFXそのもの自体が出来なくなってしまう可能性も秘めています。証拠としての価値にならなくなるためです。そのため、どちらかといえば、円高時に更に円を買うような形は控えて、円高時には外貨をしっかり買っていくシステムを作りこむべきと感じました。つまり、ループイフダンの特性である、円高でも円を買い続ける場合には、一度ループイフダンの運用を止める必要があると感じました。

円を円で買い続けると、円安が来た際にダメージが大きすぎると思います。円高時には敢えて外貨を買うシステム、つまりループイフダンで言えばループイフダンB100 (USD/JPY) のようなシステムのみを動かし続けることで、より円高が侵攻していくと含み損は増えていきますが、円安時には大きな含み益と含み損の減少が起きると感じています。つまり、高い円は買わない、これを行うことで、まずは含み損を減らす片側が完成すると感じました。円を調達できる我々はその特性を活かし、外貨を調達していくのがまずは第一歩と感じています。これでまず円安方向の含み損は解消する形がとれました。



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大変運が良いため人生楽しく過ごしています。変動と金利と消費効率の最大化が大好きです。主にシステムトレードで両建てと独自の「3〜すくみ」の考えを使い、安定的に為替差益を取りながら運用しています。加えて株、仮想通貨、不動産など他の投資も比較しつつ資産形成を行っており、SSSの世界観というブログにまとめています。