サトウカズオのトルコリラレポート【2019年1月21日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
ループイフダンはトルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨の取り扱いも開始しましたので、利用しない手はありません。
FX自動売買をするならFX初心者に優しく、低コストで、高スワップポイントが貰えるループイフダンはおすすめです♪
私も自腹で他のFX自動売買システムトレードツールと比較しながら稼働・運用していますので、よろしければ参考にしてください(笑
ところで、アイネット証券さんに聞いたところ、ループイフダンでのトルコリラ円やメキシコペソ円の設定幅については、現状より狭い値幅設定をローンチ予定でしたが、1月3日のフラッシュ・クラッシュを受けて、サーバの強化を優先するそうです。
そのため狭い値幅のローンチは少々遅れるそうですが、これは仕方がないですね。
サトウカズオはオーストラリアドルでも運用していますので、サーバ強化は大歓迎です(笑
【忙しい人へまとめ】
●トルコ、シリア・クルド人勢力問題でアメリカとの融和姿勢を打ち出しトルコリラ高に
●トルコ政策金利は3会合連続で24%に据え置き!
●トルコ経済は景気後退懸念強まる…
●イギリスの欧州連合離脱を巡るリスク要因は織り込み済み
●世界的なリスクオン姿勢によりトルコリラ高に♪
【1月14日週のトルコリラまとめ】
1月14日の週はおよそ1トルコリラ=20円58銭でこの週の取引を終了。
先々週(1月7日の週)終値の1トルコリラ=19円85銭より、73銭のトルコリラ高円安で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=109円77銭と先々週の終値である108円53銭から1円24銭程度のドル高円安で推移しています。
トルコリラ円は年初来最高値である、20円67銭まであと一歩に迫る20円61銭まで上昇!
ドル円は年初来最高値を更新しています(笑
リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢の良い流れとなっています♪
トルコの政治経済
●トルコ10月失業率
9月実績11.4%、市場予想11.4%に対し、実績11.6%!
●トルコ11月鉱工業生産
【前月比】
10月実績-2.2%、市場予想+0.2%に対し、実績-0.3%!
【前年同期比】
10月-5.7%、市場予想-5.4%に対し、実績-6.5%!
●トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績24.00%、市場予想24.00%に対し、実績24.00%!
●トルコ11月小売販売
【前月比】
10月実績-2.6%、市場予想+0.5%に対し、実績+0.1%!
【前年同月比】
10月実績-4.4%、市場予想-6.2%に対し、実績-6.3%!
●トルコ12月住宅価格指数
【前月比】
11月実績+1.35%に対し、実績+0.37%!
【前年比】
11月実績+10.49%に対し、実績+10.48%!
●トルコ12月住宅販売
11月実績前年比-27.0%に対し、実績+2.9%!
まずはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は数多くも、注目は何と言ってもトルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)の発表でしょう。
一部ではインフレ率の低下傾向(それでも20%以上ですが)、そして3月の地方選挙を見据えての政治的な圧力により、利下げもあり得るという意見もありました。
しかし結果は上記通り24%で据え置き!
しかもトルコ中央銀行の自信を示した声明文により、トルコリラは20円台を再び回復しました♪
インフレ率が低下傾向であり、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ね)
しかし、インフレ率の低下傾向・経常黒字化とは打って変わって、トルコ経済の鈍化傾向・景気後退懸念は強まっています。
トルコの失業率は、右肩上がりの上昇中。
一桁台が遠い昔のようです(涙
トルコ経常収支
TRADINGECONOMICS.COM様より
さらに国民総生産(GNP)に直結しやすく、この数値が上向けば、雇用(失業率)、設備稼働率、経常収支・貿易収支、などなど色々な指標に好影響を与える鉱工業生産も、右肩下がりで景気経済の鈍化傾向どころか景気後退(リセッション)入りが現実味を帯びてきています。
トルコ鉱工業生産
TRADINGECONOMICS.COM様より
しかし、トルコ経済・経済指標上、
経常収支>経済成長
消費者物価指数(≒インフレ率)>経済成長
の方がより重要(より経済に与えるダメージが大きい)ため、エルドアン大統領には優先順位を間違えないで経済政策を執り行って欲しです。
トルコ政府も17日に、インフレ率抑制対策やトルコリラ安対策により、2018年度末の政府目標であるインフレ率15.9%を下回る数値を達成できると発表しています。
これが本当なら大朗報です!
インフレ率が低いトルコ、そしてトルコリラ。
最強高金利通貨の名を欲しいままに出来ると言うものです♪
(それでも15%以上と危険水域なことに変わりはないですけどね(苦笑)
トルコの政治外交
先々週(1月7日の週)、1トルコリラが20円を割ったのは、トルコとアメリカの関係悪化懸念が原因でした。
シリアからのアメリカ軍撤退と言う外交勝利を収めたかに思えたトルコですが、アメリカがクルド人勢力への保護をシリアからの撤退条件にしたことからトルコは大反発!
トルコは構わず軍事行動も辞さない構えを見せ、懸念材料となっていました(涙
しかしエルドアン大統領が「シリア国境に安全地帯を設置する」と譲歩の姿勢を表明したことから一転。
トルコ・アメリカの関係改善期待から、トルコリラ高が進みました。
2018年8月のトルコショックも対米関係の悪化が原因でした。
トルコの経済指標がいくら良くても、対米関係の悪化でトルコリラは一気に崩れます。
エルドアン大統領が大人の対応してくれて本当に良かった!
トルコリラの推移
週の高値は20円61銭くらい。
週の安値は19円49銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週初め14日の東京時間。
週の最安値は、週終わり18日ニューヨーク時間、となっています。
右肩上がりの綺麗なトルコリラ高円安が描かれた週となりました♪
アメリカとの関係改善、世界的なリスクオン姿勢と、今週はトルコリラ投資家にとって良く眠れる週でしたね。
今後20円台でしっかりと足場固めをして、21円台・22円台と回復して欲しいものです♪
(さすがに23円以上への上昇は難しいと思いますが…)
頑張れトルコリラ♪
【1月21日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
01月23日:01月 消費者信頼感指数
01月25日:01月 設備稼働率
などが予定されています。
注目は25日の01月 設備稼働率でしょうか。
こちらも順調に右肩下がりとなっています。
少しは上向いて欲しいものですが、現状は厳しそうです(涙
【トルコリラ円の相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
19円50銭から21円50銭程度と予想します。
先週は、18円50銭から20円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラは底堅い!
しかも以前に比べて安定しています♪
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
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著者プロフィール
- サトウカズオ
- 【サトウカズオ:会社員・投資家・ブロガー・初心者の味方】
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