FX初心者が知っておきたい基本の“キ”

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FX初心者が知っておきたい基本の“キ”

日本企業が「終身雇用」といわれていたのは今や昔。働いても働いても給与は上がらず、ボーナスもちょっぴり……という方も多いのでは。また現在、日本は歴史的な超低金利時代となっており、銀行で預貯金をしても資産をほとんど増やすことはできません。そうしたなか、FXなどの投資で資産を増やそうと考える方も増えています。サラリーマンや主婦にも人気のFXをこれから始めようという方向けに、まずは知っておきたい基礎知識をまとめました。

目次

 

はじめに~FXとは?

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FXとは、英語のForeign Exchange の頭文字を取った略称で、日本語にすると「外国為替証拠金取引」が正式名称です。外為(がいため)とも呼ばれます。ドルやユーロなどの海外通貨を交換・売買し、その差額を得る金融商品です。

FXの仕組みを知ろう

よく、ニュースで「本日の為替相場は1ドル〇〇〇円、昨日から○○円高ドル安でした」などと耳にすることがあるかもしれません。こうしたマーケット情報をもとに、日本円を海外通貨に交換する取引を「外国為替取引」といいます。
外国為替は、1ドル=110円だったり111円だったりと、刻々と値が変わっていきます。例えば、1ドル=110円で購入した場合、111円に値上がりしたら1円の儲けですね。逆に、109円になったら1円損をしてしまいます。もし、110円のときに100ドル購入し、111円になったときにすべて売却するとします。1ドルあたり1円の儲けなので、1ドル1円の儲け×100ドル分ということで、100円儲かることになります。

FXはこうした為替の値動きに注目し、投資をするのです。

証拠金って何?

証拠金とは、FX口座を開くときに担保として預け入れるお金のことです。ユーザーは証拠金の範囲内で取引ができます。取引に必要な証拠金の額は、各FX会社によって異なります。
FXの取引は差金決済です。為替差益が出るとその利益が証拠金に上乗せされ、損失が出ると証拠金から差し引かれます。

レバレッジとは?

FXの特徴のひとつが、レバレッジです。レバレッジとは「てこの原理」のこと。少ない力で大きなものを動かせる、このてこの原理については、学生時代に習ったことがあるでしょう。FXでも同じことで、レバレッジによって、預けた証拠金の何倍もの通貨を買い付けることができるのです。
「110円のときに1万ドル購入し、111円になったときにすべて売却する」という上記の取引の場合、レバレッジが1倍では110万円(110円×1万ドル)の投資金に対して1万円(1円×1万ドル)の儲けになりますが、もしレバレッジ10倍で取引をしていたら、投資金は10分の1となりますので、11万円(110万円÷10)の投資金に対して1万円の儲けになり、資金効率があがります。ただ、相場がマイナス方向に動いた場合は同じ1万円が損失となるので、投資金に対する損失割合もあがってしまいます。そのため、消費者保護の観点から、日本の個人向けFX取引のレバレッジは25倍までと定められています。

円高、円安どっちが儲かる?

為替の用語に「円高・円安」というものがあります。例えば、円相場が1ドル100円から80円まで下がると「円高」、110円に上がると「円安」といいます。円の金額が安くなっているのに「円高」、高くなったのに「円安」というのはおかしく感じるかもしれません。これは円の金額ではなく、「円の強さ」を比較して高いか安いかということを示しています。例えば、1ドル80円のときは、1ドルのものを買うのに80円支払えばいいのですが、1ドル100円になると、同じものに対して100円支払わなくてはいけません。そうすると、20円の損をしていることになります。損をするということは「円が安い=円が弱い」という意味になることから、「円安」というのです。

FXの儲け方の基本は、為替の値上がり・値下がりをもとにした「為替差益」です。100円で買ったドルを110円で売れば10円の儲けですね。しかし、相場が1ドル90円に向かいそうなときに、100円でドルを買ってしまうと、実際90円になれば10円損することになります。普通、損することがわかっているのに勝負する人はいませんね。

ここで覚えておきたいのは、FXは「売り」からも取引ができるということ。相場が1ドル100円のときに1ドル90円に向かいそうだと予想しているのなら、まずはドルを100円で売ればよいのです。その後、予想通り1ドル90円に値下がりしたらその時点で買い戻すと、10円の儲けになります。ちょっと頭がこんがらがってしまうかもしれませんが、FXでは相場が下がる局面でも利益を得ることができると覚えておいて下さい。

