こんにちは。

元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

少額の資金から手軽に資産運用ができることからFX（外国為替証拠金取引）の利用者は増えています。

FXは24時間取引可能な点もメリットなのですが、本業者や家事などで忙しい人にとっては時間的な制限があり、裁量トレードはハードルが高めです。

そこで今回は自動売買ツールを利用した「システムトレード」に注目し、稼げる人と稼げない人の違いについてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
・稼ぐための自動売買ツールの選び方
・システムトレードのリスク
・システムトレードで稼ぐためのポイント

稼ぐための自動売買ツールの選び方

自動売買ツールによるシステムトレードのメリットは「放置しておいても自動で売買を繰り返し、利益を積上げてくれる」という点です。パソコンの画面に長時間張り付いてチャートを確認しながらいちいち注文を入れたり、約定したりという手間を省くことができます。では、自動売買ツールはどのようなものを選ぶべきなのでしょうか？

自動売買ツールはシンプルなのがベスト

ひとことで自動売買ツールといっても、世界中に数え切れないほどの自動売買ツールが存在します。世界共通のトレードプラットフォームを使えば、自分で自動売買ツールをプログラムすることも可能です。しかしそれはFX上級者に当てはまる話で、毎日増殖していく自動売買ツールの中から自分のトレードスタイルに合ったものを選び抜くのは至難の業でしょう。

自動売買ツールを利用しても利益が出せない人の特徴のひとつは、「難しすぎる自動売買ツールを利用している」ということが挙げられます。要するに使いこなせていないわけです。ですからFX初心者には特に当てはまることですが、「シンプルでわかりやすく使いやすい自動売買ツールを使う」ということが大前提になります。

自動売買ツールを選ぶ際のポイント
・わかりやすく使いやすいものを選ぶ

「ループイフダン」をおすすめする理由

わかりやすく使いやすい自動売買ツールとなると、国内FXの方が充実していますし、さらにその中でもアイネット証券が提供している「ループイフダン」はおすすめです。「通貨ペア」「買いか売りか」「値幅」「最大ポジション量」の設定だけでシステムトレードを開始することができます。後はその設定に合わせてループイフダンが24時間取引してくれますので、仕事をしていても、寝ていても、趣味に没頭している時間でも利益を積上げてくれます。

さらにアイネット証券のループイフダンであれば、トルコリラ／日本円やメキシコペソ／日本円、南アフリカランド／日本円といった新興国のクロス円の他、英ポンド／米ドルやユーロ／英ポンドといった通貨ペアも扱えます。通貨ペアは実に「20種類」です。しかも「1000通貨」から取引ができ、「手数料は無料」なのでFX初心者にも始めやすくなっています。米ドル／日本円でスプレッドは2.0pipsと裁量トレードと比較するとやや広めではありますが、別途手数料がかかる他社の自動売買ツールだと取引量に応じてコストがかさむので、アイネット証券のループイフダンだとコストの削減が可能です。

自動売買ツールの使いやすさの他、ブローカーによって扱える通貨ペアの制限やスプレッド、手数料が異なります。コスト面までしっかりと確認することがシステムトレードで稼ぐためのコツです。

ループイフダンのメリット
・設定が簡単
・通貨ペアが充実している
・手数料が無料

私も実際に様々なFX自動売買を運用していますが、ループイフダンが最も良い成績が出ています。

詳細な比較は以下の記事をご参考下さい。

記事：FX自動売買4社を実績で徹底比較！儲かる会社ランキング

システムトレードのリスクと稼ぐためのポイント

それではなぜ同じ自動売買ツールを選んでいるのにも関わらず、稼げる人もいれば、稼げない人もいるのでしょうか？大きく差がつくのは、「システムトレードのリスクをしっかり理解できているかどうか」です。

システムトレードのリスク

当然ですが、「誰もが絶対に稼げる自動売買ツール」などありません。そこには必ずリスクが存在します。例えばループイフダンのような「リピート系注文」のシステムトレードの場合、為替相場の変動が小さい「レンジ相場」（ボックス相場）であれば、上がり下がりを繰り返すのでかなりの効果を発揮します。通貨ペアが米ドル／日本円の買い（ロング）で、15pips（15銭）の変動ごとに注文と決済を入れておくと、1ドル108.70円から108.85円に上昇すると自動的に決済され、利益が出て、さらに新しい2回目の注文が入ります。また108.70円に下落すると3回目の注文が入り、108.85円に戻ると3回目のポジションは決済され利益を出し、109.00円まで上がると2回目のポジションも決済されて利益が出ます。この繰り返しです。

レンジ相場だけでなく買いであれば上昇トレンドでも利益は順調に積み上がっていくわけです。ただし強いトレンドが出た場合は注意が必要です。予想の逆のトレンドになった場合、ナンピン買いをひたすら続けることになり、損切りを繰り返す可能性もあるからです。資金が不足気味になれば強制ロスカットにもなりやすくなります。どこで損切りするのかは最初の設定の最大ポジション量によります。最大ポジション量に達した場合、自動的に損切りされて新しい注文を入れていく仕組みです。上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか見極めることをせずに値ごろ感だけで始めると、損切りが続き、損失が膨らむリスクが大きくなるでしょう。

システムトレードのリスク
・相場のトレンドの逆に設定してしまうと損切りが続く

システムトレードで稼ぐためのポイント

ですからシステムトレードで稼ぐためのポイントは、「相場をしっかり分析すること」と「自分がどこまでの損失に耐えられるのかを確認して初期設定すること」のふたつになります。地政学的リスクやネガティブサプライズが発生した場合などは、改めて相場を見つめ直し、始めから設定をやり直しするべきです。

また、「毎月どれくらい稼ぎたいのか」という目標を優先してしまうと、値幅が小さくなって、どんどん注文と決済を繰り返すハイリスクハイリターンの設定になってしまいます。値幅を大きくしても、予想が逆になってしまった場合、余剰金があれば含み損に耐えられますが、余剰金に余裕がないと強制ロスカットになってしまいます。これを防ぐには、今の設定で20円の変動があった場合、どのくらいの余剰金が必要になるのか事前に確認しておくことです。リーマンショック級の大暴落がそうそう起こるとは考えにくいですが、そこまで想定しておくと、リスクマネジメントをしたシステムトレードができます。

わかりやすく使いやすい自動売買ツールであっても、無謀な設定をしてしまったり、相場のトレンドに無頓着だと稼げないということです。経済状況や政治情勢には常に関心を持ち、自分の資産に見合ったトレードを心がけていくとFXに勝てる可能性は大きく膨らみます。

システムトレードで稼ぐためのポイント
・相場のトレンドには敏感になる
・耐えられる損失を確認してから設定する

FX自動売買について勉強したい方は、以下の記事で紹介している本や教材をご利用下さい。

記事：FX自動売買・システムトレードの勉強におすすめな本6選！

FX自動売買で稼げる人と稼げない人の違いのまとめ

今回はFX自動売買で稼げる人と稼げない人の違いについてお伝えしてきました。まずは「わかりやすく使いやすい、さらにコスト面で有利な自動売買ツールを選ぶこと」、そして次に、「自動売買ツールに任せっきりにならずに、為替相場の分析を行うこと」、「稼ぎたい金額ではなく、リスクマネジメントを考えて設定を行うこと」です。成果に直結するとても重要な要素ですので注目していただき、大切な資産を効率良く増やしてください。

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