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2024/11/05
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年11月)

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ループイフダン「2024年11月の戦略」

 

●オンラインセミナーのご案内

11月9日(土)13時からオンラインセミナーを実施します。詳細は以下のページをご確認ください。多くの皆様の参加をお待ちしております。

https://inet-sec.co.jp/seminar/seminarInput.do?openTime=20241109&seq=1

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の3%(当レポートでは15万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の5%を超える損失(当レポートでは25万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

※リスク管理の最大想定損失額を全体で25万円(現状4通貨ペアなので20万円)、ひとつの通貨ペアでは15万円へと減額します。これは最近の値動きと10月のように最大想定損失額に達してしまった場合のリカバリーを考えて変更しました。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

10月のレンジ=143.52〜153.86

11月の戦略=B100に転換(11月1日終値)

10月のドル円は月初からドル買い+円売りの動きが強まり、目立った押しも挟まずに10円以上もの円安相場を見ることとなりました。単月の上昇幅としてはかなり大きいものですが、要因は主に2つありました。ひとつは米国大統領選でトランプ氏が大統領当選確実との見方から、公約を実現すると金利上昇と株高を招く可能性が高いとの見方によるドル買いの動きです。もうひとつは日本の総選挙で与党過半数割れの予想が急速にたかまったことによる円売りですが、こちらはその予想通りとなりました。

ドル円はS100で運用を継続していましたが、止まらない円安の影響からドル円を中心としてポジション全体のリスク管理基準に達したため、10月18日に全てのポジションを決済しました。ドル円はこれにより10月の確定損益は154,777円の損失となりました。(利益額:5,010円、損失額:159,787円)

その後はポジションなしのまま来ましたが、11月1日の終値で買い転換が確定したため、11月4日の朝にB100で運用を再開しました。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート152.454)、150円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。

なお、10月は全通貨トータルで319,827円の損失を計上しています。(利益額:29,876円、損失額:349,703円)これは最大想定損失額を超える金額となってしまいましたが、円安のスピードが速く全決済した時点ではこの金額になってしまいました。こうしたリスクもあるため、11月からは最大想定損失額の基準を下げる方向で見直しを行いました。詳細はセミナーにて解説させていただきます。

 

●ユーロ円

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10月のレンジ=158.69〜166.68

11月の戦略=様子見(11月8日終値でB100に転換予定)

10月もユーロ円はドル高の動きからユーロドルも下げたもののドル円の動きが圧倒的に大きく、ユーロ円も1か月を通して上昇、8円の上昇を見ることとなりました。要因はドル円の項目に書いた通りですが、ここではトランプ大統領が確実視されることで公約実現による金利上昇について補足しておきましょう。これは関税強化により輸入物価が上昇、その結果インフレ懸念が再燃するという見方から米金利(長期債利回り)上昇を招きました。結果として金利上昇によるドル買いが出たこととなります。

ユーロ円はS100で運用していましたが、10月18日にリスク管理のルールで全決済しました。ユーロ円はこれにより10月の確定損益は50,246円の損失となりました。(利益額:9,898円、損失額:60,144円)

ポジションは買い転換後1週間しか経過していないため、11月4日時点では様子見。11月8日終値で2週連続ルールが確定することを確認の上、11月11日の朝にB100での運用を開始します。

 

●ポンド円

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10月のレンジ=190.40〜199.79

11月の戦略=様子見

10月のポンド円もユーロ円と同様でほぼ1か月を通してドル高と円安に引っ張られて上昇、月間レンジは9円を超える円安となりました。ここではトランプ大統領が確実視されることで公約実現による株高について補足しておきましょう。これは法人減税により米企業の収益が増加、そのため米国株投資の動きが強まり海外からの投資が増えることでドル買いにつながるという見方です。ここに至るまでの間に米国の主要株価指数は史上最高値を更新しましたが、先取りした動きであったと言えます。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続していますが、戦略的にはB150となります。

 

●豪ドル円

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10月のレンジ=98.68〜101.68

11月の戦略=S100を継続(11月4日に再エントリー)

10月の豪ドル円はドル高の動きに加え、対ドルでの円安と豪ドル安の動きがほぼ同様であったことから高値圏でのもみあいを継続しました。ドル円での円安と同じような動きを豪ドル米ドルでもしていたことになりますが、トランプ氏当選による関税強化の最大の相手国が中国であり、中国にとっての悪材料は豪ドルにとっても悪材料になるという見方が広がりました。

豪ドル円はS100で運用継続していましたが、10月18日にリスク管理のルールで全決済しました。豪ドル円はこれにより10月の確定損益は60,615円の損失となりました。(利益額:14,968円、損失額:75,583円)戦略自体には変化は無いため、11月4日にS100で再エントリー、時点でのポジションは1単位(平均約定レート100.460)、190円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。

 

●ユーロドル

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10月のレンジ=1.0806〜1.1082

11月の戦略=S100を継続(11月4日に再エントリー)

9月のユーロドルは、ドル円ほどでは無いものの月初から米金利上昇にドル買いの動きが強まり、一時1.0806レベルまで水準を下げました。ユーロドルはテクニカルにも8月と9月の高値でダブルトップを形成し、10月にはそのネックラインを切ったことで売りが強まったという面もあります。月末に向けては利食いが出たこともあってやや戻す動きを見せました。

ユーロドルはB100で運用していましたが、10月18日にリスク管理のルールで全決済しました。ユーロドルはこれにより10月の確定損益は54,189円の損失となりました。(利益額:0円、損失額:54,189円)戦略自体には変化は無いため、11月4日にS100で再エントリー、時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.08737)、107円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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11月の戦略=S80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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11月の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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11月の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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11月の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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11月の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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11月の戦略=S80を継続(10月18日終値で転換)

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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11月の戦略=B80を継続



 

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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。