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2018/02/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年2月号①)

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ループイフダン「2018年2月の戦略」

今月からループイフダンを使ったトレード戦略レポートを書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

?ベースは月足ピボットに値動きを考慮したテクニカルな水準となりますが、詳細は「確率を味方につけるループイフダン戦略」をご覧ください。コメント内で示される水準はチャート内に示されているレートとなります。また月初に示す戦略は月中のレビューでも振り返りますので、そちらも併せてご覧ください。

それでは、早速見て行きましょう。

●ドル円

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1月のレンジ=始値112.69、高値113.39、安値108.28、終値109.22

1月は日銀の買いオペ減額、後に否定されたものの中国の米国債購入減額検討、ムニューシン財務長官のドル安肯定発言など、ドル売り・円買いにつながるニュースや発言が続き5円以上もの円高相場となりました。昨年1年間のレンジが11円強に過ぎなかったことを考えると波乱の年明けになったと言えます。

?ゾーンの組み合わせ(黄色)=1月終値ゾーン1、2月始値ゾーン3

?1で引けて3で始まるパターンは、トレンド(ドル安・円高)継続を考えた 戻り「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、1月はドル円にしては値幅も大きかったことから「S25」、「S50」が2月のおすすめ戦略となります。

?ドル安が進行し107.74に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとするか「B25」、「B50」に買い転換するのも良いでしょう。また、思惑に反して112.85以上のドル高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見てください。

?当レポートでは1万通貨を109.347から「S25」、最大ポジション数10で開始しています。

●ユーロ円

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1月のレンジ=始値135.52、高値136.64、安値133.08、終値135.57

?1月は上旬に下げて戻した動きを除くとほとんど動意が無く、ドル円とユーロドルのドルの動きに対してほぼ中立な値動きとなったことから、ほとんどの期間を135〜136円を中心としたもみあいを続けました。

?ゾーンの組み合わせ(黄色)=1月終値ゾーン4、2月始値ゾーン4

?4で引けて4で始まるパターンは、上がっていくところを「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、最近のユーロ円の値幅を考えると「S40」が2月のおすすめ戦略となります。

?ユーロ安が進行し133.31に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとするか「B40」に買い転換するのも良いでしょう。また、思惑に反して138.65以上のユーロ高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見てください。

?当レポートでは1万通貨を135.822から「S40」、最大ポジション数10で開始しています。

●ポンド円

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1月のレンジ=始値152.36、高値156.09、安値150.20、終値154.93

?1月前半こそ対円全般の下げで押しが入りましたが、その後はソフトブレグジットへの期待も強くポンド買いが継続、一時156円台と2016年6月の国民投票前の水準へと近づきました。その後押しも入りましたが強い地合いを維持しての引けとなっています。

?ゾーンの組み合わせ(黄色)=1月終値ゾーン4、2月始値ゾーン4

?4で引けて4で始まるパターンは、上がっていくところを「売り」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、ポンド円は動きも大きいことから「S50」、「S100」が2月のおすすめ戦略となります。

?ポンド安が進行し150.79に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとするか「B50」、「B100」に買い転換するのも良いでしょう。また、思惑に反して159.63以上のポンド高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見てください。

?当レポートでは1万通貨を155.186から「S50」、最大ポジション数10で開始しています。

●豪ドル円

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1月のレンジ=始値88.34、高値89.09、安値87.22、終値87.98

?1月の豪ドル円は12月に上昇した後のもみあい相場となりました。他の対円通貨ペア同様に1月上旬に押しが入った動きを除けば、動意の少ないもみあいに終始した1月となりました。

?ゾーンの組み合わせ(黄色)=1月終値ゾーン4、2月始値ゾーン3

?4で引けて3で始まるパターンは、下がっていくところを「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、現状の豪ドル円の値幅を考えると「B20」、「B40」が2月のおすすめ戦略となります。

?豪ドル高が進行し89.03に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとするか「S20」、「S40」に売り転換するのも良いでしょう。また、思惑に反して86.22以下の豪ドル安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見てください。

?当レポートでは1万通貨を87.953から「B20」、最大ポジション数10で開始しています。

●ユーロドル

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1月のレンジ=始値1.2025、高値1.2538、安値1.1916、終値1.2413

?ドイツでメルケル首相率いるCDUとSPDによる大連立の協議開始を好感したユーロ買いの動きが目立ちました。またECB理事会後のドラギ総裁会見でタカ派な発言が聞かれたこともユーロ買いを後押し、1.25台と2014年12月以来の高値をつける動きとなっています。

?ゾーンの組み合わせ(黄色)=1月終値ゾーン6、1月始値ゾーン4

?6で引けて4で始まるパターンは、トレンド(ユーロ高・ドル安)継続を考えた押し目「買い」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、最近のユーロドルの値幅を考えると「B40」、「B60」が2月のおすすめ戦略となります。

?ユーロ高が進行し1.2600に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとするか「S40」、「S60」に売り転換するのも良いでしょう。また、思惑に反して1.977以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見てください。

?当レポートでは1万通貨を1.24205から「B40」、最大ポジション数10で開始しています。

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。