このように、FXは円高、円安のどちらの局面からでも取引ができます。

■ この記事もチェック:FXは難しくない!利益を出す仕組みを理解しよう

FX のリスク

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FXは投資商品なので、取引をするにあたっては、きちんとリスクを見極める必要があります。FXの代表的なリスクを見ていきましょう。

元本が保証されない

FXは、元本(投資の元手)が保証されず、しかも投資額以上の損失を出すこともあります。そのため、初心者は生活に必要な資金を投じるのではなく、あくまで余剰資金を使うことが大切です。

強制ロスカット

FXでは、損失が一定ラインを超えると「自動ロスカット」が発動し強制終了します。自動ロスカットとなるとそれ以上取引ができなくなるため、すべてのポジションを失うことになり、その時点で損失が確定します。

ロスカットが発動するかどうかは、証拠金維持率をもとに判断されます。証拠金維持率の計算方法は以下の通りです。

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100(%)

何%の証拠金維持率で強制ロスカットが行われるかは、FX会社によって異なります。口座を開くときにチェックしておきましょう。FX会社によっては、取引画面で証拠金維持率が確認できる機能を備えていることもあります。

スリッページ

スリッページとは、トレーダーが注文した時点の為替レートと異なるレートで注文が通る(=約定する)ことです。そんなことがあるの? と疑問に思うかも知れませんが、常時価格が変動している為替相場では、スリッページが発生することはよくあります。この場合、ユーザーにとって不利なレートまたは有利なレートで約定する場合のどちらの可能性もあります。

例えば、ドル円が100.010円で買い注文を出したのに、実際に約定したレートは100.020円だったとします。この場合は、差額の0.010円(1銭)がスリッページです。「なんだ、たった1銭か」と思うかもしれませんがレバレッジがかけられるFXの世界では、1銭は大きな差です。特に大きな相場変動が発生するようなときにはスリッページの幅が大きくなる場合もあるので十分な注意が必要となります。

レバレッジは低いほうが安全?

日本の個人向けFX取引のレバレッジは25倍までと定められています。レバレッジを多くかけるほど取引の効率は良くなりますが、逆に損失も大きくなります。損失が証拠金の一定額を下回ると、強制ロスカットが発動します。初心者は無理をせず、まずはレバレッジ5倍~10倍から始めることをおすすめします。また、リスクを最小限にとどめたい場合は、レバレッジをかけずに取引できます。

 

■ この記事もチェック:FXで勝つために「リスク管理」を身につけよう

FX口座を開こう

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FXを開始する際には、FX会社に口座を開くことになります。多くのFX会社はオンライン上で手続きが完結します。

FX会社を選ぼう

FX会社を選ぶ際のポイントを紹介します。

  • 手数料

ほとんどのFX業者は、「取引手数料無料」とうたっていますが、スプレッドが実質的なコストになります。

一般的には、スプレッドは「買値と売値の差」と説明されます。もし、1ドルの買値が100円15銭で、1ドルの売値が100円10銭であれば、差額の5銭がスプレッドとなり、実質的なコストになります。

スプレッドは、FX会社や通貨ペアによって異なります。スプレッドの幅が大きいほどコストが高く、小さいほどコストが低いということになります。

  • 取引ツールなどの使い勝手は?

取引ツールはFX会社によって様々なものが提供されています。多くの機能が付いていることはもちろん良いことなのですが、FXは初心者から専業トレーダーまで様々なタイプの人が取引をします。当然、高機能であってもその人にあったレベルのものでないと意味がありません。

これからFXを始めようという人は、複雑な分析ツールや難度の高い発注方法が備わっていても却って混乱してしまうかもしれません。まずは、スマホで簡単に取引を管理できることやシンプルな自動発注機能がついていることなどに注目したほうが良いでしょう。FX会社によってはデモ取引を提供しているところもあるので使い勝手を試してみましょう。

 

  • 少額でも取引可能か

初心者の方はまず、少額の注文から始めてみましょう。アイネット証券の場合、1,000通貨単位であれば、少ない金額で投資することができます。少額取引は通貨ペアや発注価格を分散して取引することがしやすくなる為、少ない投資金でもリスク管理がしやすくなるメリットがあります。このような観点からも、取引単位は確認しておくことがお勧めです。

