山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年2月①)

yamanakaTOP.jpg



ループイフダン「2022年2月の戦略」

●2022年のポートフォリオ運用について

(1)移動平均で攻めるループイフダン戦略
*対象通貨ペア=ドル円、ユーロ円、ポンド円

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

(2)ループイフダンBS戦略
*対象通貨ペア=豪ドル円、ユーロドル

ループイフダンBS自体がBタイプとSタイプの組み合わせとなっていることから、方向性を決めるために特段のルールは定めていません。

ループイフダンBS自体についての詳細等はアイネット証券の下記ページの説明をご覧ください。
https://inet-sec.co.jp/systrd/loop_bs/

なお、最大ポジション数と値幅設定については(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」と同様で、ポートフォリオとしての資金管理も合計金額で判断して管理することとします。また、上記ホームページの説明では豪ドル円、ユーロドルはお勧め通貨ペアに該当していませんので、3か月ほど試験的に運用した上で見直しを行うこととします。

チャートのみ掲載しているその他の通貨ペアについては、引き続き(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」に沿ったチャートと戦略を掲載しています。

●ドル円

ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

※赤い線が移動平均線です。

1月のレンジ=113.46~116.34

現在の設定:B50 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数10 損切あり

2月の戦略=B50を継続

1月のドル円は年始4日にトランプラリー(2017年1月)以来のドル高・円安水準となりましたが、米国の引き締め前倒し思惑による株安の動きからリスクオフの円買いが続きました。しかしFOMCで実際にタカ派な声明が出されると米金利上昇の動きからドル買いの動きへと回帰し、115円台に戻しての月末クローズとなりました。

ドル円は「B50」で継続運用しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト115.606)、16,896円の含み益となっていますが、設定値幅での利食いを待っている状況です。1月の確定損益は44,895円の利益となりました。

●ユーロ円

ユーロ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

1月のレンジ=128.24~131.59

現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=S80に転換(1月28日終値で転換)

1月のユーロ円は、前半は株安による円高の動きに引っ張られて下げ、後半は緊迫化するウクライナ情勢を受け地政学リスクからユーロが他通貨に対して売られる動きが目立ったことで一段安の展開となりました。月末にはドイツのCPIが高かったことで2月3日のECB理事会で緩和縮小を前倒しするのではないかという思惑も出て買い戻した入っています。ウクライナ問題は長期化する可能性が高く、当面ユーロは買いにくい地合いが続きそうです。

ユーロ円は「B80」で継続運用していましたが、1月28日終値で2週連続で移動平均線を下回ったことで「S80」へと転換しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト129.168)、120円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状況です。1月の確定損益は2度のポジション転換も影響して59,562円の損失となりました。

●ポンド円

ポンド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

1月のレンジ=150.40~156.48

現在の設定:B100 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B100を継続

ポンド円も基本的にユーロ円と同様で月初こそ買いが先行したもののその後は株安による円高の動きによる売りが目立つこととなりました。しかし、月末に向けてはドル円が上昇に転じたこと、また2月3日の英中銀MPCにおいて利上げが見込まれていることもあって153円台で底固めして月末を迎えています。

ポンド円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト155.814)、37,958円の含み損となっていますが、上昇局面での利食いを待っている状況です。1月の確定損益は29,074円の利益となりました。

●豪ドル円

豪ドル円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

1月のレンジ=80.36~84.29

現在の設定:BS80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=BS80で運用継続

豪ドル円は月初から1か月を通してじり安の展開を辿りました。月前半は株安によるリスクオフの影響が強かったのですが、それに加えて新型コロナ感染者が急増したことも嫌気された板用です。後半に入りに感染者数が減り資源価格も上昇していましたが、米国の早期金利上昇思惑は資源国にとっては悪材料とみなされることもあって、安値圏での引けで終わりました。

豪ドル円は1月からBSタイプ80で運用を開始しています。現在のポジションは以下の通りです。

Bタイプ4単位(平均コスト82.519) 含み損益 -62,337円
Sタイプ 2単位(平均コスト80.855)含み損益   -2,755円
                    合計 -65,092円

1月の確定損益は102,349円の利益となりました。

●ユーロドル

ユーロドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

1月のレンジ=1.1121~1.1482

現在の設定:BS60 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=BS60で運用継続

1月の第1週は12月のレンジ内でのもみあいから始まりましたが、既に6週間以上も狭い値幅で横方向のもみあいが続いていたこともあって、エネルギーが溜まっていました。そこにテクニカルな買い仕掛けが入ったことで一時1.15近くにまで上昇しましたが、その後のウクライナ情勢緊迫によるユーロ売りから買いに回っていた向きが投げさせられ、2020年6月以来の安値をつけた後に、ECB理事会前の買い戻しも入って引けました。

ユーロドルは1月からBSタイプ60で運用を開始しています。現在のポジションは以下の通りです。

Bタイプ 4単位(平均コスト1.13125)       含み損益  -33,728円
Sタイプ 1単位2単位(平均コスト1.11891)含み損益  -12,358円
                                                           合計  -46,086円

1月の確定損益は32,217円の利益となりました。

●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

カナダ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:B80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

スイス円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:B80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

ランド円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:S50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

リラ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:S50 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ、ゾーンのみ)

ペソ円.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:S50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

NZドルドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

豪ドルNZドル.png

【↑画像をクリックすると拡大します】

現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月の戦略=B80を継続

山中さん前.png

山中さん次.png

著者の他の記事も読んでみよう

山中康司.png



【本レポートに関するご注意】

  • アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。
  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

著者プロフィール

著者アイコン
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。