サトウカズオのトルコリラレポート【2019年1月第3週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします♪
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
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【忙しい人へまとめ】
●アメリカとの関係悪化懸念からトルコリラ売りに
●アメリカの利上げペース減速を意識したドル売り
●世界経済の減速懸念からリスク回避で円買い(涙
●トルコの経常収支は4カ月連続の経常黒字に!
●トルコ経済が持ち直してきたので利下げ観測も…
【1月第2週のトルコリラまとめ】
1月7日の週はおよそ1トルコリラ=19円85銭でこの週の取引を終了。
先々週(12月31日の週)終値の1トルコリラ=20円30銭より、45銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
先週のトルコリラは週を通して上値は重く、軟調推移となりました。
原因はトルコとアメリカの関係悪化懸念からのトルコリラ売り(トルコリラ安)です。
2018年8月のトルコショックも対米関係の悪化が原因でした。
トルコにとってクルド問題は譲れない問題とは思いますが、外交ですのでトルコの一方的な思いは通じません。
トルコの政治経済
●トルコ11月経常収支
10月実績+27.5億ドル、市場予想+9.0億ドルに対し、実績+9.9億ドル!
まずはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、数こそ少なかったものの大注目であるトルコ11月経常収支の発表がありました。
そのトルコ2018年11月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標ですね。
その結果は…、4カ月連続の経常黒字!
す、素晴らしい!
冬季・雨季となり、観光客・観光収入が見込めなくなって、黒字化はさすがに難しいかと思っていましたが、トルコは頑張っています!
トルコ経常収支
TRADINGECONOMICS.COM様より
理由として、原油価格の下落によりトルコの貿易赤字の大部分を占めるエネルギー輸入額が減ったこと。
(11月はとうとう1バレル=60ドルを割って、さらに50ドルをも下回りましたからね)
またトルコの輸出もそれほどの落ち込まなかったことも、ポイントが高いです。
トルコの最大の輸出先である欧州経済の減速感がある中、トルコの輸出産業(自動車・鉄鋼)は頑張っていますね♪
しかし、経常収支の黒字化の一番の要因が、原油価格の下落によりエネルギー輸入額が減ったことだとすれば、2番目はトルコ経済の低迷・消費の落ち込みにより輸入額が減ったことが挙げられます。
高いインフレ率とトルコリラ安により、トルコ経済は景気後退もささやかれています…。
そのせい(景気減速)か、それとも3月の地方選挙対策か、トルコ政府は相次いで景気刺激策を発表しています。
8日にはエルドアン大統領による、より低金利ローンへの借り換え推奨施策。
そして10日にはアルバイラク財務相が、中小企業を対象にした200億トルコリラ(およそ4,000億円)の貸し出し政策を行うとて発表しています。
選挙に負けたら終わりとは言わないまでもエルドアン大統領の求心力は落ちるでしょう。
それはそれでトルコ政治の先行き不透明感からトルコリラ安へと繋がります。
またトルコの経済成長は、現状前期比でマイナス。
年間で2%割るまでに落ち込んでいますから、こういう景気刺激策は理解できます。
ただ…、景気刺激策はインフレ率上昇を促します。
トルコ経済・経済指標上、
経常収支>経済成長
消費者物価指数(≒インフレ率)>経済成長
の方がより重要(より経済に与えるダメージが大きい)ため、エルドアン大統領には優先順位を間違えないで経済政策を執り行って欲しですね。
トルコの政治外交
トルコリラ軟調推移の原因は、上記通りトルコとアメリカの関係悪化懸念です。
シリアからのアメリカ軍撤退と言う外交勝利を収めたかに思えたトルコですが、アメリカがクルド人勢力への保護をシリアからの撤退条件にしたことからトルコは大反発!
アメリカ:
クルド人武装組織「人民防衛隊(YPG)」は対イスラム国(ISIS)で共闘している同盟関係
トルコ:
クルド人武装組織「人民防衛隊(YPG)」はイスラム国(ISIS)同様テロ組織!
と、まったくもってかみ合いません。
トルコは軍事行動も辞さない構えを見せており、懸念材料がまたひとつ増えた格好です(涙
トルコリラの推移
週の高値は20円36銭くらい。
週の安値は19円53銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週初め07日のオセアニア時間。
週の最安値は、週半ば10日の東京時間、となっています。
週半ばまで下落傾向で、週後半で値を戻してきている状況でしょうか。
アメリカとの関係悪化懸念と言う、一番恐れている事態でも、19円を割らずに20円手前まで盛り返したのは、ある意味トルコリラは底堅い…とも言えるかも…。
頑張れトルコリラ♪
【1月第3週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
01月14日:11月 鉱工業生産
01月15日:10月 失業率
01月16日:トルコ中央銀行 政策金利発表
などが予定されています。
今週は、何と言っても16日のトルコ中央銀行 政策金利発表に注目です。
市場予想は、金融政策の現状維持・政策金利の据え置きとなっています。
しかし24%と高い政策金利、当然市中金利も高くなっておりトルコ国民は苦しんでいます。
エルドアン大統領も、3月の地方選挙のためにも金利を下げておきたいところでしょう。
しかしインフレ率も依然20%以上と高く、それどころではないです。
まずはインフレ率の抑制・通貨の安定が先です…よね?
市場はまさかの利下げを警戒して、ややトルコリラ売りが進んでいますが、トルコ中央銀行にはエルドアン大統領などによる圧力に屈せず、自らの責務に忠実に、その職務を果たして欲しいものです。
【トルコリラ円の相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
18円50銭から20円50銭程度と予想します。
リスク回避姿勢が進んでいる割にはトルコリラは底堅い!
しかし上値も重い!
それでは次回もよろしくお願いします。
(どこにでも居るトルコリラブログの1素人管理人の意見ですからね!)
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著者プロフィール
- サトウカズオ
- 【サトウカズオ:会社員・投資家・ブロガー・初心者の味方】
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