FX口座を開いてみよう

では、具体的な口座開設までの流れを見ていきましょう。

  1. FX会社のホームページ上で口座開設の申し込みをする

多くのFX会社では「個人」「法人」と申し込み画面が分かれているので、「個人」をクリック

  1. 交付書類を確認する

アイネット証券の場合、「店頭外国為替証拠金取引に係るご注意」「店頭外国為替証拠金取引約款・規定集」「店頭外国為替証拠金取引説明書」「店頭外国為替証拠金取引に関する確認書」「個人情報(特定個人情報を含む)保護方針・個人情報の取扱について(個人のお客様)」「契約締結前の書面」「契約締結時の書面(投資助言)兼投資顧問契約書」の各書面を、当ホームページ上より電磁的に交付されることを承諾するかどうかを確認いたします。よろしければ「承認」にチェックをして、交付書面を確認したうえで「同意」をクリックします。同意しないと口座開設はできません。

また、FXの基本的な取引内容を理解したことを確認する事項に一つひとつチェックを入れていきます。米国籍の人は米国への納税義務に関する確認もしなくてはいけません。

  1. 基本情報を入力する

名前や住所、勤務先情報などを登録します。年収などの現在の資産状況や、投資経験の有無、投資目的についても聞かれます。こうした情報をもとに、FX会社は無理な取引にならないかなどの審査します。

  1. 本人確認書類・マイナンバー確認書類・書類の送付方法

以下の書類が本人確認書類となります。

  • 個人番号カード
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 住民票の写し
  • 印鑑登録証明書

書類によっては複数必要になる場合もあります。本人確認書類は、携帯電話のカメラで撮影したものを添付しても構いません。郵送やFAXでも送付できます。

  1. 入力内容の確認

入力内容に不備がないかどうかを確認します。

  1. 審査、書類の受け取り

審査が終わり次第、郵送で書類が届きます。

 

■  この記事もチェック:FX口座開設 実況中継!!

まずはデモ取引をしてみよう

審査に通り、書類を受け取った段階ですでに取引ができるようになります。しかし、いきなり資金を投入するのではなく、まずはデモ画面で取引をしてみましょう。デモ取引であらゆる機能を試しながら、為替の値動きのスピード感や、大勝ちと大負けを経験しながらリスク管理を身につけていきます。FXで勝った気分はどうか、負けたらどう感じるか……。実際の取引の前によく体験しておきましょう。

 

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ファンダメンタル分析とテクニカル分析

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FXで成功するには、ある程度の戦略を立てることが必要です。どんな有名トレーダーも最初は素人です。為替相場の値動きに共通する理論を学ぶことで相場観を養い、一流のトレーダーになっていくのです。為替の理論の基本に「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」というものがあります。どちらもそれぞれの内容で1冊本が書けてしまうほどですが、ここではかいつまんでポイントを説明します。

ぼんやりとした根拠で勝てるほどFXは甘くはなく、基本を軽視するとFXはまず成功しませんので、あせらずにきちんと理論を身につけるようにしましょう。

ファンダメンタル分析とは?

ファンダメンタルズ(基礎的経済条件)とは、世界経済を動かすあらゆるできごとや指標をいいます。例えば、ファンダメンタルズは、主に経済成長率や雇用系指標(失業率や新規雇用者数など)、物価指数、国際収支(経常収支・貿易収支など)があります。

例えば、雇用が多く失業者が少ない国や、GDP(国内総生産)が拡大している国は景気がいいといえますね。そういう国は、今後の経済成長が期待できるので、通貨の人気も高くなります。ファンダメンタル分析は、基本的には、経済ニュースを見たり新聞を読んだりして、FXの値動きに影響しそうな出来事が起きていないかどうかを判断していきます。

最初はとっつきにくいかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。以下にFXの世界でメジャーとされるファンダメンタル分析のポイントを紹介します。

