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2018/12/26
シストレ活用事例

高金利通貨はループ系が向いているかもしれません。【SSS】

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アイネット証券のループイフダンに2018年11月より新しく高金利通貨が追加されました。

アイネット証券ではループイフダンというFXの自動売買システムを提供しています。このシステムは自動でFXの売買を行ってくれます。例えば、ループイフダンB100 (USD/JPY) であれば、100銭毎に円でドルを買い、100銭上がったところで、自動で売るシステムとなり、どのような相場の動きがあっても、相場が動いていれば売り買いを繰り返してくれます。売り買いは自動で行われるため、一度システムを動かしてしまえば、淡々と利益を出し続けてくれます。このループイフダンに新しく、高金利通貨の3通貨が追加されました。トルコリラ円、ランド円、ペソ円です。高金利通貨とは中央銀行が設定する、公的な金利が高い通貨のことを指します。トルコリラもランドもペソも高い金利が設定されています。この設定により、FX取引を行い買いのポジションを持つと得られるスワップポイントが大幅なプラスになります。特にトルコリラ円はアイネット証券のループイフダンで仕掛けを行った時は、2018年12月19日現在120円/1万通貨買いポジションとなっており、年利換算21.6%と極めて高い値が出ています。ただポジションを持つだけで、高金利通貨は大きな利益を生み出してくれますので、大変人気があります。ただし、高金利通貨だからこその注意点がありました。それが、通貨価値の下落となります。

 

通貨価値の下落とは、インフレが進行し、物に対して相対的に高金利通貨が安くなることを意味します。

高金利とは、信用がないため高い金利でお金をもらえるように設定しないと、その設定分のお金が戻ってこないことを意味します。信用がある人が銀行から低金利でお金を借りられるように、信用がない人は銀行から高金利でお金を借りる必要があります。この信用という概念が大変重要であり、信用がない通貨は、簡単に売られます。インフレが進行し、物の価値が上がり、相対的にお金の価値が下がるようなトルコリラの状況では、通貨に信用がない状態が続く可能性が高く、通貨が売られ、売られた通貨の価値がどんどんと下がる可能性が出てきます。この通貨価値が下落する状態においては、どうしても高い金利を設定しておかないと通貨価値が下がることに歯止めがかからなくなります。トルコリラにおいても2014年から2018年の間に約54円から約16円と大きく通貨価値を下げてしまい、高いスワップポイントをもらっていても、含み損が大きすぎて、損益の通算が完全に損になってしまう状態が続き、投資として全くうまみが無い状態が出来てしまいました。ただ、その途中でも少しだけなら反発することもありました。この状態が活かせるのが、ループイフダンの短期的にサクサク決済していく手法を用いる、FX自動売買となります。

 

ループイフダンであれば、円高時にも利益が出る可能性があります。

アイネット証券が提供するループイフダンを円に対して「B」系、つまり外貨買いポジションのシステムを仕掛けると、どうしても円高のトレンドにおいては、損失が膨らんでいきます。ただ、完全に円高になり続けるトレンドにおいても、様々な場面で円安に若干の振り戻しがあったりもします。この振り戻しをうまく利用でいるのが、ループイフダンをはじめとするFX自動売買システムになります。例えば、ループイフダンB50 (TRY/JPY) を仕掛けると、50銭毎に新規買いポジションを持ちつつ、50銭毎に決済売りが行われます。この状態は、50銭の円安トルコリラ高になった際には、一度買いのポジションが決済されなくなります。この時に利益が生じるため、円高の状態においても利益が生じる取引になります。単純に一か所でたくさんのポジションを買って、より上で決済したいというポジションであれば、買ったポジションより上に上がらなければ利益が出ませんが、チャートが下方向に振れている際にも、一か所でポジションを持たずに、少しずつ下方向に買い進めて言った場合には、その分買いポジションの平均購入単価が下に下がっていきます。購入単価が安いポジションは、円高外貨安の下落トレンドのチャートにおいても、少しだけ円安に反発するだけで、決済の利益確定が行われますので、利益が積みあがっていく可能性があります。

 

ループイフダンはスワップポイントが高いですし、小分けで決済してくれます。

ループイフダンはトルコリラ円を扱い始めました。

このトルコリラ円のスワップポイントは大変高く、そのスワップポイントは持っているだけで、年利21%が約束されています。またループイフダンの一般的なループによる決済利益は年利10%-20%程度となります。ループイフダンで、高金利通貨の高いスワップポイントを持ちつつ、小分けで決済されていけば、年利がスワップポイントで21%、売買差益で10%-20%と合計30%-40%ほどにもなってきます。30%の年利があれば、3年ほど保持するだけで、元本が取れます。ただし高金利通貨は、3年で通貨価値が60%以上も下落したことも、つい最近ありましたので、これでもぎりぎりになるかもしれません。その場合には証拠金を厚く張り、60%以上の下落にも耐えられるように設定をしておくことで、4年〜以上の長期においては大きな利益が出る可能性が高くなります。特に現在は16円まで落ちた後に、トルコの中央銀行の金利が上がり、20円程度まで戻っています。この状態であれば、通貨価値が落ちていくスピードもある程度のものになっている可能性もあり、ループ系で少しずつ決済しながら、スワップを貯めていくにはいい状態だと思います。ループイフダンでの高金利通貨の取り扱いはFXの幅が広がる面白い試みですので、ぜひやってみたいと思います。

 

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著者プロフィール
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大変運が良いため人生楽しく過ごしています。変動と金利と消費効率の最大化が大好きです。主にシステムトレードで両建てと独自の「3〜すくみ」の考えを使い、安定的に為替差益を取りながら運用しています。加えて株、仮想通貨、不動産など他の投資も比較しつつ資産形成を行っており、SSSの世界観というブログにまとめています。