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2018/07/05
シストレ活用事例

「両建て」の使いこなしはFXシステムトレードにおいては極めていい方法だと思います。【SSS】

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「両建て」の使いこなしはFXシステムトレードにおいては極めていい方法だと思います。【SSS】

FXのシステムトレードは自動で売り買いをしてくれます。

FXシステムトレードの例として、アイネット証券のループイフダンがあります。このシステムは、FXの取引を自動で、定められた値幅で行い、売り買いのわずらわしさから解放してくれます。自動で行うために、夜寝ている際も、昼にお仕事をされている際も、チャートが動けば、そのまま追尾して売買を行ってくれます。これが楽なのです。例えば、ドル円ならば、ループイフダンB100 (USD/JPY) を1システム動かしておけば、毎日1円動くたびに、売り買いが生じてポジションを持ち、利益確定をしてくれます。これがシステムトレードと呼ばれるFXのトレード方法です。

FXのトレードは両建てという逆の方向のポジションを同時に持つことも可能です。

FX会社では推奨していないことも多いのですが、両建てという方法があります。これはドル円ならば、買いのポジションと、売りのポジションを同時に持つことです。ドルを円で買いながら、円でドルを買うことで、ドルが上がった場合も、円が上がった場合も得をしますし、損をします。この状態が両建ての状態です。この両建てはどちらにも手数料がかかりますので、2倍の手数料がかかってしまうことがもったいないのですが、利点がたくさんあります。

両建ての利点は約定回数が増えることと、証拠金の効率が上がることです。

両建てをシステムトレードで行うと、ドル円ならば、買いのポジションを持った後、売りのポジションも持ちます。そこからドル高、円安になった場合には、持っていたドル買いのポジションが決済され、利益が確定されます。一方、ドル売りのポジションはそのまま含み損が増えます。ループイフダンB100 (USD/JPY) ならば100銭つまり1円ごとに新規と決済の約定が起きますので、100円から1システム1000通貨単位で始めたとすると、101円で1000円、102円で1000円とドル買いのポジションが決済されて、利益が増していきます。一方、ドル売りのポジションも101円で新規に売ることになり、102円で新規に売ることになり、含み損が1000円、2000円と積みあがります。含み損は片方がどんどん増えていきますが、必ず何らかの約定があり、新規ポジションや利益確定の決済の回数が2倍に増えます。またアイネット証券であれば、2倍に増えた約定回数に対して、必要な証拠金はどちらかポジション数が多いほうだけで済みます。そのため、新規や利確のポジション数が2倍になり、証拠金が1倍で済むため、証拠金あたりの効率が2倍に増加する可能性が高まります。

 

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両建ての悪い点はどちらに行き過ぎても損失が拡大する点です。

両建ては証拠金の効率があがりますが、上に上がっても、下に下がっても損失が生じるようになってしまいます。ドル円の買いならば、上に上がれば利益が出て、下に下がれば含み損が増大するだけですが、ドル円の買いと売りの両建てならば上にあがったら、ドル円買いは利益になる一方で、ドル円売りは含み損が拡大します。逆にドル円が下に下がったら、ドル円買いは含み損が拡大し、ドル円売りは利益になっていきます。このように両建てをすると、上下どちらも含み損を大きく抱えることになってしまうことが悪い点です。

FXのチャートは中期的にはレンジであることが多いです。

両建ては資金効率が、2倍になり損失も両方向で生じるとすると、どのような場合に両建てが価値を持つのでしょうか。それは単純でどちらにも行き過ぎない場合、つまりレンジの場合となります。レンジの中では両建ては最強の手法になり、上に上がり、利益確定され、下に下がり、利益確定され、また上に上がり、利益確定され、下に下がり利益確定されます。この何度も何度も利益確定があることで、どんどんと確定利益が積み重なり、含み損は一定となっていきます。そのため、いつか含み損を大きく確定利益が超えるタイミングが来ると思います。特に先進国通貨同士のFXのチャートは7割がレンジと言われます。本当に7割がレンジであるかどうかはさておき、ドル円であれば、ここ数十年は360円から75円のたった4-5倍程度の幅の中で推移していますので、100円が1万円になる、株式投資や先物投資などに比べて、通貨=FXの投資は極めて小さな幅を動いているといってもいいと思います。この幅がそれほど大きくない場合にレンジと呼ぶのであれば、やはりFXは比較的小さなレンジを形成する値動きをすると思います。FXのチャートは間違いなく、レンジ、つまり両建てに向いているチャート形状を出してきます。特に先進国通貨同士であれば、その傾向は顕著になります。

レンジを使いこなすにはシステムトレードです。

レンジであるチャートを持つFX。特に先進国同士の通貨ペアの場合は、証拠金効率が2倍程度になる「両建て」の手法を取りながら、FXを行うことで、新規ポジションを建てる約定回数は増え、利益確定回数も増えます。最高なのですが、約定回数や利益確定が増えるということは、その分自分でやっていると約定回数と利益回数分手間が増えます。手間が大変めんどうになりますので、自動売買=システムトレードが威力を発揮すると思います。FXがレンジであり、証拠金が片方で済むシステムで、回数を稼ぎ、それが自動的に行われる。「FX」、「両建て」、「自動買場」を含んだシステムトレードは最強クラスの投資方法の一つだと思います。

 

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著者プロフィール
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大変運が良いため人生楽しく過ごしています。変動と金利と消費効率の最大化が大好きです。主にシステムトレードで両建てと独自の「3〜すくみ」の考えを使い、安定的に為替差益を取りながら運用しています。加えて株、仮想通貨、不動産など他の投資も比較しつつ資産形成を行っており、SSSの世界観というブログにまとめています。