経済指標と地政学的リスク

FXの世界で最も重視される指標のひとつが、米国の雇用統計です。

毎月初旬に発表される、

  • 非農業部門雇用者数(前月比)
  • 民間部門雇用者数(前月比)
  • 失業率

の3つを指して「雇用統計」と呼びます。「雇用統計が悪ければ景気が悪い」「雇用統計がよければ景気が良い」というように判断できるので、世界中のトレーダーが注目しており、発表前後はちょっとしたお祭り騒ぎです。相場が大きく動く可能性があるタイミングでもあります。

また、FOMCの政策金利発表も大きなイベントです。これは、米国の日銀ともいえるFRBの政策発表で、年に8回、6週間ごとに発表されます。このFRBのメッセージを読み解くことで、景気の判断ができるのです。

このほか、事件や事故、政治的な動きなどが起きたときにも大きく為替が動きます。こうしたリスクを総称して「地政学的リスク」といいます。昨今、テロや戦争による緊張感が高まるなか、地政学的リスクへの懸念も強まっています。

「有事のドル買い」から「有事の円買い」へ

最近の日本円の相場で不思議な点は、大震災や北朝鮮によるミサイル発射など、日本に大ピンチが迫った局面ほど、円高になることが多いという点です。通常なら、リスクの高い通貨には投資しようという人が減るはずです。

この現象にはいくつかの原因が考えられますが、まずは、普段他国通貨を買い円を売って儲けていた投資家が、「日本が大ピンチだから方向感が定まるまでいったん取引をやめよう」と円を買い戻したということが考えられます。もう一つは、為替トレーダーのあいだでは、円は比較的リスクが低い通貨だと認識されているので、世界を揺るがすような大事件が起きそうなときは、とりあえずリスクが少なく安全そうな円を買っておこう……という意識が高まるということです。

以前は「有事のドル買い」といわれたものですが、最近は「有事の円買い」になりつつあります。

テクニカル分析の代表的チャート

一方、為替の分析方法として「テクニカル分析」というものがあります。外国為替相場は、ある一定の法則・傾向で動くことが知られています。これを体系化したのが「テクニカル分析」です。

テクニカル分析とは基本的に、相場の動きを記録したチャートをもとに分析します。チャートには、最もシンプルに終値のみをつなげた「ラインチャート」、江戸時代に日本人が発明した「ローソク足」(始値・終値・高値・安値の4本値を一本の棒状で示したもの)、高値・安値・終値の3本値の推移を表す「バーチャート」などいろいろなものがあります。値動きを1日~数年間かけてチャートに表すことで、値動きの法則を導き出していくのです。

各チャートの見方についてはここでは書ききれませんので、専門のページや書籍を参照ください。

相場格言を知ろう

最後に、相場の達人たちが残した名言(相場格言)を紹介します。多くは株の取引から生まれたもので、古い言い回しのものもありますが、投資家の心得としては普遍的で示唆に富んだものばかりです。初心者も覚えておくべきものをいくつか紹介します。

  • もうはまだなり、まだはもうなり

「もう相場が天井や底を打ったと思っても、まださらに一段の上げや下げがあるかもしれないと考えよ。」、一方で、「まだ相場が天井や底を打ってないと思っても、もう天井や底を打ってしまったかもしれないと考えよ。」と、相場の判断に見落としはないか改めて冷静に判断すべきとうことを諭した格言です。

  • 見切り千両

損が発生しているのに「まだ耐えられるだろう」とぐずぐずしてしまうことはありませんか。たいていの場合、その後相場は好転せず、損失がふくらみがちなものです。「損を認めて取引をやめることは、千両(大金)の価値がある」という意味です。

  • 休むも相場

FXをしていると熱くなってしまうこともあるかもしれませんが、分が悪いときはいったん手を止めて深呼吸してみましょう。

  • 人の行く裏に道あり花の山

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析で、値動きの傾向を知ることは大切ですが、多くの人と同じことをしていては大きく儲けることはできません。人と逆のことをすると得られるものがある、という意味です。

  • 相場は常に正しい

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析で理論を学ぶことも大切ですが、自分の予測と合わない値動きをしているとついつい「今日の相場はおかしい」などと言いがちです。チャートはあくまで過去の値動きを表しているにすぎません。相場に適正価格というものはなく、今のこの値動きこそがすべてなのです。似たような格言に「相場のことは相場に聞け」というものもあります。

シストレって何?

