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2024/11/20
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年11月②)

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ループイフダン「2024年11月の戦略・月中レビュー」

 

●オンラインセミナーの参加御礼

11月9日のオンラインセミナーには多くの方にご参加いただき、どうもありがとうございました。

セミナー内でも説明させていただきまししたが、11月からリスク管理上の最大想定損失額を全体で25万円(現状4通貨ペアなので20万円)、ひとつの通貨ペアでは15万円へと減額しています。以下の内容も同様です。

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の3%(当レポートでは15万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の5%を超える損失(当レポートでは25万円超、現状4通貨ペアなので20万円)」で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

11月15日までのレンジ=151.27〜156.74

11月18日時点の戦略=B100を継続

11月前半のドル円は米国大統領選でトランプ氏圧勝を受けたドル買いが強まる流れでした。同氏の公約で為替相場に影響を与えるものとして、関税強化と法人減税がありましたが、前者は輸入物価上昇によるインフレ再燃懸念から米金利上昇によるドル買い、後者は米国株式市場に資金が流入することによるドル買いと、10月から始まっていたトランプトレードが15日にピークに達したと言えます。さすがに短期間にドル買いが強まり過ぎたことからいったん調整が入っている展開です。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは3単位(平均約定レート155.461)、10,629円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は35,607円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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11月15日までのレンジ=162.31〜166.09

11月18日時点の戦略=S100を再開(11月15日終値で確定)

11月前半のユーロ円は米大統領選の翌日にドイツの連立内閣が崩壊したことによる政局流動化を材料にユーロ売りが入ったこと、また先週はドル円での円売りポジションが膨らんでいたことによる円買い戻しの動きがユーロ円をはじめクロス円の下げにつながりました。

ユーロ円は先月ポジションを閉じてから移動平均線を上下する動きとなっていたため様子見となっていましたが、15日終値で2週連続で移動平均線を下回ったことでS100での運用を再開しました。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート163.481)、365円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

 

●ポンド円

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11月15日までのレンジ=194.28〜199.55

11月18日時点の戦略=見送り

11月前半のポンド円もユーロ円同様1週目はドイツの政局流動化からユーロが下げた動きに引っ張られ、先週はドル円の下げで移動平均線ギリギリの水準まで下げてきた動きです。テクニカルにはユーロ円はいったん高値を見て下げやすい地合いとなってきましたが、戦略的にはB戦略が続いています。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続していますが、戦略的にB150となります。

 

●豪ドル円

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10月15日までのレンジ=99.41〜102.39

11月18日時点の戦略=S100を継続

11月前半の豪ドル円も動きが鈍い流れが続いています。第1週の上げる動きでは一時的に前月高値を上回ったものの、改めて下げる動きとなったことで、S戦略が続いている流れです。

豪ドル円はS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート99.399)、3,175円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は8,673円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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11月15日までのレンジ=1.0496〜1.0936

11月18日時点の戦略=S100を継続

ユーロドルは月初こそ買いが先行したものの、連立与党多数派のSPD党首が連立相手から出ている財務相を解任したことで連立が破綻、政局が流動的となっていることによる売りが続いています。スケジュール的には12月16日に不信任投票を行い不信任が可決された後、12月27日に解散、総選挙は来年2月23日ということは決まりました。しかし、どの政党も過半数が取れない中で、どのような連立となるのか、ドイツ政治を材料にしたユーロ売りの流れはしばらく続きそうです。。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.05640)、791円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は22,626円の利益となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=S80を継続(22日終値でB転換の可能性)

 

●スイス円(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=B80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=B50を継続

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=S50を継続(22日終値でB転換の可能性)

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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11月18日時点の戦略=B80を継続



 

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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。