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2024/07/17
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年7月②)

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ループイフダン「2024年7月の戦略・月中レビュー」

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)は、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済」とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

7月15日までのレンジ=157.37〜161.94

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月上旬のドル円は前月高値をわずかに上抜け年初来高値を161.94レベルへと切り上げる動きから始まりました。値幅が小さいこともあって介入警戒感は薄れ、ドル円高でなくクロス円全般で円独歩安の状況で米国CPIを迎えました。米国CPIは予想よりも弱くドルが下げていたところに想定外の介入が出たことで157円台前半まで急落、前月中旬の水準へと押すこととなりました。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート159.436)、34,087円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は25,530円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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7月15日までのレンジ=171.45〜175.42

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月前半のユーロ円は前月後半からの流れを受けて1999年にユーロがスタートしてからの史上最高値を更新、一時175.42レベルの高値を見ることとなりました。しかし、米国CPI後の介入を受け、ユーロ円をはじめクロス円全般で円買い戻しが進みましたが、特にユーロ円の場合、レートチェックが出たこともあって、高値警戒感が広がっての折り返しとなっています。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均約定レート173.289)、22,955円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は25,192円の利益となりました。

 

●ポンド円

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7月15日までのレンジ=202.94〜208.11

7月15日時点の戦略=見送り

6月前半のポンド円もユーロ円同様に月初から高値を更新する展開となり、一時208.11レベルと2008年リーマンショック前の高値を見ることとなりました。米国CPI後の介入で下げたものの下げ足は鈍く7月に入ってからの安値にも届いていません。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならば現状はB150継続となります。

 

●豪ドル円

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7月15日までのレンジ=106.74〜109.36

7月15日時点の戦略=B100を継続

7月前半の豪ドル円も他のクロス円同様に高値を更新後に介入で急落という展開です。豪ドル円の109円台は1991年以来33年ぶりの豪ドル高・円安の水準となっていて円の弱さが目立っていることがよくわかります。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均約定レート107.978)、14,569円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は10,025円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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7月15日までのレンジ=1.0709〜1.0910

7月15日時点の戦略=B100に転換(7月12日終値)

ユーロドルはフランス決選投票において与党連合と左派連合の選挙協力が功を奏し、極右RNは1回目投票から大きく後退し第3党となりました。マクロン大統領の思惑通りに極右政権の誕生は阻止できたものの、与党連合が第1党となった左派連合と連立での妥協点を見つけられるかは不透明で、政局が流動的なことに変化はありません。ただ間もなく始まるパリ・オリンピックを前にして人の移動からユーロ買いも期待できるため、当面のユーロは底堅い展開となっていきそうです。

ユーロドルは12日終値でB100に転換しましたので、15日に全てのポジションを閉じB100で運用開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.08945、87円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。(15日の損益はまだ反映されていないため)

 

●カナダ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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7月15日時点の戦略=B80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。