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2021/08/12
FX投資

テクニカル分析はどれでも良い理由を解説します【鹿子木健】

#FX
#テクニカルチャート

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インターネット上の情報を見ていると、「どのテクニカル分析を選べば良いのか」という部分に、あまりにもこだわりすぎている人が多いように感じます。究極的には、テクニカル分析はどれも同じです。勝てる人は何を使っても勝てますし、負ける人は何を使っても負けます。大切なのは使う人に合っているかどうかです。



1.なぜ、テクニカル分析は何でも良い?

「テクニカル分析はどれを使っても構わない」とおっしゃっている、プロトレーダーはたくさんいます。FXに真剣に取り組まれている方なら、一度は聞いたことがあるセリフではないでしょうか。

私自身もそう思っています。移動平均線でも、ボリンジャーバンドでも、一目均衡表でも、RSIでも、MACDでも、どれを使っても良いと思います。私自身はいろいろあるテクニカルの中で、一番好きで得意なボリンジャーバンドを使っていますが、別のものを使っても、損益はプラスにできると思います。

つまり、あるテクニカル分析を使えばFXで儲けられるけど、あるテクニカル分析なら全然勝てないということではありません。ボリンジャーバンドを使っていて、利益が出ている人もいれば、損失になっている人もいるからです。つまり、テクニカル分析が勝敗を分ける第一の要因ではないのです。

非常に重要なポイントなので、今回はこの点について掘り下げていこうと思います。



2.価格変動を再計算して可視化したもの

まず大前提として、テクニカル分析は過去の価格推移をいろいろな数式で再計算し、チャート上に視覚的に分かりやすく図示したものです。テクニカル系でも、オシレーター系でもこれは変わりません。

例えば移動平均線は、指定期間の終値の平均価格を計算し、それをチャート上にプロットしたものです。それ以上でもそれ以下でもなく、移動平均線がある形状なら、相場はこのように動くというような、普遍的な法則は存在しません。

つまるところ、チャート分析において、意図をもった加工や計算がされていない一次データは、4本値(始値・終値・高値・安値)だけです。この4本値を、いろいろな目的に応じて計算しなおして再表示したものがテクニカル分析ということになります。

なお、4本値の中でも、特に終値が重視されます。途中経過よりも、最終確定価格の方が重要と判断されることが多いです。



3.旅人になるより定住を

テクニカル分析は、どれも価格変動がソースになっているわけですから、本質的な優劣はないと私は考えます。

であれば、自分が使いやすいと感じるもの、自分の性格にマッチしているものを選び、とことん使い倒して熟練度を上げた方が良いのではないでしょうか。

ボリンジャーバンドをちょっと使ってみて、結果が出なかったからRSIを試し、それもうまくいかなかったからMACDを使ってみる…というようなことをしていると、経験値がなかなか蓄積されません。

それなら最初に出会ったものや、使ってみて直感的にビビッときたものを、何年も見続けて自分なりの答えを探した方が良いと思います。

FXのトレードにおいては、優れたやり方であっても、毎回のトレードが勝ちで終わることは決してありません。必ず損切りをしなければいけない局面がやってきます。勝ったり負けたりしながら、トータルで資産を増やせればまったく問題なく、数回のトライで見切りを付けるのはあまりに早計なのです。



4.テクニカル分析は多すぎると混乱を招く

FXを上達していく過程で、多くの方が一度は陥るのが、「テクニカル分析出し過ぎ問題」です。勉強をしていく過程で知ったインジケーターを、あれもこれもとすべて画面に出し過ぎてしまう状態です。

人間の目や脳が処理できる情報量には限界がありますから、ローソク足がよく見えないほどインジケーターで埋め尽くされてしまうと、わけがわからなくなってしまうもの。

また、テクニカル分析それぞれを売買のフィルタと考える場合、多すぎると売買できるチャンスが激減してしまいます。繰り返しますが、すべてのトレードを勝ちで終えることは不可能であり、適度に負けながらお金をじっくり増やしていくのが、資産運用としてのFXの基本形です。

人によってもかなり変わってきますが、テクニカル分析は2〜3個も出せば十分。私はボリンジャーバンド以外は一切使いませんが、それでもFXではプラス収支を続けています。



5.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、その中でも一番簡単で、一番発生頻度が高い勝ちパターン1の考え方について、以下の動画で解説していますので、よかったらぜひ見てください。

「数えるだけ」で勝率8割超!ボリンジャーバンドを使った勝ちパターンを5分解説

勝ちパターンの実践に適したFX口座、アイネット証券

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。