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2023/04/04
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年4月①)

#FX
#自動売買・シストレ
#経済指標・ニュース解説

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ループイフダン「2023年4月の戦略」

●お知らせ

    • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りが良さそうです。
    • 2月セミナーも含め、過去に実施したオンラインセミナーは下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
      https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
    • 3月はシリコンバレー銀行の破綻から始まり、クレディスイスの買収劇に至るまで金融機関の経営不安の嵐が吹き荒れる1か月となりました。そのため、3月月中レポートにおいて、運用再開していない通貨ペアについては状況がはっきりするまで運用開始を見送ることとしていました。3月末になり金融市場も落ち着きを取り戻しましたので、運用を見送っていた通貨ペアも4月から運用を開始します。

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

3月のレンジ=129.63〜137.90

4月の戦略=S100で運用再開

3月のドル円は最初の一週間こそ2月の流れを受けたこと、パウエル議長の議会証言でタカ派な発言が出たことからドル高・円安が進み137.90レベルの高値をつけました。しかし、シリコンバレー銀行が破綻したことで132円台前半まで急反落、その後も米地銀の破綻、更にはクレディスイスの経営危機問題まで出て、一時129.63レベルまでリスクオフの円買いが進みました。月末に向けては市場が安定してきたことでリスクオフの巻き返しによるドル買い戻しの動きが続きました。

ドル円は「S100」で運用を再開すべき状態でしたが、金融機関の破綻といった予想外のリスクオフイベントが発生したことで運用を見送っていました。そのため、ドル円の3月の損益はありません。

4月に入り市場も落ち着きを取り戻してきましたので「S100」で運用を再開しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト132.356)、30円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。

●ユーロ円

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3月のレンジ=138.81〜145.66

4月の戦略=S100に転換

3月のユーロ円は月初は動かず、その後シリコンバレー銀行破綻でドル円とともにユーロ円も下げたこと、その後クレディスイスの経営危機が飛び出したことから上値の重たい展開が続きました。しかし、クレディスイスはUBSが救済合併し、金融機関の問題もいったん落ち着きを取り戻し、月末に向けては急速にリスクオフの巻き返しによる買い戻しが進みました。

ユーロ円はB100で運用していましたが、2週連続で移動平均線を下回ったことでS100へと転換しています。しかし、3月末の引けでは再び移動平均線を上回ったことから4月7日の終値によってB100に転換する可能性が高まっています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト144.144)、430円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。3月の確定損益は51,930円の利益となりました。

●ポンド円

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3月のレンジ=158.25〜165.45

4月の戦略=様子見

3月のポンド円は最終週まで上値が重たい動きが続きましたが、ドル円での下げの影響が大きくリスクオフの円買いが強まった結果です。月末に向けてはドル円が上昇したことでポンド円にも買い戻しが入りました。

なお、ポンド円に関しては当面ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

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3月のレンジ=86.05〜92.24

4月の戦略=S100を再開

3月の豪ドル円は米金利上昇により豪ドル米ドルの上値が重くなりかけていたところに豪中銀の声明がハト派な内容であったことから売りが強まりました。その後は米銀破綻によるリスクオフの円買いが加わって、昨年12月安値を下回る86.05レベルの安値をつけています。月末に向けてはリスクオフの巻き返しによる円売りの動きから買い戻しが入りました。

現時点でのポジションは1単位(平均コスト89.838)、185円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。3月の確定損益は51,930円の利益となりました。3月の損益はありません。

●ユーロドル

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3月のレンジ=1.0516〜1.0929

4月の戦略=B100を継続

3月のユーロドルは月初の安値圏のもみあい後にいったん買い戻しが入ったところにクレディスイスの経営危機の話が出たことで1.0516レベルまで水準を下げました。しかし前月に続いて大台1.05割れにはならなかったこと、クレディスイスの救済合併が急速に進んだことから月末に向けては買い戻しが進み1.09台前半へと上昇しています。

ユーロドルは「B100」で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.08597)、1,223円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。3月の確定損益は37,877円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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4月の戦略=S80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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4月の戦略=S80に転換もB80へ転換の可能性あり

●ランド円(チャートのみ)

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4月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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4月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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4月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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4月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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4月の戦略=S80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。