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2021/05/13
FX投資

【2021年】世界政治と経済のファンダメンタル分析【Invest Naviチャンネル】

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昨年アメリカではバイデン大統領が就任し、今年の9月にはドイツのメルケル首相が退任を発表するなど世界のリーダーが変わりつつあります。
コロナ禍で経済が低迷している中で市場が今後どのように動いていくのかは不透明で不安が多くあると思います。
昨年の2021年市場予想ではドル円は100円前後を値動きし105円が上限一杯ではないかと予想されていましたが、実際の結果は1ドル110円を突破するなど予想に反して大きくドル買いが進んでいるのです。
今回は今後市場がどのように動いていくのか市場の値動きをファンダメンタルから見ていくことで、市場の値動きが今後どのように変化していくのかアメリカの政治経済をはじめとして、イギリスやユーロ圏、日本はどのような政策を取っていくのか、どのようなイベントが今後控えているのか見ていくことで市場の変化に対応しやすくなります。



アメリカ

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引用元:TradingViewの提供チャート

アメリカでは昨年バイデン新大統領が就任し、多くの経済政策を打ち出しています。バイデン新大統領の政策に対して、どのように市場が動いているのか見ていき、ドルを通貨ペアで選択してトレードする時の参考にしてみてください。

アメリカ政治・経済

バイデン新大統領が就任し、コロナ政策や経済政策等で大きな政策を打ち出し、景気への打開策を発表しました。先日富裕層向けに増税するニュースは新しく200兆円規模の追加経済対策案を出し、低所得者向けの幼児、大学教育を4年間無料にするという政策を実現させるために財源を富裕層から求めました。3月末に出したインフラ整備では法人税を21%から28%まで引き上げる方針を掲げました。
コロナのワクチンでは急速に接種が進み、100日間で1億回接種という目標はたった59日で達成し100日間で2億回接種へと目標を変更し、急速にワクチン接種が進んでいます。また旅行者などにもコロナワクチンの接種を受けてもらうなどワクチン接種が進んでいるのです。
バイデン大統領は財政出動を打ち出し大きな政府への転換を目指しているため、3月末に出したインフラ投資とともに経済政策の2本柱として運営していく方針になりました。
3月末に出したインフラ整備は電車やバスの老朽化、道路や橋の老朽化整備に6000億ドル規模の投資を決めているのです。
バイデン新大統領はインフラ整備と低所得者向けの教育支援を法人税と富裕層への増税で財源の穴を埋めよういう方針だということです。
アメリカの政策金利は0.00%から0.25%になりましたが、2023年に政策金利の上昇を見込むFOMCメンバーが多く、2023年以降上昇する方向で話は進んでいます。政策金利を上げるという見通しが立ち、明るい話題からドル買いが進んでいています。

市場

3月までのドル円市場は政策金利が2023年を目処にして上昇するという見方が強くなり、ドル買いがさらに進みユーロドルなどでもドルが買われるなど多くの通貨ペアでドル買いが進む展開となりました。
しかし4月に入り法人税の増税、富裕層向けの増税というマイナス要素から円買いが進み、110円台に乗っていたドル円は108円付近まで下落するなど市場の動きは円買いへと舵を切ってきています。



イギリス

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引用元:TradingViewの提供チャート

ポンドは値動きが激しいことで有名ですが、イギリスはスコットランド独立問題やコロナワクチンの接種が進んでいるなど多くのトレード材料があります。
今後クロスポンドは経済状況と今後スコットランド独立問題が中心になり市場が進むので、この2つのニュースを市場がどのように捉えているのか詳しく見ていきましょう。

イギリスの政治経済

イギリスではコロナワクチンが普及し、多くの方が接種することが進んでいます。イギリスでは高齢者を優先してワクチン接種するという方針で1回目の接種はほぼ完了しています。また高齢者以外にもコロナワクチンの接種が進んでいるため経済回復が予想以上に急速に進んでいます。
イギリスはスコットランド独立問題が加熱していて、独立は優勢で選挙が進んでいるので今後どのような展開になるのか注目して見ていかなければいけません。独立派が優勢でこのまま独立派が勝利すればイギリスは大打撃を受けることになり、コロナワクチンが進んでいるからといってスコットランドが独立すればポンドが売られる可能性が高くなり、下落の恐れがあります。

