最悪のケースを想定してエントリーを見送れるようになると強い【鹿子木健】

FX勝ちパターン講座.png

 

エントリー検討段階で、一番悪い結果になった場合の損失を計算して、実際にトレードをするべきかという判断は、安定的な投資活動をしていく上で非常に重要です。特にたくさんのエントリーチャンスがある場合には、この判断が有効に作用します。



1.損益計算のおさらい

過去に何度か解説している、トレードの損益計算についてのお話を今回もさせていただきます。まずは以下の計算式のおさらい。

円が絡んだ通貨ペアの場合、

1万通貨取引の1pips(1銭)は100円の損益(手数料は考慮しない)です。

詳しくは、「そのトレードがいくらの勝ち負けなのかやる前に計算できていますか?」の記事にて解説しています。

この計算が身についていると、「いくら儲かるか」も分かりますが、それ以上に重要な「いくら損するか」が分かります。この悪い場合の想定に基づいて、投資行動が決まってきます。



2.最悪のケースでいくら負ける?

FXのトレードをする場合、エントリーをする前にどの水準で最終的に撤退するかを決めておかないといけません。

私がいつも解説している勝ちパターン1の買い戦略の場合、直近の安値を下回ったところに損切りの注文を置くことも多いです。

8-1鹿子木健.png

例えばこういうチャートで、赤い矢印のところで買う場合、その時の最安値より少し先に損切りを置くやり方が考えられます。

実際にはもっと早く決済することもあるため、負ける場合でも毎回この水準に到達するわけではありませんが、赤いラインがこのトレードにおける最悪のケース、もっとも損失が多いパターンになります。

このときに、エントリー予定価格と最終撤退価格のpips幅は分かっているわけですから、取引枚数を掛け算することで、最悪のケースでいくら負けるかが分かります。



3.損切りが深いから見送るという判断

トレードをやる前から見えている、「最悪の場合、これだけ負ける」という情報が、そのエントリーのポテンシャルを判断する重要な情報になっていきます。

「いくら勝てる」という予想は、「いくら負ける」ほど正確にはできませんが、ある程度の見通しは立てられます。勝ちパターン1の買いなら、ボリンジャーバンドの+2σ付近が、最大利益の目安になります。

このとき、買いのエントリーポイントのすぐ近くに+2σがあってたいして儲からないのに、直近安値がすごく遠い位置にあり、最悪の場合かなり負けそうなら、「そのエントリーは美味しくない」という判断が成り立ちます。

この考え方はぜひ身に付けていただきたいです。なぜなら、同時にたくさんの通貨ペアをチェックしていると、同じようなタイミングで複数のエントリーチャンスがやってくることがよくあるからです。

全部のチャンスに対して等しくエントリーするのも間違っているとまではいえませんが、よりリスクが少なく、リターンが多そうな通貨ペアに投資した方が合理的です。

トレード手法的にエントリーして良い場面であっても、最悪のケースで損失が深くなりそうな場合は、平然と見送れるようになると投資成績は安定します。

相場に千載一遇のチャンスといったものはほとんどなく、大抵の場合は淡々とマーケットが動き続けて、その中に勝ちパターンが時折現れる、といったイメージで臨みましょう。



4.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、美味しい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1~10まであるのですが、今回は勝ちパターン1のチャート例を解説します。

勝ちパターン1が発生しそう!?注目したい通貨ペアはこちら!!

勝ちパターンの実践に適したFX口座、アイネット証券

かなこぎ前.png

かなこぎ次.png

著者の他の記事も読んでみよう

ブログ集鹿子木かなこぎさん.png

このエリアにHTML要素を追加する

【注意事項】

  • 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
  • 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

著者プロフィール

著者アイコン
鹿子木 健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。

代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。7月から「SOPHIA FX 鹿子木健の勝ちパターンシグナル」を提供中。