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2024/07/03
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年7月)

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ループイフダン「2024年7月の戦略」

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)は、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済」とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

6月のレンジ=154.52〜161.27

7月の戦略=B100を継続

6月のドル円は月初こそ押しが先行したものの154円台半ばを安値に月を通して一貫して円安の流れが続きました。6月FOMCでは年末時点の利下げ見通しが1回へと後退、また日銀は国債購入額の減額を検討と事前にヘッドラインが出たものの、実際の減額は7月31日の会合になるとのことから円売りに動きました。月末に向けては年初来高値を更新し1986年以来38年ぶりの161円台を見たものの、日々じりじりと円安に動いていることから介入警戒感も遠のき、円一段安を見込む向きが増えてきたと言えます。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート161.469)、725円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は44,383円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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6月のレンジ=167.51〜172.44

7月の戦略=B100を継続

6月のユーロ円はECBは予想通り利下げに動いたものの完全に織り込み済みで全く動かず、その後は欧州議会選フランスの議席で極右が大躍進したことからフランス金融市場が一時ミニトリプル安となったものの、月末に向けてはドル円だけでなくクロス円でも円独歩安の動きとなったことからユーロ円は史上最高値を更新し、フランス総選挙への懸念を他所に一段高を目指す流れとなってきました。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート172.866)、1,985円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は45,284円の利益となりました。

 

●ポンド円

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6月のレンジ=197.19〜203.58

7月の戦略=様子見

6月のポンド円ユーロ円同様に月前半こそやや上値が重たい感じはあったものの後半以降は円安の影響を受け、203円台へと上昇し2008年以来の高値を見ることとなりました。ただ英中銀の金融政策は現状維持で予想通りではあったものの、一部で利下げを支持した委員がいたことから年内利下げは確実視されていることもあり、一方的なポンド買いにも動きにくいという流れではあります。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。(戦略的にはB150となります。)

 

●豪ドル円

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6月のレンジ=102.60〜107.45

7月の戦略=B100を継続

6月の豪ドル円は前半は5月後半の展示内でのもみあいを続けていましたが、後半は円安の動きから107円台半ばまで上昇する動きとなりました。この水準は2007年以来ではあるものの同年の高値が107円台後半であり、仮に上抜けると1991年以来33年ぶりに高値ということになります。豪中銀は来年まで緩和が行われることが無いどころか、一部には利上げの思惑も出ていて、107円台後半トライは時間の問題という展開になっています。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート107.005)、2,295円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。6月の確定損益は22,743円の利益にとなりました。

 

●ユーロドル

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6月のレンジ=1.0667〜1.0915

7月の戦略=S100を継続

6月のユーロドルは、月初から上値が重くECBの利下げを織り込みながら下げた面もありましたが、実際の理事会後は完全に織り込み済みで全く動きは見られませんでした。月後半は欧州議会選でフランスの極右が躍進したことを受け、マクロン大統領が解散総選挙に動いたことからユーロ安となったものの、ユーロ円での円売りの動きからユーロドルの下げは限定的なものにとどまりました。7日のフランス決選投票が終わるまでは積極的には動かないと見られるものの、現在の極右はかなりマイルドになってきていることから、仮に極右政権が誕生しても、トリプル安にはつながりにくいという見方が増えてきました。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.07089)、1,262円の含み損となっていますが、下降局面での利食いを待っている状態です。6月の確定損益はポジション転換もあり、20,769円の損失となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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7月の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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7月の戦略=B50を継続(5月17日終値で転換)

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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7月の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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7月の戦略=B80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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7月の戦略=B80に転換(6月28日終値)



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。