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2022/02/16
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年2月②)

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ループイフダン「2022年2月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

・2月26日(土)13時からオンラインセミナーを開催します。どなたでも参加できます。以下のページから参加をお待ちしております。
https://inet-sec.co.jp/news/detail.jsp?id=431

●2022年のポートフォリオ運用について

(1)移動平均で攻めるループイフダン戦略
*対象通貨ペア=ドル円、ユーロ円、ポンド円

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

(2)ループイフダンBS戦略
*対象通貨ペア=豪ドル円、ユーロドル

ループイフダンBS自体がBタイプとSタイプの組み合わせとなっていることから、方向性を決めるために特段のルールは定めていません。

ループイフダンBS自体についての詳細等はアイネット証券の下記ページの説明をご覧ください。
https://inet-sec.co.jp/systrd/loop_bs/

なお、最大ポジション数と値幅設定については(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」と同様で、ポートフォリオとしての資金管理も合計金額で判断して管理することとします。また、上記ホームページの説明では豪ドル円、ユーロドルはお勧め通貨ペアに該当していませんので、3か月ほど試験的に運用した上で見直しを行うこととします。

チャートのみ掲載しているその他の通貨ペアについては、引き続き(1)「移動平均で攻めるループイフダン戦略」に沿ったチャートと戦略を掲載しています。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

2月15日までのレンジ=114.15〜116.33

現在の設定:B50 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数10 損切あり

2月15日時点の戦略=B50を継続

2月前半のドル円は、米国の大幅な利上げ前倒し思惑を背景に理事高の展開となり、1月米国CPIが7.5%となったことから、10年債利回りは2%超え、政策金利の先物取引では年内に7回相当(1.75%)の利上げを織り込み、ドル円も116.33レベルの高値をつけました。しかし年初来高値を抜けられなかったこと、ウクライナ情勢が緊迫し主要国がウクライナからの退避勧告を行ったことによるリスクオフの円買いから115.02レベルまで下押しし、ドル買い材料と円買い材料に挟まれて月後半への折り返しとなります。

ドル円は「B50」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト115.875)、11,017円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。ここまでの確定損益は25,438円の利益となっています。

●ユーロ円

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2月15日までのレンジ=128.86〜133.14

現在の設定:B80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B80に再転換(2月11日終値)

2月前半のユーロ円は3日ECB理事会後のラガルドECB総裁会見で欧州のインフレに対して理事全員が懸念していること、年内の利上げも環境次第であり得ることを示唆したことから急騰、その後も売り手の買い戻しが加わって133.14レベルの高値をつけました。しかし東京が休場となった11日に主要国がウクライナからの退避勧告を行い株式市場の急落とともにリスクオフの円買いによってユーロ円も大きく水準を下げています。

ユーロ円は「S80」で継続運用していましたが、2月11日の終値が下がったとは言っても移動平均線よりも上に位置し、2週連続で移動平均線を上回って引けたことからB80へと転換しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト130.538)、270円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。ここまでの確定損益はポジション転換時の損失を含め19,467円の損失となっています。

●ポンド円

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2月15日までのレンジ=154.48〜158.06

現在の設定:B100 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B100を継続

2月前半のポンド円は、3日の英中銀MPCにおいて利上げが行われることが確実視される中でじり高のスタートを切りましたが、MPC委員9人全員が利上げに賛成しただけでなく4人は0.5%の利上げを指示したことで次回会合において連続利上げが行われるであろうとの思惑から続伸する動きを見せました。その後のウクライナ情勢緊迫化の動きによる円買いから押しも入っていますが、ポンド買いの流れに変化は見られないようです。

ポンド円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト156.800)、22,710円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。ここまでの確定損益は30,035円の利益となっています。

●豪ドル円

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2月15日までのレンジ=80.89〜83.98

現在の設定:BS80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=BS80で運用継続

2月前半の豪ドル円はエネルギー価格をはじめ資源高が豪ドルにとって好材料となったこと、また9日までは株式市場も堅調な動きとなっていたこともあって買いが先行していましたが、他のクロス円同様にウクライナ情勢緊迫化を受けて11日には急速に値を下げる展開となりました。

豪ドル円は1月からBSタイプ80で運用を開始しました。現在のポジションは以下の通りです。

Bタイプ3単位(平均コスト82.919) 含み損益? ?-28,954円
Sタイプ 3単位(平均コスト81.263)含み損益? ?-22,568円
                    合計? ?-51,522円

ここまでの確定損益は48,149円の利益となっています。

●ユーロドル

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2月15日までのレンジ=1.1220〜1.1494

現在の設定:BS60 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=BS60で運用継続

2月前半のユーロドルは月初は1月末の下げに対するポジション調整から始まりましたが、ユーロ円の項に書いた通り3日のECB理事会後の総裁会見で利上げ前倒しを示唆したとも取れる発言となったことでユーロは急騰することとなりました。先週10日時点では年初来高値を更新していましたが、ウクライナの緊迫化をきっかけに急反落しての折り返しとなっています。

ユーロドルは1月からBSタイプ60で運用を開始しています。現在のポジションは以下の通りです。

Bタイプ 4単位(平均コスト1.13730)? ? ? ?含み損益? -21,727円
Sタイプ 3単位(平均コスト1.12803)? ? ? ?含み損益? -16,804円
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?合計? -38,531円

ここまでの確定損益は19,346円の利益となっています。

●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:B80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:B80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:S50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:S50 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ、ゾーンのみ)

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現在の設定:B50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

豪ドルNZドル.png

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

2月15日時点の戦略=B80を継続

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。