市場

コロナワクチンの接種が進んでいる国はワクチントレードという名前がついていて上昇しがちになっています。イギリスでは多くの人がワクチン接種をできているためポンド円では150円を上回るなど上昇しています。コロナワクチン接種が進んでいるため、中長期的にポンドは強いとの見方が大きくなっています。
各国のワクチン接種が早期完了するのであれば、ワクチン接種でのポンドの強さは無くなるのでユーロ圏や日本といった主要国のコロナ対策を注視してください。
ポンドが上昇しているのは経済が予想以上に強く150円を下支えしているので、現状はポンドが買われる流れですが、不安材料としてスコットランド独立問題が加速し、選挙直前や直後は売られる可能性があるので、選挙前に週またぎでポジションを持つのは少し危険だと思われます。

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ユーロ圏

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引用元:TradingViewの提供チャート

ユーロ圏ではコロナワクチン接種が思うように進んでおらず、都市封鎖で経済が停滞している期間が長く、ドイツではメルケル首相が9月ごろに退任する見通しなどユーロ圏からいいニュースが少ない印象です。

ユーロ圏の政治経済

ユーロ圏ではリーダー役を担ってきたドイツのメルケル首相が退任することが決定しているので、今後どのようなリーダーが誕生するのか注目するべきです。メルケル首相が今までやってきた方針のままEUが進んでいくのであれば大きな政策変更はありませんが、今の方針から変更する点があるのであればどのような変更があるのか、加盟国はどのような動きをするのか、イギリスのように脱退するような国が出てこないのか注目して見ると良いでしょう。
コロナワクチンは思うように普及しておらずアメリカやイギリスに遅れをとってしまっています。6月までに7割の人が1回目のワクチン接種を受けることになっていますが、今後のワクチン接種のスピードが求められます。

市場

経済ではコロナ禍で都市封鎖が実施されていた結果経済が停滞してしまいました。経済指標はコロナになる前の水準に戻しましたが、他国と比べて遅れを取ってしまう結果になりました。
市場ではコロナワクチンと経済指標が水準に戻ったためユーロ買いが進んでいます。また、ユーロドルではドルが少し調子を落としているため、ユーロ買いが加速しました。
ユーロ圏のワクチン接種がアメリカやイギリス水準まで伸びると都市封鎖をしなければならない状況にはなりにくく、景気が回復しユーロ買いが進む可能性が高くなるのではないでしょうか。



日本

日本では緊急事態宣言が発令されている都市があるなどコロナが止む目処が立っていません。ワクチン接種が他の先進国と比べてどのような状況なのか、市場にはどのような影響を生むのか見ていきましょう。



日本の政治経済

日本では東京、大阪、兵庫などに緊急事態宣言が発令されており、コロナワクチンもアメリカやイギリス水準には遠く及んでいません。緊急事態宣言で経済が停滞しているので、ワクチン接種がどれほど早く全国民に対し完了するのか重要です。16歳以上の人へのワクチン接種が夏以降開始となっているため、当面はワクチンが普及するのが遅れるためEUよりも遅れるのは必至でしょう。

市場

円は世界では安全資産とされているので、それほど大きな影響は生んでいません。ドル円ではドル中心、ユーロ円ではユーロ中心でトレードされているため、ドルやユーロが危険だと判断された場合には円買いが進む傾向にあります。
しかし、4月27日に日銀が発表した展望レポートが、現総裁在任中に物価目標であった2%を達成できないという見方を示したことで、インフレ敗北宣言に取られてしまい円安が進んでしまいました。日本の悪いニュースが流れるとより、ドル円ではドルが買われる傾向にあるので、アメリカやユーロ圏の動向を中心に日本のレポートや経済指標を参考にしながらトレードすると良いのではないでしょうか。



まとめ

コロナワクチンが進んでいる国では経済活動が活発になり、多くの予算が組まれるなど経済回復に進んでいる一方で、ワクチンが進んでいない国では活動を制限に追い込まれるなど経済回復の目処が立ちません。
今後もコロナワクチンがどのように普及するのか、経済の戻り具合が市場を動かすので注目してトレードしていくと良いでしょう。

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