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最近では、コンピューターが自動でトレードをしてくれるシストレ(システムトレード)が注目を集めています。細かく相場をチェックしなくても取引ができるので、日中忙しいサラリーマンや主婦のトレーダーにも人気です。

シストレの種類

シストレは、「○○という指標の値がnになったら買う(売る)」というように、あらかじめ売買のルールを設定しておくことで、コンピューターが機械的に売買してくれます。AIが自分の意思で相場を見極めて勝手にトレードしてくれるように思うかもしれませんが、「シストレ=自動売買」とは限りません。代表的なシストレの種類は以下の通りです。

  • 自動売買系

プログラミングによる売買タイミングの判断だけでなく、FX業者への自動発注もしてくれるソフトです。一度プログラミングしてしまえば、あとは機械的に取引ができます。

  • システム系

システムが売買判断をするものの、FX会社への発注はユーザーが手動で行うソフトです。

  • システム&裁量系

システムが売買タイミングを知らせてくれますが、最終的な取引判断は投資家が自分の意思で下すという、システム系と裁量トレードの中間タイプです。

  • 配信サービス系

メールなどで配信される相場情報をもとに、手動でトレードするタイプです。

シストレのなかでも最近人気が上昇しているのが、「リピート系(連続発注機能)」と呼ばれるものです。ユーザーが設定した条件をもとに、自動プログラムが一定の値幅での売買を繰り返してくれます。ユーザー自身が条件を設定する必要がありますが、売買判断に必要な情報はFX会社から提供されます。

売買シグナルとは?

売買シグナルとは、通貨の売買タイミングを指示する情報です。多くのFX会社では、上記で説明したテクニカル分析をもとに売買シグナルを発信しています。よって、ある程度の信頼性は見込めますが、既に説明したようにFXの値動きはファンダメンタルの要因にも左右されるので、必ずしも売買シグナル通りに取引したからといって成功するわけではありません。

シストレを使うと必ず勝てるの?

結論から言うと、シストレを導入しても必ず勝てるわけではありません。必ず勝てるシストレがあれば、世の中の投資家全員が利用しているはずです。

シストレを導入したとしても、FXで「勝つ」には、まずはトレーダーがある程度の「相場観」を持たなくてはいけません。シストレは自動で儲けるためのツールではなく、ある程度取引の感覚をつかんだ方が、よりトレードしやすくするために使うものと考えましょう。

■ この記事もチェック:忙しいけど儲けたい!サラリーマンがシストレを導入すべき理由

FXあるある失敗談

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FXでずっと勝ち続けるということはありえません。よくある失敗談から、損失を最小限にするリスク管理を学びましょう。

その1:誤発注

FXはクリック1回で約定するので、「売りと買いを間違えて取引をしてしまう」という初歩的なミスは、初心者に限らず起こる可能性があります。とくに、経済指標やニュースが要因で相場が大きく動いているときは、興奮のあまり失敗しやすいものです。慌てず騒がず、平常心で取引に臨むことが成功の秘訣です。

その2:損切り失敗

損切りとは、取引で大きな損が出てしまいそうなときに、あるラインで撤退すること。含み損が発生しているのに「まだ耐えられるかも」と損切りせずにいても、たいてい相場はそのまま反転しないものです。含み損が一定ラインを越すと、強制ロスカットが発動して大損する結果になります。

その3:ギャンブル化してしまう

過去のチャートなどをきちんと分析せず、「今上がっている」「今下がっている」と、当てずっぽうに取引していることはありませんか。FXをギャンブルだと思って戦略なく取引していると、必ず痛い目に遭います。きちんと相場観を養い、リスク管理と損切りは常に頭のなかに置いておきましょう。

その4:成功例に踊らされる

「私はこうやってFXで○億円稼いだ」というブログや書籍は無数に乱立しています。こうした成功者の真似に終始して実際のチャート分析をおろそかにしていると、FXで勝つことは難しくなります。たしかにテクニカル分析などは、過去のデータの蓄積からある程度信頼が置けるものですが、必ずしも分析通りに相場が動くとは限らないものです。ほかの人が成功した手法に踊らされることなく、地道にコツコツと取引しましょう。

 

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FXの儲けは確定申告が必要?

