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2024/01/19
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年1月②)

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ループイフダン「2024年1月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

1月16日までのレンジ=141.28〜147.30

1月16日時点の戦略=S100を継続

1月上旬のドル円は前月とは全く逆の動きとなり12月の下げを全て解消することとなりました。最大の材料としては年初に発生した能登半島地震の影響で日銀の出口戦略が後退するとの見方ですが、いっぽうでFOMC議事録が思ったほどハト派では無かったこと、そしてその後の強めの米国経済指標を受けて米長期金利が上昇したことで大きく円安に舵を切ることとなりました。来週末には2週連続で週末終値が移動平均線を上回る可能性も出てきました。

ドル円はS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均コスト145.965)、53,730円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は損切設定に引っかかったポジションもあり64,645円の損失となりました。

●ユーロ円

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1月16日までのレンジ=155.07〜160.21

1月16日時点の戦略=B100を継続(12日終値で転換)

1月前半のユーロ円はユーロドルの動きよりもドル円同様に円安の影響が大きく12月の下げ幅はほぼ行って来いの値動きとなりました。FRB同様にECBも早ければ3月に緩和に動くとの見方は強いのですが、年明け以降はそれ以上に日銀の引き締め思惑後退が強く影響しています。ドル円の円安の流れが止まらないとユーロ円をはじめ、主要なクロス円での円売りも止まりにくい状況です。

ユーロ円は12日終値で「B100」に転換して運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト160.811)、1,930円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は43,579円の利益となりました。

●ポンド円

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1月16日までのレンジ=178.72〜186.17

1月16日時点の戦略=見送り

12月前半のポンド円もユーロ円同様に月初からの円独歩安の動きから12月の下げを全て解消し、昨年11月高値をうかがう展開となっています。欧州通貨の中でもポンド円とスイス円はユーロ円よりも強い動きとなりやすいという点は昨年から変わっていないようです。

ポンド円は運用を見送っていますが、運用するならば現状はB150継続(12日終値で転換)となります。

●豪ドル円

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1月16日までのレンジ=95.83〜97.79

1月16日時点の戦略=B100を継続

1月前半の豪ドル円は欧州通貨クロスがドル円同様の動きとなったのに対して、豪ドルも対米ドルで下げる動きとなったことで月初に上げた動きを除いては横方向のもみあいとなっていました。ドル円とほぼ同ペースでの豪ドル売りとなっていることを考えると、豪ドルの弱さを感じさせます。引き続き円よりも米ドルでの動きの影響が強そうです。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト97.466)、1,786円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。これまでの確定損益は5,240円の利益となりました。

●ユーロドル

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1月16日までのレンジ=1.0861〜1.1038

1月16日時点の戦略=B100を継続

ユーロドルは年明け以降米ドルの上昇によるユーロ売りと円独歩安によるユーロ円の買いとが相殺する流れが続き、ややユーロ安に動いたものの値幅も狭く、ユーロドルよりもユーロ円での取引が目立ちました。1月のECB理事会で今後の金融政策に対する見通しが出て来ないと動きが鈍い状況はしばらく続くものと思われます。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト1.09942)、16,689円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

●カナダ円(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=S80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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12月15日時点の戦略=B50に転換(1月12日終値)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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1月15日時点の戦略=S80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。