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2018/03/04
シストレ活用事例

スプレッドがシストレに与える影響

#FX

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FXを行うにあたって、重要なものは取引コストです。取引コストが大きいと、当然ですが利ザヤが少なくなります。主な取引コストとしては、手数料とスプレッドが挙げられます。

システムトレード(シストレ)もFXをベースとして行う場合、多分に影響を受けます。特に取引回数が多いリピート系のシストレはその影響も甚大です。かなり利益が圧迫されますので、極力取引コストの低い業者を使用するべきでしょう。

取引コストの低い業者を選ぶ際、手数料は安ければ安いほどいいというのはすぐに理解できると思います。では、スプレッドの差は取引にどんな影響があるのかを詳しく見ていきましょう。


スプレッドと取引回数の関係

取引コストが大きい場合、利益を圧迫する以外にどのような影響があるのでしょうか?

これはあまり認識されていないのですが、シストレの挙動自体にも影響が出てきます。特にリピート系のシストレに顕著に現れるものが、取引回数の違いです。主にリピート系のシストレは個々の注文に指値を採用しているものが多いのですが、その指値がヒットするかしないかが、スプレッドに大きく依存しているのです。

下記の図を見てみましょう。

スプレッドがシストレに与える影響.jpg

シストレのモデルはアイネット証券のループイフダンです。「15pipsごとに新規買い建て、15pipsで決済利食いを繰り返す」というシステムです。上記を見てわかると思いますが、スプレッドが設定されているということは、一本値ではありませんので、新規は買レート、決済は売レートを使います。

そうなると、買レートであれば到達していたレートが、売りレートでは到達しないということが起き得ます。その場合、決済が行われないということになります。決済が行われなければ、次の新規建ても行われなくなります。一本値であれば行われていた取引が、スプレッドにより行われなくなり、結果的に取引回数が少なくなるということになります。

スプレッドが存在することは回避できませんので、あきらめるとして、スプレッドの広狭により、どれくらい取引回数に影響があるのでしょうか?

2018年2月のUSDJPYのレートを使用し、シミュレーションしてみました。シストレは上記と同じ「ループイフダンB15 USDJPY」で行います。スプレッドは2pips、4pips、10pipsでそれぞれシミュレーションを行ってみます。

○スプレッド2pipsの場合:利食い回数 148回

○スプレッド4pipsの場合:利食い回数 123回

○スプレッド10pipsの場合:利食い回数 78回

1か月間のシミュレーションですが、かなりの差が出ました。

2pipsと4pipsで25回、2pipsと10pipsに至っては70回とほぼ倍の結果となりました。現在10pipsのスプレッドというのは、現実的ではないですが、スプレッドが取引回数に与える影響を計る上では、わかりやすいかと思います。1回の利食いで15pipsですので、1回あたり千通貨単位で150円、一万通貨単位で1500円の利益になりますので、25回差があると3,750円と37,500円70回差があると10,500円と105,000円の違いが現れます。

1か月でこの差であれば、長期運用した時の差は計り知れないものになります。

 

まとめ

取引コストというと、直接的には実際の費用となる手数料だけに目がいきがちですが、シストレで一番肝心な勝率にも影響があるスプレッドにも注意を払わなければならないことがご理解いただけたかと思います。

当コラムの内容を踏まえてシストレの運用をご検討ください。

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