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FXに少し慣れてきて、利益を出せるようになった場合の注意点について見ていきましょう。

20万円以上の所得は確定申告を

会社勤めのサラリーマンであれば、年末調整で税金の支払いは済ませてしまうので、確定申告は必要ありません。ただし、副業でFXをしている場合は注意が必要です。

FXの収益も所得と見なされるため、20万円以上勝っていればサラリーマンでも確定申告が必要です。ちなみに、副業禁止の職場で、万が一FXからの副収入があることがわかってしまっても、FXは資産運用としての手段ですから、「副業」と見なされることはほぼないでしょう。こうした面でも、本業があるサラリーマン投資家にとってFXでの資産運用はメリットがあります。

マイナスの場合も確定申告したほうがオトクって本当?

FXで損をした場合、確定申告は必要ないと思っていませんか。実は、FXでの損失は「3年間の繰越控除」の対象になります。つまり、今後3年間にFXで利益が出た場合、あらかじめ確定申告している損失があれば、通算して儲けを相殺することができます。つまり、税金を安く抑えられるのです。なお、この相殺額は株などの他の金融商品とも合算できます。

損を出している人でも、今後の為に確定申告をしたほうがトクだといえます。

主婦トレーダーが注意すべき点

自宅のパソコンからでも取引できるFXは、スキマ時間に稼げると主婦にも人気です。数年前には、世界の為替相場を動かす存在として、経済ニュースなどで、日本の主婦トレーダーたち(「ミセス・ワタナベ」という愛称で呼ばれていました)が大きくクローズアップされたこともあります。

ただ、FXである程度の収益を出している場合、配偶者の扶養になっている主婦トレーダーには、税務上注意すべき点がいくつかあります。

専業主婦・パート主婦の多くは、配偶者の扶養に入っているでしょう。日本には「配偶者控除」や「扶養控除」という制度があり、扶養する家族がいる方は年間所得から一定額が差し引かれ、税金が安くなる仕組みになっています。

よく「103万円のカベ」といいますが、これはパート主婦の所得税が発生せず、配偶者控除も受けられるので配偶者の税金も安くなるラインを指します。

2018年からは、税制改正によりこれまで配偶者控除の対象ラインとされていた年収103万円が150万円に引き上げられます。また、配偶者控除の対象外であってもある一定の所得までは控除が受けられる「配偶者特別控除」も年収要件が201万円までに変わります。これまで、103万円ぎりぎりでパートで働いている主婦の場合、FXの儲けが76万円以上であれば「配偶者特別控除」の対象から外れていましたが、対象範囲が広がることになり、主婦トレーダーには朗報といえます。ただ、今回の改正では配偶者控除の対象(控除対象配偶者という)が3区分になりました。主婦の年収だけでなく配偶者の年収も合わせた世帯年収によって控除額が変わる仕組みになったので、注意が必要です。

FXだけで生活できる?

FXの個人投資家のなかには、投資だけで生計を立てる「専業トレーダー」もいます。初心者でも、ゆくゆくは投資だけで生活していきたいと願う方もいるかもしれません。

「専業トレーダー」と呼ばれる人たちも、サラリーマン程度の所得から、年間数億円を稼ぎ出す人までさまざまです。ただ、専業トレーダーはおおむね、デイトレードと呼ばれる短期的な売買の繰り返しで稼ぐ人が多いため、東京市場だけでなく世界の為替市場をチェックしています。取引の合間も友人のトレーダーとの情報交換やニュースのチェックに忙しく、専業トレーダーになるには、毎日を相場漬けにする覚悟が必要です。

運動不足と睡眠不足、不規則な生活から体調を壊したり、生活資金がすべてFXにかかっているというプレッシャーに精神的に押し潰されてしまったりという失敗もよく聞かれます。体力、メンタル面のどちらにおいても専業トレーダーに向いている人はごく一部の人であって、基本的には、本業にプラスアルファとしてFXに取り組むことをおすすめします。

まとめ~社会保障不安の時代、FXで資産運用を

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ここまで、FXの基本や取引を始めるための心構えを紹介してきました。給与が上がらないなか、最近「老後資金として3000万円が必要」「子ども1人の教育費に1000万円必要」などと耳にして、将来どうしようと、漠然とした不安感を抱いている人も多いかも知れません。年金や社会保障を頼れる見込みが薄いなか、自らの将来や資産を守っていくのは自分のみです。資産運用の手段として、FXを検討してみてはいかがでしょうか。


参考:

 

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